普通食, 菜食, 肉食の三期に分け, 菜食と肉食期に夫々セルロースを添加して人体実験を行ない, ビタミンB
2の腸内合成と糞便細菌数の変化を調べた。
普通食より菜食に移るときは糞量, 糞便B
2量の増加が認められ, 従来の成績とよく一致した。細菌では Lactobacilli の増加する傾向が見られた。
次に普通食より肉食に移るときは糞量及び糞便B
2量の減少が認められ, これにセルロースの添加により糞量及び糞便B
2量の増加がたしかめられ, これもまた従来の成績とよく一致した。細菌数では普通食より肉食に移るとき, Clostridium 群の増加が見られたが, セルロースの添加により Clostridium の減少, Lactobacilli の増加が認められた。又全期を通じて, 総生菌数, Coli form bacteria には余り変化なく, Aerobacter, Anaerobic bacteria は明瞭な成績が得られなかつた。
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