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発行日: 2009年
公開日: 2017/01/10
会議録・要旨集
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山本 雅晴, 高 文柱, 京谷 陸征, 赤木 和夫
セッションID: 1a01
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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温度変化により、らせん誘起力が著しく変化するキラルドーパントを開発し、これを用いてキラル反転制御が可能なキラルネマチック液晶を調製した。この不斉液晶反応場で、ヘリカル共役ポリマーの合成を行った。
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梶谷 孝, 砂 有紀, 小阪 敦子, 藤川 茂紀, 福島 孝典, 相田 卓三
セッションID: 1a02
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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従来の常識に反して、三次元の動的な筒状らせん構造を有するオリゴオルトフェニレン骨格が液晶発現基(メソゲン)として機能するという新事実を見出した。
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藤井 望, 戸木田 雅利, 渡辺 順次, 重原 淳孝
セッションID: 1a03
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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置換メチレン骨格を主鎖に用いた側鎖型高分子液晶が、広い液晶発現温度領域と、発現するスメクチック相の層構造が長距離に安定に存在していることを、類似の主鎖構造を持つポリマーとの比較から見出した。
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坂井 洋介, 宍戸 厚, 池田 富樹
セッションID: 1a04
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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アゾトランならびにトランを含むメタクリレートおよびメタクリル酸メチルのランダム共重合を行い,得られたコポリマーの厚膜を調整した。アゾトランの光誘起配向変化に基づく屈折率変調を利用し,ブラッグ回折格子の形成およびホログラムの多重記録について検討した。
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竹内 和仁, 高西 陽一, 山本 潤, 吉澤 篤
セッションID: 1a05
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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フェニルピリミジン基とセミパーフルオロアルキル鎖を分子内に持つ、一連の新規含フッ素液晶オリゴマーを合成し、その相転移挙動を偏光顕微鏡観察、DSC測定、X線回折測定により調べた。フェニルピリミジン基の数を1から3と変化させるとSmC-SmA-Colと相が変化した。これはフッ化炭素鎖とアルキルスペーサー間の曲率の変化、そして分子形状により誘起された層変形のためであると考えられる。
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臼井 孝之, 高屋敷 由紀子, 半那 純一
セッションID: 1a06
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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ピリジン・ピリミジン環を有する誘導体を数種類合成し、それら液晶性について調べた。ピリジン・ピリミジン環とベンゼン環をコア部に持つ3環の誘導体について、窒素原子の方向により液晶性に違いが見られた。ピリミジン環の窒素原子が内側に向いている誘導体は主にネマチック相が発現した。一方、外側に向いている誘導体はスメクチック相が発現した。
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POM微細組織観察
前田 洋治, ウルバン スタニスラフ
セッションID: 1a07
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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代表的液晶分子であるnCBで、そのシアノ基の代わりにイソチオシアノ基を導入したnBT分子についてその相転移挙動の圧力依存性を高圧ホットステージ付き偏光顕微鏡(POM)を用いて常圧から150MPaの圧力範囲で測定解析した。 9BTでは常圧でCr-SmE-I転移をとるが、約100MPa以上でSmA相が発現しCr-SmE-SmA-Iの相転移をとることを示した。一方、12BTでは常圧でCr-SmE-SmA-Iの相系列を示すが、数10MPa以上の高圧域でSmE相がモノトロピック相となり、準安定相に変化する事実を見出した。
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西澤 あゆみ, 竹内 和仁, 高西 陽一, 山本 潤, 吉澤 篤
セッションID: 1a08
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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2,3-ジフルオロベンゼンと末端ヒドロキシル基を持つ棒状分子を合成し、その相転移挙動を偏光顕微鏡、DSC、XRDを用いて調べた。これらはN相、SmA相及びSmC相を示した。特に7-ヒドロキシヘプチルオキシ基を持つものはN相で層構造を持ち、モノレイヤーのSmA相からバイレイヤーのSmC相に転移した。これらの相転移はエンタルピー変化を伴わなかった。
