自動車の電動化の拡大に伴いリチウムイオン二次電池の需要が増加し、電池構成材料の中でも特に有価金属資源を含有する正極材のリサイクルの重要性が高まっている。使用済み電池部材から正極材を回収し、直接再生する方法としてダイレクトリサイクルを提案した。ダイレクトリサイクルでは、他の正極材リサイクルよりもプロセスを短縮することにより、リサイクルにかかるコスト、エネルギー、CO2排出の大幅な削減を目指す。提案したダイレクトリサイクルのコンセプトとその検証について報告する。さらに遷移金属比率や粒子形状を制御するアップサイクルの技術開発にも触れる。
本リサイクル法は、株式会社JERA および住友化学株式会社による「リチウムイオン電池の低環境負荷型リサイクルプロセスの開発」として、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術開発機構のグリーンイノベーション基金にて助成事業として採択(JPNP21026)され、開発と社会実装を推進している。
抄録全体を表示