米国のボストンチルドレンズミュージアム1)(以下,ボストン子ども博物館と記す)は,学齢期の子どもたちが放課後や学校外の時間に学べる算数・美術・音楽など,多種多様な学習プログラムを開発している。
さらに,開発した学習プログラムを博物館のホームページに掲載し,誰もが利用できるようにしている。これらの学習プログラムは,子どもの思考スキルを高めるために思考バイアスを排除するなどの工夫が施されており,学習するにあたって哲学(子供たちと一緒に活動していくことの重要性など)を重視したものとなっている。本研究では,ボストン子ども博物館の学習プログラムを手掛かりとして,我が国の小学校高学年向けの経済・消費者教育・環境教育に関わる学習プログラム(試案)を開発した。
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