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石田 宜大, 小笠原 史高, 高西 陽一, 山本 潤, 吉澤 篤
セッションID: 1a09
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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本研究ではde Vries SmA相を発現する分子設計指針を得るために、パーフルオロ鎖と2,3-ジフルオロ-1,4-ジフェニルベンゼンをスペーサーで繋いだ化合物を合成した。その相転移挙動は、Iso – SmA – SmC であった。SmA – SmC相転移において、POM観察では光軸が傾いたことが確認されたが、XRDでは層間隔が短くならなかった。以上のことから、このSmA相はde Vries SmA相の可能性が示唆される。また、この化合物にキラル化合物を混合した組成物を作製したところ、SmA*相が発現し、μsオーダーの応答時間が得られた。
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乾 陽介, 日野 正也, 久保田 修平, 川口 哲也, 吉澤 篤, 鷺坂 将伸
セッションID: 1a10
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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本研究では疎水部にメソゲン基を導入した二鎖型アニオン性両親媒性分子を合成し、水との混合物の液晶形成挙動を検討した。メソゲン基としてシアノビフェニルまたはフェニルピリミジンを導入した二鎖型アニオン性両親媒性分子と水との混合物は比較的広い温度および濃度範囲で液晶相を形成した。また、二重螺旋のミエリン液晶などの興味深い液晶相も観察された。
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氏家 誠司, 武 金枝, 那谷 雅則
セッションID: 1a11
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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新規両親媒性液晶を合成し,それらの熱的性質および配向挙動を調べた.この両親媒性液晶によって高分子を可溶化し,複合系を構築した.この複合系についても,熱的性質および配向挙動を調べた.
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菊池 宏, 光松 利修, 佐藤 弘人, 藤掛 英夫, 滝沢 國治, 佐藤 史郎
セッションID: 1b01
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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本研究では、空間的な微細化パターンによる配向制御法に着目し、新奇πセルの提案・試作及び評価を行った。配向膜の微細化パターンニングには、ナノインプリント技術の一種であるマイクロコンタクトプリンティング法を用いた。この微細化配向膜を有する試作πセルでは、スプレイ-ベンド配向初期転移の高速化および初期転移後の無電圧状態でのベンド配向の安定化現象が観測された。
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高橋 隼人, 坂本 拓海, 岡田 裕之
セッションID: 1b02
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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液晶配向法として、ラビングに伴う塵やアクティブ素子の帯電の課題解決を狙い、ノンラビング配向が研究されている。本研究では、電子ビーム露光法によるサブ100 nmの溝・微細構造を用い、ナノインプリントリソグラフィ(NIL)転写による微細配向層を持つ液晶素子を試作し、諸特性を評価した。また、作製した液晶セルの配向エネルギー等の評価も併せて行ったので報告する。
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黒川 桃華, 飯村 靖文, 小久見 尚一郎
セッションID: 1b03
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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地球温暖化が叫ばれている今日、液晶ディスプレイの更なる低消費電力化が重要になっている。このような現状において、円偏光板を用いたMVA―LCD(CMVA-LCD)の高透過率特性は、高画質、低消費電力特性という観点で魅力的な表示モードである。本研究では、CMVA-LCDの視野角特性を改善することを目的に、一軸性光学フィルムを用いた光学補償技術の検討を行ったので報告する。
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河野 涼太, 飯村 靖文
セッションID: 1b04
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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近年、プラスチック基板を利用したフレキシブルLCDは注目を集めている。本研究では、プラスチック基板を用いた高性能LCD作製技術を確立するため、プラスチック基板を用いてMVA-LCDを作製し、その評価を行った。基板間の均一なセル厚保持のために形成したポールスペーサーの接着技術により上下基板を接着させることでセルの機械的安定性を高めた。また配向処理には光配向法を用い配向分割を行うと共に、高分子安定化法により液晶配向の安定化を図ることで作製工程の確立を行った。
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本石 直之, 高頭 孝毅, 穐本 光弘
