東京都内4警察署の警官の職務別による生活時間調査を昭和25年3月に行つた。勤務内時間は8~12時閥で、この中、実仂時間は7~9時間で警邏係が何れの当番日に於ても最も長い。勤務外の時間は警察勤務が不規則なので、従つて不規則になり、睡眠時間が最も甚しい。しかし身仕度、食事、通勤等の基本的生活時間は一定している。概して教養・運動・娯樂の時間が少い。代謝率より計算した消費熱量は警邏係2500カロリーで最も多く、内勤員は2300カロリーで最も少い。当番日別では第2当番日が多く、第1当番日の1~3割増となつている。
消費熱量と勤務状態から推測して、平常勤務に於ける内勤員は中等労作に当り、警邏係・警邏A・B隊は強労作に相当すると思われる。
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