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発行日: 2006年
公開日: 2017/01/10
会議録・要旨集
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発行日: 2006年
公開日: 2017/01/10
会議録・要旨集
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発行日: 2006年
公開日: 2017/01/10
会議録・要旨集
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発行日: 2006年
公開日: 2017/01/10
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森 章
セッションID: SP2
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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共役7員環構造のトロポノイドをコアとする液晶やゲルを合成し,それらの物性が発現するメカニズムについて述べる。
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佐藤 進
セッションID: SP1
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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比較的低い電圧印加により光学的特性を大幅に可変できる液晶は、ディスプレイのみならず多様な分野での応用が考えられる。ここではまず始めに、基板界面における配向効果や不均一電界による配向効果等の液晶分子の配向制御効果について述べ、次にこれらの効果を応用することで著者らにより研究開発が行われてきた新規な光学デバイスの創製及びそれらの特性について報告する。
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内田 幸明, 田村 類, 伊熊 直彦, 下野 智史, 正木 一嘉, 山内 淳, 青木 良夫, 野平 博之
セッションID: 1A01
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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我々がこれまでに合成したキラルな有機ラジカル液晶物質のうちのいくつかはSmC
*相を示し、サンドイッチセル(膜厚4ミクロン)で挟むことにより強誘電性(Ps
max=24nC/cm
2)を発現した。以前に合成したキラルな有機ラジカル液晶はSmC
*相とN
*相を示したが、今回新たに合成したキラルな有機ラジカル液晶ではSmC
*相とN
*相のみならず、SmA相も示した。このSmA相を示す化合物を中心にして、キラル有機ラジカル液晶の合成と電気・磁気物性について報告する。
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佐藤 賢忠, 吉澤 篤
セッションID: 1A02
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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T型分子構造をもつキラル液晶オリゴマーを合成し、その分子構造がブルー相発現に及ぼす影響を調べた。T型キラルオリゴマーは側方置換基、アルキルスペーサー長、及び末端アルキル鎖長に依存せず、比較的広い温度範囲でモノトロピックブルー相を示した。一方、側方置換基の連結位置を変えたベント型化合物はブルー相の発現には至らなかった。メソゲンの相対配置がブルー相発現に重要な影響を及ぼしていると考えられる。
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小笠原 史高, 葛西 尚, 吉澤 篤
セッションID: 1A03
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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新規S型液晶である4,4'-bis(6-(2-(6-(4-(4-cyanophenyl)phenyloxy)hexyloxy)phenyloxy)hexyloxy)biphenylを合成し、その物性を調べた。対応する単量体やU型二量体と比較してS型化合物は高いI-N転移温度を示した。また、シアノビフェニル誘導体との混和では両者のN相は連続となり、一方でフェニルピリミジン誘導体との混和ではSm相が誘起された。このS型液晶分子構造が液晶相転移温度に及ぼす効果について検討した。
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志村 晴季, 吉尾 正史, 向井 知大, 大野 弘幸, 加藤 隆史
セッションID: 1A04
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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我々は、液晶の自己組織化を利用して、特定方向にのみイオンを高効率に輸送する異方的イオン伝導体を作製した。液晶性分子と等方性の有機電解質との複合化により、両成分がナノスケールで相分離した液晶構造が形成された。マクロに配向させた液晶性集合体は、常温で異方的なイオン伝導性を示した。
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氏家 誠司, 古川 皓之, 黒澤 恵里, 山本 佳恵
セッションID: 1A05
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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ポリアミンにメソゲン側鎖基を導入することによってノニオン性およびイオン性の側鎖型高分子液晶を合成した.その側鎖型高分子液晶の熱的性質と配向挙動について調べ,親水性単位の液晶形成に及ぼす効果について評価した.