セッションID: 1b05
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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本研究室で低電圧駆動可能なReverse Twisted Nematic(RTN)方式を見出し報告してきた。逆ねじれTN液晶とは、ラビングによって決まるねじれの方向と逆方向のねじれ方向を持つカイラル剤を持つ液晶材料をTN液晶に適用し、電場印加で一時的に安定に実現させる方式である。本研究では弾性率、誘電率異方性とに注目し、4種類の材料のRTN液晶の駆動電圧を測定する事で各因子と駆動電圧の相関を調べた。
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熊 立坤, 山口 留美子
セッションID: 1b06
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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90度TNおよび270度STN構造を有する,電圧無印加時に透明,電圧印加時に光散乱状態を有するリバースモードの高分子分散型素子を作製した。高分子材料にキュアラブル液晶を用い,ネマチック液晶材料,高分子材料との混合費,カイラル剤濃度,セル厚依存性等を検討し,コントラスト比増加や駆動電圧低減のための条件を明らかにした。
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大谷 幸利, 水谷 康弘, 飯村 靖文, 黒川 隆志, 若林 清孝
セッションID: 1b07
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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光配向は異方性を示す特徴をもつ.その構造に呼応して反射光の偏光状態が変化する.反射光の複素反射振幅比Ψと位相差Δをエリプソパラメータとして用いることで配向を評価できる.本研究では紫外光を用いた光弾性変調器(PEM: photoelastic modulator)を用いた反射型の偏光計によって高精度かつリアルタイムで測定を試みた.実験では,光源に紫外レーザ(He-Cdレーザ: 波長325nm)を用いることにより光学異方性を高感度化に検出できた.
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宝竜 武史, 佐藤 伸也, 岡本 一男, 荻野 賢司, 飯村 靖文
セッションID: 1b08
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
フリー
有機TFTの大気中での動作安定化を目指し、化学的に安定な有機半導体材料を用いた有機TFTの作製を検討した。溶液による塗布法を用いてTFTを作製し、大気中での素子特性評価を行った。その結果、時間経過に伴って移動度の飛躍的な向上が観測され、最終的な移動度は~2.2cm
2/Vs程度と非常に優れた値を示した。このような振る舞いは半導体層の構造的な変化によるものと考えられ、その原因についても検討を行った。
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木寺 亮太, 岡本 一男, 荻野 賢司, 飯村 靖文
セッションID: 1b09
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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我々は、高性能TFT実現のために液晶性有機半導体材料を用いたTFT作製及び結晶構造・電気特性に関する研究を行った。本研究では、ペンタセンにアルキル基を2つ置換した2,9-ジブチルペンタセンを用いた。今回、ゲート絶縁膜として液晶垂直配向能力を有する様々な絶縁膜を用いた。有機半導体層を様々な成長温度で蒸着させ、それに伴う結晶構造及び電気特性の評価を行った。
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Jeong Soon Moon, Kim Jin Ki, Shimbo Yoshio, Araoka Fumito, Dhara Suraj ...
セッションID: 1b10
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
フリー
we demonstrated vertical alignment of SmA LCs (MBRA-8) with the direct Iso-SmA transition by employing amorphous perfluoropolymer (PPFVB) as an alignment layer. The self-recovery to vertical alignment of SmA LCs was observed from deformed layer orientations caused by crystallization or external pressure. The high alignment ability for the LC materials with the Iso-SmA phase transition and the spontaneous recovery effect are remarkable if we consider the limited fluidity in the smectic phase. We believed that these results are caused by strong hydrophobic surface of PPFVB which has low polarity and low polarizability .
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Dhara Surajit, Kim Jin Ki, Jeong Soon Moon, Kogo Reiri, Araoka Fumito, ...
