女子学生142人, 都市部の主婦72人, 農村部の主婦68人について, 平日2日, 休日1日の3日間生活時間調査を行い, それぞれ411, 210, 199例のデータを得た。これらのデータを用いて, エネルギー消費量, 生活活動指数 (
x), 生活活動項目の詳細な分析を行い,“座る”,“立つ”,“歩く”,“走る”における平均RMRを算出した。それらは3群の間で大きな差はなかったので, 全例の平均を求めると, 座る: 0.34±0.08, 立つ: 0.98±0.26, 歩く: 2.18±0.32, 走る: 4.97±1.66であった。これより,
xを求める次の簡易算出式を作成した。
0.9×睡眠時間 (分)+1.54×座る時間 (分)+2.18×立つ時間 (分)+3.38×歩く時間 (分)+6.17×走る時間 (分)=1,600(1+
x)
この式に全例 (820例) の動作時間を代入して求めた
xと生活時間調査から求めたxとの間には非常に高い一致性が検定された。また, 平均的でない, 特殊な活動を60分以上した場合及び出現頻度の少ない“走る”は, 行った活動のRMRを用いるなどの補正を行うと, 簡易式の標準誤差は
xの値として0.05となり, 更に実用的なものとなった。
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