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氏家 誠司, 林 可奈子, 矢野 由美, 森 章
セッションID: 1A06
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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イオン性液晶を合成し,それらの熱的性質および配向挙動について調べた.また,イオン性液晶に非イオン性の両親媒性化合物を添加した二成分系液晶を構築し,その液晶性について調べた.イオン性液晶は熱安定性の高いスメクチック相を形成した.スメクチック相を形成する二成分の混合によって得られた液晶系では,ネマチック相が誘起された.
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野口 誉夫, 田中 誠次, 岸川 圭希, 幸本 重男
セッションID: 1A07
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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トリアミノエチルアミンと、アルキル置換された安息香酸からなるカラムナー相は、内側にイオン部位、外側にアルキル部位が集合したミクロ相分離構造を形成する。このカラムナー相の熱的安定性が、アルキル部位の体積に依存することを見出した。カラムナー相の形成に必要な構造条件について再考したい。
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孫 貴祥, 筧 千聡, 初井 敏英, 氏家 誠司, 森 章
セッションID: 1A08
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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コレステン骨格の3位に5-置換トロポノイドを導入すると、5-ハロゲノ体や5-シアノ体はキラルNやSmA相を示した。また、5-アルコキシトロポニル体が、これらの液晶相と共にTGBA相を発現することを見出したので、それらの結果について対応するベンゼン誘導体と比較しながら報告する。
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松久 裕子, 鷹尾 祐樹, 藤井 彰彦, 尾崎 雅則
セッションID: 1A09
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
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フォトニック結晶とは、異なる屈折率を持つ物質が光の波長程度に配列した周期構造体である。一方、強誘電性液晶は螺旋周期構造を自己組織的に形成するため、一次元フォトニック結晶とみなすことができる。この光学特性を利用することにより、強誘電性液晶を用いたレーザー発振が可能となる。本研究では、強誘電性液晶に異なる周期のフォトニック結晶を付加した、複合型フォトニック結晶の光学特性及び光増幅について研究を行った。
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吉田 浩之, Lee Chee Heng, 藤井 彰彦, 尾崎 雅則
セッションID: 1A10
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
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本研究では一次元螺旋周期媒質であるコレステリック液晶の構造をボトムアップ的に制御し螺旋ピッチが局所的に異なっている欠陥を導入する方法を提案した。具体的には、レーザーによりコレステリック液晶の螺旋ピッチに局所的に変調を加え、構造の制御を高い精度で行う。作製した素子の透過スペクトルを測定すると、作製した構造に応じて、本来は光が透過することができない選択反射バンド中に欠陥モードが発現した。
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園山 幸司, 高西 陽一, 石川 謙, 竹添 秀男
セッションID: 1A11
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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コレステリック液晶は選択反射とよばれる現象を示し、これまでその特性を一種の鏡として応用したコレステリックレーザーに関する研究が行なわれてきたが、その波長は基本的に固定されており広範囲の領域で波長可変できるレーザーの実現が期待されている。本研究では全ての可視光領域に亘って可変できる素子の実現に向け、セル内でキラルドーパントの濃度勾配を設けてピッチに変調を持たせるとともに、二種類の色素をドープしてエネルギー移動を利用する手法を考案し、その発振特性について検討を行なった。
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城田 幸一郎, 吉村 雄一, 河田 聡
セッションID: 1A12
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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液晶分子が数百nmオーダーで周期的に配列すると、フォトニックバンドギャップ(PBG)が形成される。本研究では、フォトニック構造を高次元化することにより発振しきい値の低減を図った。そのために屈折率が3次元的に変調する青色相を利用した。BP I相のPBGは、中心波長592nm、バンド全幅10nmであった。そこで、PBG付近に発光ピークをもつ蛍光色素をドープし、フェムト秒OPAシステムにて励起した結果、低しきい値のレーザー発振を得た。
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Jeong Soon Moon, 高西 陽一, 石川 謙, 西村 涼, Suzaki Goroh, 竹添 秀男
セッションID: 1A13
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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A flexible microcavity organic light emitting diode (OLED) was fabricated and the emitting characteristics were examined. A pair of right- and left-handed CLC films were attached to the microcavity OLED. The introduction of the CLC film improved both the emission bandwidth and directionality, preserving the turn-on voltage and maximum brightness.