セッションID: 1b11
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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We report a strong discontinuous orientational transition anchoring transition of liquid-crystal molecules with a large transverse dipole moment. A perfluoropolymer was used as an alignment layer and the transition was observed from planar to homeotropic with decreasing temperature in the nematic phase. Conversely a gradual variation in tilt angle from homeotropic to conical was observed in a liquid crystal with a comparatively smaller transverse dipole moment on the same alignment layer. The experimental results clearly demonstrate the competition between a short-range dipolar force and long-range van der Waals force at the interfacial region. Using discontinuous anchoring transition in the sample, we demonstrate a possible bistable device for memory and light-driven display
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金井 頼子, 秋元 一, 太田 和親
セッションID: 1c01
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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現在、バイアキシャルネマチック液晶相が注目されているが、その液晶性が確立された例は非常に少ない。1994年我々は「クランク型」ビス(β-ジケトナート)銅(II)錯体(1)を合成しそのネマチック相の研究を行ったが、POM観察ではバイアキシャル性の確立はできなかった。今回この銅錯体(1)を独自に開発した加熱X線回折装置を用いて再検討した。その結果、バイアキシャルネマチック相特有の回折パターンを得た。
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田内 梨沙, 清水 政宏, 太田 和親
セッションID: 1c02
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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以前、我々はフタロシアニン(Pc)系ディスコティック液晶化合物とフラーレン(C60)を結合させたドナーアクセプター複合体(1)を合成し、これが室温付近から完璧なホメオトロピック配向を示すことを確立した。しかしC60が無秩序に配列されるためアクセプターとしての機能を果たしていなかった。そこで今回、PcとC60の間のスペーサーとPcコア周辺のアルキル鎖の相対的な長さを調節した新規な複合体(2)を合成し、C60をらせん状に配列させることに成功した。
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山 佳孝, 市原 正寛, 太田 和親
セッションID: 1c03
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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以前、我々は長鎖n-アルコキシ基をm位に置換したフェノキシ基を8本導入したフタロシアニナート銅(II)錯体を合成し、そのヘキサゴナル相におけるスタッキング距離(h)が極めて短い3.33Åであることを見出した。これはグラファイトの層間距離3.345Åに匹敵し、高速の電荷移動が期待できる。今回我々は、それらの中心金属をコバルト、ニッケル、銅、亜鉛及びメタルフリーに変え、液晶性及びスタッキング距離に及ぼす中心金属の影響を検討した。その結果、中心金属のd電子の数によってColh相とColr相のどちらかが出現しやすいことが分かった。また、Colh相ではh=3.3~3.4Åを示した。
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藤井 達也, 太田 和親
セッションID: 1c04
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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以前、我々はディスコティック液晶性フタロシアニン系銅錯体を種々合成し、その中で自発的に完璧なホメオトロピック配向を示す誘導体(
1)や短距離積層型カラムナー液晶相を示す誘導体(
2)があることを見出した。今回我々はこの誘導体(
2)の骨格をもとに、特殊な置換基を周囲に付与した新規な誘導体(
3)の合成に成功した。これは、上の2つの性質を室温で同時に示すことを確認した。現在、我々はさらにこれらにフラーレンを連結させた新規なドナー・アクセプター複合体(
4)の合成を行っている。
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石井 陽子, 伊藤 裕輔, 多辺 由佳
セッションID: 1c05
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
