生物環境調節
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4 巻, 2 号
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  • 藤原 弘
    1967 年 4 巻 2 号 p. 29-33
    発行日: 1967/02/25
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    新生仔, 幼若および成熟のマウス, ラット, モルモット, ウサギを5, 000~8, 000m相当高度の環境に2時間半暴露, または5, 000m1日2時間半6日間繰返し暴露して逐日的に体重を計測した.5, 000m相当高度はこれらの動物に異常のない高度であるが, 地上から一時的に環境急変させ, 低圧低酸素の影響を受けた場合, 発育にどのような影響を受けるかについて検討した.いずれの動物も春季から夏季にかけて実験を行なった.低圧槽の温度22~26℃, 湿度70~72%, 上昇率毎分900~1, 000mで上記高度に上昇させた.結果は次のとおりである.
    (1) 新生仔, 幼若および成熟ともに高度5, 000mの1回のみの暴露では, いずれの動物も体重の減少は認められない.
    (2) 高度5, 000mの6日間繰返し暴露では, いずれも対照群より多少体重減少し発育の遅延を示した.
    (3) 8, 000m高度に2時間半暴露すると, 5, 000m繰返し暴露に匹敵する体重の減少がある.
    本研究は第4回生物環境調節研究会札幌集会で発表したものである.
  • (第1報) シュンランの開花におよぼす気温の影響
    沢 完, 志佐 誠, 鳥潟 博高
    1967 年 4 巻 2 号 p. 34-38
    発行日: 1967/02/25
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    愛知県産のシュンランを用いて, その抽苔開花に関する研究を行なった.
    1) シュンランの開花は高温 (20~30℃) で促進された.しかしその際, 花梗の伸長は認められず, 夜温が高い場合 (20℃以上) には花蕾は枯死した.
    2) 11月より60日間5℃の低温処理をした後, 温室に搬入することにより1月に正常な開花がみられた.すなわち, 低温処理と抽苔とは密接な関係のあることが確かめられた.しかし, 30日間の低温処理ではその効果が認められなかった.
    ジベレリン (10, 50, 100ppm) , およびIAA (10ppm) の葉面撒布, あるいは, エチレンクロルヒドリンの24時間気浴などでは, いずれも開花は促進されなかった.
    3) 16時間の長日処理も開花促進には何ら影響が認められなかった.
  • 卜蔵 建治
    1967 年 4 巻 2 号 p. 39-42
    発行日: 1967/02/25
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
  • 丹羽 登, 佐下橋 市太郎, 寺西 昭男, 杉 二郎, 立花 一雄, 橋本 康
    1967 年 4 巻 2 号 p. 43-56
    発行日: 1967/02/25
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
  • 八巻 敏雄
    1967 年 4 巻 2 号 p. 57-59
    発行日: 1967/02/25
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
  • 1967 年 4 巻 2 号 p. 61-82
    発行日: 1967/02/25
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
  • 福岡 良男, 安藤 清平
    1967 年 4 巻 2 号 p. 63-74
    発行日: 1967/02/25
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
  • 坪松 戒三
    1967 年 4 巻 2 号 p. 75-80
    発行日: 1967/02/25
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    開花を引き起こす因子は何かという研究は, 1915年ごろからいろいろ行なわれている.PEARSON (1924) 以来, 春咲く植物の場合は, 早春からの積算温度が引き金の役目をすると考えられるようになった.しかし気象台の測定値からは考えられない現象が種々観察されている.実際に植物が反応する因子を考えると, それよりも微気象の方が重要であると判断される.
    そこで著者は, インディアナ州のWabash河支流沿いの斜面の多い土地で, 約180エーカーの中から16個所の測定地を選んだ.この辺は傾斜の方向, その規模, 水分含量, 地質などがかなり異なっており, ブナ属, カエデ属の安定期の森林が多いが, このように混在した条件下で種々の気象因子を記録して開花日と比較検討した.測定地の選定にはなるべくその近くの地質, 地形, 植相などをよく代表していることと, できるだけ春咲きの多年生野生植物が繁茂している2点を条件とした.1962年に測定地を選定し, 1963年に数々の計器を使って気温, 地温, 湿度, 太陽輻射量, 風向, 風速, 蒸散量, 降雨量を測定する一方, 61科の125属163種の喬木, 灌木, 草本植物の花被裂開を開花開始日として記録した.
    9種では開花開始日は測定地により4日ないし11日の早晩の差があり, 平均7.2日を示し, 他の7種では7日以上開きがあるが, 全種を通じて最高11日であった.峡谷を挾んでの対の2点ずつで比較してみると, すべて暖かい斜面の方が早い.大峡谷でも小峡谷でも東斜面と西斜面では大差がないが, わずかに東斜面の方が早く, 東斜面がほとんどの種で東西南北4斜面の間の平均値を示す.大峡谷では小峡谷より斜面の方向による差が大きく, 大峡谷では南斜面において北斜面より6.0日早いが, 小峡谷では2.8日の差である.6.0日という日数に関して考えてみると, この場合はわずか150フィート離れただけの2点だが, この日数は平地では実に南北に110マイルも離れた地点の差に相当する.峡谷の底の地点では, いずれの地点でもいずれの種でも斜面4方向の平均よりも1.8日遅れぐらいであり, しかも北斜面よりもいくぶん早いことになる.平地ではほとんどの種でいずれ向きの斜面の開花開始よりも早いことが明らかである.
    さて, このようにして調べた開花開始日と, 前述の気象条件を支配する8種の因子との相関関係を調査してみると, 気温との間でのみ有意な関係がみられ, 他の因子との間には何ら有意の関係がない.すなわち, 早春の各地点の日平均温度の積算値は, 著しく種に特異的に開花開始を支配していることがわかった.
    このような結果から, 開花開始などの植物生活現象の解明の道すじとしては, 従来行なわれているような長期間にわたる多くの現象の観察などによる方法よりも, わずか数季節の間, 種々の微気象の観察によって, より正確にしかも早く, 何らの支障もなしに促進することができる.
  • 堂腰 純
    1967 年 4 巻 2 号 p. 81-84
    発行日: 1967/02/25
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
  • 須藤 千春, 吉武 哲夫, 今西 茂, 牧田 道夫
    1967 年 4 巻 2 号 p. 85-90
    発行日: 1967/02/25
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
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