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松山 明彦
セッションID: 1B01
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
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ソフトマターでつくられる液晶複合系について解説する。
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平田 真一, 菊池 裕嗣
セッションID: 1B02
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
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光学波長オーダーの立方格子構造を有する高分子安定化ブルー相を共焦点レーザー顕微鏡で観察した。高分子安定化ブルー相の(110)面において間隔約100nmのストライプパターンが観測された。このストライプは、ブルー相の二重ねじれシリンダーの配列間隔とほぼ一致した。また電場印加により共焦点レーザー顕微鏡観察像の焦点距離が変化することがわかった。これは、電場による屈折率変化によるものと考えられる。
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山本 潤, 西山 伊佐, 佐光 貞樹, 佐海 文隆
セッションID: 1B03
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
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一般に秩序が発生すれば、空間の対称性が自発的に破れて規則性が発生し、異方性が生まれる。ところが、等方性スメクティックブルー相と呼ばれる相では、局所的には2つの液晶秩序が共存しながら、巨視的には完全に“球形”な等方性を示す点で、“等方秩序”と呼ぶべき新しい対称性を示す。さらに、その構造の空間スケールは、可視光波長の巨大な格子定数を持ち、角度に依存しない可視光帯の構造色を示す点で、光学媒体としても様々な新しい特性を示す。ここで本報告では、光を用いたこの“等方秩序”の最近の研究を紹介する。
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間下 亮, 浦山 健治, 瀧川 敏算, 小林 一郎
セッションID: 1B04
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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液晶配向方向に一定荷重を加えた状態で,溶媒中の液晶ゲルの膨潤および相転移挙動を調べた.相転移温度は荷重の増加とともに高温側にシフトした.等方相では他の非液晶性ゲルと同様に応力に誘起された膨潤が起こったが,ネマチック相ではその規模は非常に小さくなった.実験結果と平均場理論の予測を比較した.
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本田 聖二, 浦山 健治, 瀧川 敏算
セッションID: 1B05
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
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液晶ドメインがランダム配向したポリドメイン液晶ゲルにひずみを印加し,ひずみ除去後の形状回復過程を調べた.液晶が巨視的に配向したモノドメインゲルの場合,形状回復はミリ秒のオーダーで完了するのに対し,ポリドメインゲルでは10000秒以上の時間を要した.また,相転移温度近傍では,形状回復の特性時間が急激に増加する挙動が観察された.
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佐光 貞樹, 佐海 文隆, 西山 伊佐, 山本 潤
セッションID: 1B06
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
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完全フッ素鎖を末端に持つ液晶分子は、ミクロ相分離構造と連続的な液晶秩序との競合により、さまざまな新しい液晶相を示す。われわれは、炭化水素鎖を末端に持つ通常の液晶分子と、フッ素オイルの混合系に、完全フッ素鎖と片端にもつ液晶分子を界面活性剤として用い、フッ素液晶マイクロエマルジョンを考案した。
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石丸 賢策, 劉 春波, 松見 隆紀, 辻 知宏, 蝶野 成臣
セッションID: 1B07
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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背流によるアクチュエータの開発を目的として、基礎研究を行った。まず、平行平板間における背流の速度分布を実験的に測定し、Leslie-Ericksen理論を用いた数値計算結果との比較した。実験の結果、両者は定性的に一致した。次に、背流によって平行平板の一方を移動させる実験を行った。入力電圧は10Vの矩形波とし、周波数を0.1Hz、1Hz、10Hzの3通りとした。周波数0.1Hzおよび1Hzのときの移動量は25秒間で135マイクロメートル、10Hzの場合は70マイクロメートルであった。
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福田 順一, 米谷 慎, 横山 浩
セッションID: 1B08
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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秩序変数の時間発展を記述する方程式を,壁が存在する時にどのように連続体シミュレーションとして数値実装すべきかを考察する.ここでは,保存しない秩序変数のダイナミクスについて考察し,具体例としてはアンカリングが重要な役割を果たす,ネマチック液晶セルの横電場に対する応答を考える.表面の秩序変数の離散化された時間発展の式において,通常は現れないバルクのエネルギーの寄与が現れることを示す.我々の離散化のスキームは,格子間隔の大小にかかわらず首尾一貫した時間発展を与えること,比較的格子間隔が大きくても信頼できる結果が得られることを示す.