フリー
高電場下におけるスメクチックバブルの特異な変形を高速カメラを用いて観察した。平行に配置された平板電極対の各々に半球状のスメクチックバブルを置き高電場をかけると、バブルEHD効果を受けは互いに接触し瞬時に離れる。このときに、バブルの先端が紐状に変形することがわかった。この変形はベシクルでよく知られる管状構造と類似しており、共通の起源の存在を示唆するものと考えた。
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須佐美 俊和, 辻 知宏, 蝶野 成臣
セッションID: 1c06
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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液晶を駆動源とするマイクロモータの開発を行った。外円筒の直径200μmと内円筒の直径100μmの二重円筒間を液晶材料で満たし、円筒間に電場を印加すると、円筒間に背流が誘起される。この背流によるせん断応力によって、外円筒を固定した場合には内円筒が回転し、モータとして機能することを確認した。さらに、駆動条件による液晶モータの性能評価を行った。
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折原 宏
セッションID: 1c07
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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エリクセン・レスリー方程式を基に、定常せん断流下におけるネマチック液晶の熱揺らぎを調べた。相関関数を求めた結果、ゆらぎの波数が速度勾配方向への成分を持つとき、自己相関関数はゼロになるのに対し、ある条件を満たす異なる波数を持つ相互相関関数がゼロとはならず、さらにデバイ型からずれることが分かった。これらは、非平衡・定常系の特徴的な振る舞いと考えられる。
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酒井 雄基, 木全 慶輔, 鳥飼 正志, 山下 護
セッションID: 1c08
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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これまでにSmCα*-SmC転移がソリトン凝縮と解釈できること、またその相互作用や転移の構造変化について解析してきた。これまでは温度一定の条件で傾き角、方位角の電場依存を考察してきた。今回は温度変化も考慮にいれた上でソリトン相互作用及びそのテイルの解析をおこなう。
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相原 賢治, 佐々木 裕司, 八尾 晴彦, 江間 健司
セッションID: 1c09
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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SmCα*-SmC相転移はそれぞれの相の対称性が同じであるという意味で非常に興味深い。しかしながら過去に行われた高精度交流法による熱測定では十分なデータが得られたとは言い難い。今回、我々は新たに製作した高感度DSCを用いる事によって、いくつかの液晶試料について熱測定を行い、臨界現象の立場からこの相転移についての詳細な情報を得る事を試みた。
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サンジャ ケー エル, ブィジ ジェー ケー, 福田 敦夫, エメリャネンコ エイ ブィ
セッションID: 1c10
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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PEM (Photo-Elastic Modulator) により電界誘起の複屈折を測定し,その等高線を電界ー温度相図に描いて,さまざまな極性の2軸性副次相が出現することを明確にした.さらに1軸性副次相との関係も解明し,電界誘起の安定な構造に関する予備的な知見も得た.サンプルにはMHPOCBC--MHPOOCBCの2成分混合液晶を使用した.
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野地 杏奈, 上原 直樹, 高西 陽一, 山本 潤, 吉澤 篤
セッションID: 1c11
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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我々はキラル液晶オリゴマー(
R)-1-methylheptyl 4'-{8-[4-(5-octylpyrimidin-2-yl)phenoxy]octanoyloxy}biphenyl-4-carboxylateを合成し、物性を調べた。この合成したオリゴマーは強誘電性相、フェリ誘電性相、反強誘電性相を発現した。さらに、合成した化合物の光学異性体とのラセミ混合物ではferri相類似の相が観察された。
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川畑 州一, 津留 俊英, 田所 利康
セッションID: 2a01
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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4つの光検出器で構成される透過型Four DetectorsPolarimeter(T-FDP)は,機械駆動部が無く高速で安定した新規な偏光計測計である.本報告では,我々が開発したT-FDPの概要,及び液晶配向転移解析への応用について述べる.
