E-journal GEO
Online ISSN : 1880-8107
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10 巻 , 1 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
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調査報告
  • 熊木 雅代, 山田 誠, 浜崎 健児, 高村 仁知, 高田 将志, 和田 恵次
    原稿種別: 調査報告
    10 巻 (2015) 1 号 p. 1-17
    公開日: 2015/04/08
    ジャーナル フリー
    和歌山県における面源汚染の実態を広域的に把握するため,土地利用と河川水質の関連性について,県内の18河川を対象に定量評価した.具体的には,河川水中の主要な溶存成分を測定し,GIS (Geographical information system)データを用いて算出した流域の土地利用面積割合との相関を調べた.その結果,北部・中央部(以降,北中部と記す)の河川で面源汚染が進んでいることが明らかとなった.これは,下水道普及率の低い和歌山県においては,住宅地が多い北中部で,面源負荷が多いためと考えられる.また,特に中部河川では,果樹園に由来する面源負荷も大きく,栽培する果樹の種類による施肥量の違いや,元々の土壌生産性,降水量などの自然条件の違いが影響しているとみられる.一方,南部の河川では,流域の大部分が樹林地に覆われ,人為的な環境負荷が少ないため,面源汚染の影響はほとんど見られなかった.
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解説記事
2015年春季学術大会シンポジウム記事
調査報告
  • 原 裕太, 関戸 彩乃, 淺野 悟史, 青木 賢人
    原稿種別: 調査報告
    10 巻 (2015) 1 号 p. 67-80
    公開日: 2015/08/27
    ジャーナル フリー
    本稿では,防風林の形成過程に着目することで,伊豆大島における地域の生物資源利用に関わる人々の知恵とその特徴を明らかにした.防風林の形態には気候,生態系,社会経済的影響などの諸因子が影響している.そのため,国内各地で多様な防風林が形成されてきた.防風林は,それら諸因子を人々がどのように認識し,生活に取り込んできたのかを示す指標となる.伊豆大島には,一辺が50 mほどの比較的小規模な格子状防風林が存在する.調査によって,防風林の構成樹種の多くはヤブツバキであることが確認され,事例からは,伊豆大島の地域資源を活かす知恵として,複数の特徴的形態が見出された.土地の境界に2列に植栽されたヤブツバキ防風林はヤブツバキの資源としての重要性を示し,2000年頃に植栽された新しいヤブツバキ防風林は古くからの習慣を反映していた.また,住民が植生の特性を利用してきたことを物語るものとして,ヤブツバキとオオシマザクラを交互に植栽した防風林が観察された.それらからは島の人々とヤブツバキとの密接な関係が推察された.
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  • 相馬 拓也
    原稿種別: 調査報告
    10 巻 (2015) 1 号 p. 99-114
    公開日: 2015/10/08
    ジャーナル フリー
    モンゴル西部バヤン・ウルギー県では,イヌワシを用いて騎馬で出猟する「騎馬鷹狩猟」の伝統が数世紀にわたり伝えられてきた.しかし現在,イヌワシの飼育者は同県全域で100名を下回り,急激な観光化とともに伝統の知恵と技法の喪失に直面する文化変容の過渡期にある.本研究は長期滞在型のフィールドワークにもとづく「鷲使いの民族誌」「牧畜社会の現状」「鷹狩文化の持続性」などの,著者のこれまで得た知見を統合し,カザフの騎馬鷹狩文化を保護・継承してゆくための脆弱性とレジリエンスについて考察した.その結果,騎馬鷹狩の成立条件には,(1) イヌワシの営巣環境の保全,(2) 牧畜生産性の向上,(3) 出猟習慣の継続,の実践が不可欠であることが浮かび上がった.騎馬鷹狩文化とは,「環境」「社会」「文化」が有機的に連結したハイブリッドな無形文化遺産であり,とくに牧畜社会の暮らしの文脈に成立の多くを依存する特質をあきらかにした.
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