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片桐 文衣理, 山村 泰久, 齋藤 一弥
セッションID: 1B09
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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リオトロピック液晶には3種のキュービック相があることが知られているが,それらの間の熱力学的関係は明らかではない.このうち二つのキュービック相(Pn3m,Ia3d型)間の相転移を有するモノオレイン/水系について組成を変えて熱容量を測定した.熱容量と転移エントロピーについて検討を行った.キュービック相間だけでなくラメラーキュービック相間についても議論する.
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アルキル鎖長依存性とCub-Cub相転移
森 博幸, 深民 真千子, 沓水 祥一, 齋藤 一弥
セッションID: 1B10
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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1,2-Bis(4'-n-alkoxybenzoyl)hydrazines (BABH-n、nはアルキル鎖の炭素数)はアルキル鎖の長さに依存し、Ia3d型のCub相とIm3m型のCub相を発現する。特に、n=13, 16では温度に依存し、この2種類の間のCub-Cub相転移を示した。相転移挙動の詳細を報告する。
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分子凝集構造
森 博幸, 沓水 祥一, 齋藤 一弥
セッションID: 1B11
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
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サーモトロピックキュービック相を発現するBABH-nなる低分子化合物は、温度とアルキル鎖長に依存して、2種類の(Ia3d-G型とIm3m-PP型の)共連結
型のキュービック相を形成する。キュービック相については、その相
のタイプは疑いようもないが、分子レベルの構造や相転移のダイナミクスに
ついては、ほとんど解明されていない。Part 2では、構造形成のアルキル
鎖長に関する系統的な検討が、Part 1で示したように、2種類のキュービック相の興味深いアルキル鎖長依存性を明らかにするばかりでなく、キュービック相中の分子凝集構造(たとえば、キュービック格子中でのアルキル鎖部位の位置)についても、興味深い示唆を与えてくれることを議論する。
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ネケルソン ファビアン, 物部 浩達, 清水 洋
セッションID: 1B12
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
フリー
新規なdouble-deckerセリウムフタロシアニン金属錯体同族列の合成を行い液晶性を検討した。その結果、すべての同族列がカラムナーヘキサゴナル相を示した。興味深いことにその他のDouble-Decker型金属錯体と比べてシリウム錯体の場合液晶性の熱安定性が向上した。
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山口 章久, 前田 洋治, 吉澤 篤
セッションID: 1B13
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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我々は、シアノビフェニルメソゲン部位を基本骨格とし、末端にセミパーフルオロアルキル鎖を持つ新規化合物を合成した。メソゲン部位が一つの場合、傾いたスメクチック相を示した。メソゲン部位を2つに増やすと、Iso-SmA-Colの相系列が得られた。さらに、メソゲン部位を三つに増やすと、Iso-SmA-Cubの相系列が得られた。このように、連結するシアノビフェニル部位の数を増やすことによって、Sm-Col-Cubという相系列を示すことがわかった。
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水崎 真伸, 宮下 哲哉, 内田 龍男, 山田 祐一郎, 石井 裕
セッションID: 1C01
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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液晶セル内で発生する直流電圧成分(残留DC電圧)は、液晶ディスプレイ表示において「焼き付き」を発生させる。残留DC電圧の発生には、セル内の不純物イオンが深く関わっていることが知られている。本研究では、液晶セル内における電圧印加中の、イオンの液晶_-_配向膜界面への吸着及び離脱挙動と残留DC電圧との関わりについて調べた。得られた結果より、液晶ディスプレイ用材料の評価方法についての提案を行った。
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今窪 健詞, 飯村 靖文
セッションID: 1C02
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