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小口 亮平, 山本 祐治, 桜井 宏巳, 海田 由里子
セッションID: 2a02
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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架橋基を有する側鎖型液晶性高分子の設計・合成を行い、コーティングによる水平配向制御および配向固定化の検討を行った。架橋基の構造や割合、架橋反応の条件を最適化することで、架橋前の透明性を維持したまま、耐熱・耐溶剤性を向上させることが可能となった。また、この技術を応用して作製した液晶フィルムについての詳細も報告する予定である。
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久武 雄三, 渡辺 直子, 川原 功, 上原 伸一, 梅津 直明, 大塚 晃, 浅井 信利, 永田 徹也, 角野 友信, 中野 義彦
セッションID: 2a03
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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LCD-TV表面のアンチグレア(AG)処理のヘイズ度及び部屋の照度、照明の色温度を振って、3種の写真画像の綺麗さ、映りこみの気になり度を7段階評価尺度で主観評価し、綺麗さ、映りこみの気になり度に対するLCD-TV表面のヘイズ度、照度の満足限、許容限を求めた。リビングの典型的照度100lxにおいて、綺麗さに対する満足限はヘイズ度2%以下、許容限は20%以下であるのに対し、映りこみの気になり度の満足限はヘイズ度12%以上、許容限は0%であったことから、最適な表面処理はクリア(ツルツル表面)の反射防止処理付であることが分かった。
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岡 真一郎, 伊東 理, 今山 寛隆, 小村 真一
セッションID: 2a04
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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液晶分子がくさび形やバナナ型の形状を成しているときに配向歪み(スプレイ変形やベンド変形)が生じると、フレクソ分極とよばれる分極が生じることが知られている。このフレクソ分極がIPS-LCDに及ぼす影響について検討した。
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武本 博之
セッションID: 2a05
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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LCDの高画質化に向けた光学材料の取り組みとして、以下の技術紹介を行う。(1)高コントラスト化へ向けた光学部材の取り組み
(2)パネルの偏光解消散乱解析
(3)さらなる高画質化に向けたLCDシステムの提案;広視野角、高コントラスト化を両立するためのLCDシステムの提案と課題
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平井 明, 阿部 猪佐雄, 三本 勝, 石田 茂, 石田 剛
セッションID: 2a06
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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初期の液晶パネルは、印刷法により液晶注入口を設けたパターンでパネル周囲に接着剤(シール剤)を塗布し、上下のガラス基板を大気中で貼り合せた後、注入口から液晶を注入するというパネルの組立て工法をとっていた。
このセル組立て工程において、1900年代初めの印刷法に変わるディスペンサによるシール剤塗布、1900年代末の注入法に変わる液晶滴下法の実用化という2つのものづくりにおける革新が行われた。
シールディスペンサは、利用効率が高く、品質の高いシール剤の微細塗布を可能とし、滴下工法の実用化は大型パネルの高効率生産を実現、これらの技術は今日の携帯電話から液晶テレビに至る広範囲の液晶パネルの市場拡大に貢献している。
ここでは、セル組立工程から見た液晶パネルの発展の歴史を時代背景と共に述べる。
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材料開発の方向性
後藤 泰行
セッションID: 2a07
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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近年。LCDの表示品位の向上には目覚しいものがある。液晶材料はLCDの表示特性に最も影響を与える部材である。チッソ_(株)_はフッ素系の材料を最初に開発し長年に渡りLCDの要求特性に合致する材料を供給してきた。今回の討論会では実例を交えて液晶材料の要求特性の変化への対応について説明する。
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太田 英之
セッションID: 2a08
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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液晶ディスプレイパネルに使用される、シール剤の研究開発動向に関して講演を行う。
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小野 豪
セッションID: 2a09
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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LCDのTV用途への展開が急速に進展したことに伴い、液晶配向膜に対する要請はより厳しくなってきている。具体的には、1) 高精細化やコントラスト比の改善、および表示焼き付きの抑制といった点からの配向機能の改善、2) マザーガラスの大型化などLCD製造プロセスの変化、およびLCDパネルの長寿命化に伴う表示信頼性の向上、といった要請が近年特に強くなってきている。これら課題に対する我々の検討について報告する。