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我々は、液晶プロジェクタの液晶素子部の技術開発を目的とした垂直配向(VA)の研究を行ってきた。液晶プロジェクタの垂直膜には耐光性の観点から無機材料を用いることを検討しているが、これまでのところ無機垂直配向膜の配向規制力を評価している例はほとんどない。本研究においては、無機垂直配向膜を中心にその極角方向の配向規制力の評価を行ったので報告する。
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嘉本 律
セッションID: 1C03
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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最近注目されているテレビ、携帯の動画等においては焼付け(残像)が一つの課題となっている。焼付け(残像)は残留DCにより引き起こされる輝度ムラであることが知られている。しかし、液晶パネルの輝度ムラは分析が難しくて、特殊な分析法でアプローチしなければ、その原因物質を解明できない。ましてや、焼付けは一時的な現象であり、原因物質を分析することは極めて難しく、実パネルでの原因解析例はほとんど報告されていない。筆者の昨年液晶学会フォーラムで紹介した分析手法を使えば焼付け原因物質を解明できる。その分析、解析例について紹介する。
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平田 大吾, 廣嶋 綱紀, 保延 優一
セッションID: 1C04
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
フリー
現在,液晶表示デバイス大画面化の一つの手段としてプロジェクション方式が用いられている.従来,この方式の液晶パネルには有機配向膜が使用されている.しかし,この方式のような投射型では強力な光源を必要とするため,有機配向膜の配向劣化が懸念される.そのため,最近では信頼性の高い無機配向膜への期待が高まっている.前報では無機配向膜への応用として,陽極酸化ポーラスアルミナ(Anodic Porous Alumina,APA)膜を検討した.その結果,垂直配向膜として機能することが分かった.本報ではアルミニウム膜の形成方法からAPA膜への影響と,その形状からθp角付与について検討する.
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ボヤケの諸要因と視覚の相関
伊藤 秀樹, 久武 雄三, 川田 靖, 村山 昭夫
セッションID: 1C05
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
フリー
LCDの動画像ボヤケの要因は、液晶の応答性とホールド表示とされる。また、動画像ボヤケは画像の特性に応じて様々な現象として視覚される。例えば、被写体が動く画像とカメラが動く画像を比較すると、前者は被写体の輪郭歪や尾引、後者は画像全体の潰れと視認される。本稿ではCRTおよび数種のLCDを用いて評価解析したボヤケ現象の物理要因(_丸1_動画特性:画像のコントラスト、配色、階調分布、動きの対象など、_丸2_パネル特性:階調別応答特性、色別応答特性、駆動周波数、黒挿入率)と視覚特性の相関関係について報告する。
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種々のボヤケ視覚現象の人間工学的評価
伊藤 秀樹, 久武 雄三, 川田 靖, 村山 昭夫
セッションID: 1C06
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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LCDの動画像ボヤケはその要因から、輪郭歪や尾引、画像全体の潰れ、色ズレ、混色として視認される。本稿ではCRT及び応答性の異なる数種のLCDを用いて行なった主観評価に基づく、画像自体の特性とパネルの特性に対するボヤケ現象の満足限、許容限及び、LCDの物理特性に対する新規な評価指標と人間工学的要求値を提案する。
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鈴木 新, 飯村 靖文
セッションID: 1C07
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
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近年のLCDの大型化に伴い、さらなる広視野角化、高コントラスト化が必要となってきている。広視野角化、高コントラスト化の可能なIPS、VAモードにおいても偏光板自身やその保護フィルムによる視角依存性という問題が残る。本研究では負のA-Plateの特性を持つ光学フィルムを用い、IPSモードにおける視角依存性を低減させる研究を行っており、その報告を行う。
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石鍋 隆宏, 内田 龍男
セッションID: 1C08
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
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広視野角・広波長帯域特性を有する広視野角偏光板を考案した。偏光板の保護層としての一軸性位相差フィルム、および二枚の二軸性フィルムを用いることで、広い視野角範囲において高コントラスト特性を実現した。本研究では、広視野角偏光板の試作とその評価を行ったので報告する。
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新保 仁男, Gorecka Ewa, Pociecha Damian, 荒岡 史人, 後藤 正直, 高西 陽一, 石川 謙, Mieczk ...
セッションID: 1C09
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
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我々は、バナナ型液晶を用いた新規液晶ディスプレイモードの開発に成功した。本モードでは配向処理が有効で電場に応答するという特徴を持つSmX相を用いている。開発されたモードでは、高速応答、高コントラスト比、広視野角、連続的階調表示が実現された。
また、SmX相においてSHGの電場依存性測定を行ったところ、Langevin関数に従った応答を示し、数百の分子がクラスタを形成し協同的に電場に応答していることが分かった。
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藤井 正倫, 廣嶋 綱紀
セッションID: 1C10
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
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ネマティック(N)LCを芯物質としたマイクロカプセルは,光散乱制御型調光ガラス以外はあまり検討されていないと思われる.前報では,LC材料のマイクロカプセル化によって,性質の異なるLC材料を混在させることが出来ることに着目し,NLCマイクロカプセル(Encapsulated Nematic LC:ENLC)の電圧応答などの基本特性について報告した.
本報では,正および負の誘電率異方性を有するNLC材料で,NpおよびNn型ENLC(ENpLC,ENnLC)の散乱型素子への応用の可能性を報告する。
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菊池 宏, 山田 寛子, 佐藤 弘人, 滝沢 國治, 藤掛 英夫
セッションID: 1C11
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
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本研究では、配向規制力を2次元空間から3次元空間へ拡張した新デバイス開発に向け、高分子/液晶複合材料系での局所的な光重合相分離法と電場配向法の2プロセスにより配向性を有する高分子壁構造を形成し、デバイス応用を試みた。高分子壁構造は、顕微ラマン分光法により評価し、配向膜・電場配向により種々の配向性を示すことが分かった。この結果をもとに、配向性高分子壁構造を有するπセルおよびツイストネマティックセルを試作・評価し、液晶分子の配向状態の安定化ならびに高速応答性がなされたので報告する。
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奥田 慎一, 宇戸 禎仁
セッションID: 1D05
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
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サーモトロピック液晶は電界応答性が高く,大きな複屈折を持つ材料である.本研究ではこの液晶材料の生体応用を念頭においている.生体組織にとって,水の存在は不可欠である.そのため液晶を生体利用するためには水中に展開する必要がある.しかし,通常の液晶は水との親和性が低く,水中で液晶を利用することは非常に困難である.しかし親水性,疎水性の両方の性質を持ち合わせている界面活性剤を使用することで水中に液晶の薄膜を存在させることができる.今回は,細胞培養液中に液晶膜を存在させ,その液晶膜上で細胞の培養を行ったのでその結果について報告を行う.