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伊藤 康尚
セッションID: 2a10
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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モバイル用反射型液晶の開発状況に関して講演する。
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川田 哲郎, 緒方 智成, 桑原 穣, 栗原 清二
セッションID: 2b01
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
会議録・要旨集
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アゾベンゼン高分子液晶であるPMAz6Acはスメクチック相を示す。そこで、PMAz6Acを親水性の高分子と交互に重ねて多層膜とし、加熱するとアゾベンゼン側鎖が基板に対して垂直に配向する事を見いだした。このアゾベンゼン高分子多層膜を用いた構造色制御材料およびフォトメカニカル材料について報告を行う。
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島村 亜希, 平岡 朋洋, 久保 祥一, 間宮 純一, 宍戸 厚, 池田 富樹
セッションID: 2b02
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
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光運動メカニズムを明らかにするため,架橋アゾベンゼン液晶高分子フィルムを作製し,光誘起分子配向変化挙動について検討した。紫外光照射に伴うフィルムの吸収スペクトルおよび複屈折の経時変化を測定した。次に,熱機械分析装置を用いて紫外光照射に伴うフィルムの発生応力を測定することにより,光異性化,分子配向変化および光運動の関係について調べた。
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横田 尚樹, 栗山 晃人, 間宮 純一, 木下 基, 池田 富樹
セッションID: 2b03
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
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これまでにわれわれは,代表的なフォトクロミック分子であるアゾベンゼンを導入した架橋液晶高分子フィルムが光照射により可逆的に屈伸することを報告した1) 。また,ジアリールエテンは光照射によって生成する異性体が熱的に安定であり,高繰り返し耐久性,高感度,高速応答などの性質を持つフォトクロミック分子である。このジアリールエテンを架橋液晶高分子に導入した架橋ジアリールエテン液晶高分子は,光照射によって可逆的に屈伸し,さらにフィルム形状の熱安定性を有することを見いだした2)。この光屈伸は,フォトクロミック分子の異性化によってフィルム表層の配向秩序が低下し,異方的な体積収縮が起こるために生じる。したがって,フィルム状態においてフォトクロミック部位の初期配向を高めることによって,大きな配向変化を誘起することができ,架橋液晶高分子の光運動特性の向上が期待できる。本研究では,ベンゾチオフェン骨格を有するジアリールエテンにアルキルスペーサーを介してビフェニル部位を導入し,さらにアルキルスペーサーを介して重合基を付与した新規ジアリールエテン誘導体を設計・合成した。ジアリールエテンとビフェニル部位との間のスペーサーの有無が架橋剤の液晶性,配向性および架橋液晶高分子の光運動特性に与える影響について検討した。
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原口 哲平, 間宮 純一, 池田 富樹
セッションID: 2b04
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
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低粘性メソゲンとして知られるトラン骨格の両端に,フォトクロミック分子であるアゾベンゼン部位を導入し,二つの光応答部位が異性化することにより大きな構造変化が誘起できるアゾトランモノマーおよび架橋剤を設計・合成した。得られたアゾトラン誘導体の光学特性および液晶性を評価した。アゾトランモノマーと架橋剤の混合試料を用いて架橋アゾトラン液晶高分子フィルムを作製し,そのフィルムの光応答性について検討を行った。
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井ノ上 恵津子, 佐々木 健夫
セッションID: 2b05
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
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強誘電性液晶のフォトリフラクティブ効果に及ぼす光電導機構の影響を検討した。
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高瀬 憲幸, 栗山 晃人, 間宮 純一, 池田 富樹
セッションID: 2b06
発行日: 2009年
公開日: 2011/04/01
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ベンゾチオフェン骨格を有するジアリールエテンを導入した架橋液晶高分子フィルムは,光照射により可逆的に屈伸することが見出されている。本研究では,フィルムの光運動性の向上を目的に,柔軟なフェニルチオフェン骨格を有する新たなジアリールエテンを設計・合成した。得られたジアリールエテン誘導体の液晶性について評価するとともに,架橋ジアリールエテン液晶高分子フィルムを作製し,その光応答性について検討を行った。
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