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城田 幸一郎, 渡邊 友響子, 河田 聡
セッションID: 1D06
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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近年、ネマチック液晶にガラス微粒子を充填した系やスメクチック液晶に
電場を印加した際のテクスチャによる光の多重散乱を利用したランダムレーザーが
報告されている。我々は、Colesらと同様に、SmA*液晶にレーザー色素を
ドープした試料をITO電極を備えた平行配向セルに注入し、実験を行った。
このセルに一定以上の電圧を印加し、励起光を照射すると閾値をもって、
発光強度の増大とスペクトル幅の狭窄化が起き、電場によって両者を制御
できることを確認した。しかし、電場による制御特性は既報とは異なり、
多重散乱の原因を再考する必要がある。
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米谷 慎, 前田 洋治, 横山 浩
セッションID: 1D07
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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ブルー相の光学等方性と電場誘起複屈折(カー効果)を利用した表示方式が近年提案されている。
本報告では、同様に光学等方性を示すキュービック(Cub)相の表示素子への応用の可能性を検討した。Cub相液晶化合物として、BABH8を片面基板上に櫛歯電極を有するセルに封入した(基板表面は配向膜、ラビング共に無し)。
このセルを偏光軸を櫛歯電極に対して±45°方向としたクロスニコル偏光子で挟み、交流電圧印加による垂直入射光の透過率変化を測定した。SmC相ではヒステリシスを有する電場応答が見られるものの、Cub相では測定電場強度の範囲では、測定系のノイズレベルを越える有意な応答は見られなかった。
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新井川 祐也
セッションID: 1D08
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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Leeらはキラルバナナ型液晶P-n-O-PIMB(n-2)
*と P-n-O-PIMB(n-2)
*-(n-4)Oにおいて、強誘電性、反強誘電性に関する偶奇効果を発見した。またNishidaらはそれらの分子の質量比1:1の混合物において、呈する相は末端鎖の長い分子に支配されることを発見した。本研究ではこれらの2成分混合系化合物のうち、P-8-O-PIMB6
*-4O/P-9-O-PIMB7
*-5O (P8/P9)とP-9-O-PIMB7
*-5O /P-10-O-PIMB8
*-6O (P9/P10)の呈する相構造について詳細な実験を行った。
その結果、どちらの混合物も混合の質量比が1:1に近づくと、電場印加前は反強誘電性であるが電場を印加し除去すると強誘電性が維持される、という特異な相が発現することがわかった。
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江間 健司, 佐々木 裕司, 竹越 邦夫, 八尾 晴彦, 高西 陽一, 竹添 秀男
セッションID: 1D09
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
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De Vries SmA*-SmC* 相転移を行なう液晶である 8422[2F3], および TSiKN65 について誘電分散の測定を 1 HZ から 100 kHz の周波数範囲で行なった。主要な分散の分散強度と緩和周波数を決定し、それらの温度依存について調べた。SmA* 相では相転移点に向かって分散強度が顕著に増大し、緩和周波数は著しく低下する傾向を示した。さらに臨界指数についても決定し、議論を行なう予定である。
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武居 美佐紀, 城地 秀樹, 山下 正文
セッションID: 1D10
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
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強誘電性液晶は大きな自発分極を持つために、外部電場に対して高速に応答し、電場印加後に螺旋構造が解けていく過程は解明されていない。外部電場を印加した際の、強誘電性液晶分子の時間的変化を、0.1msの時間分解コノスコープ像によって観測した。分子再配向過程を、時間関数を導入したLandau-Khalatonikov方程式及び4×4Matrix法からのシミュレーション像と比較し、検討を行う。
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巨大電傾効果をもつ変調へキサティックB*
福田 敦夫, コルラツキー R., ヴィジ J. K.
セッションID: 1D11
発行日: 2006年
公開日: 2008/03/13
会議録・要旨集
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SmCA*の低温側にはHxIA*やHxI*が現れ,SmC*およびSmCA*の関係とは逆に, HxIA*がHxI*の高温相である.また,X線で層間隔の温度変化を測定すると, HxIA*やHxI*ではSmAよりも大きくなることも知られおり,層内隣接分子が相互 にずれるためではないかと考えられてきた.我々はホメオトロピックセルを使 い,フェニル環のC_-_C伸縮振動をIR分光測定し,配向秩序パラメータの温度変 化を求めたところ,X線の結果と酷似していることを見出した.これはヘキサ ティック相では分子が傾いていないことを明確に示している.ヘキサティック 相における新規な反強誘電性出現機構を本報告で提唱する.
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