-
原稿種別: 表紙
p.
cover-
発行日: 2010年
公開日: 2017/01/10
会議録・要旨集
フリー
-
p.
map-
発行日: 2011年
公開日: 2017/01/10
会議録・要旨集
フリー
-
p.
timetable-
発行日: 2011年
公開日: 2017/01/10
会議録・要旨集
フリー
-
p.
program-
発行日: 2011年
公開日: 2017/01/10
会議録・要旨集
フリー
-
p.
poster-
発行日: 2011年
公開日: 2017/01/10
会議録・要旨集
フリー
-
田村 公則, 天野 万那, 岡 真一郎, 小村 真一, 小林 駿介, 古江 広和
セッションID: 1a02
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
強誘電性液晶はネマティック液晶と比較して桁違いの高速応答が可能な事から次世代液晶ディスプレイ材料として期待されている。しかし、実現を阻む要因の一つとして双安定性が挙げられる。本研究では、高分子安定化による強誘電性液晶の単安定化について検討した。製造工程の簡便さからSmA相重合に着眼したが、重合前後におけるテクスチャーやメモリー角の変化を詳細に観察した結果、用いる材料やセル厚等の作製条件が単安定化実現に強く影響することが分かった。
抄録全体を表示
-
日向野 敏行, 中尾 健次, 観田 康克, 分元 博文
セッションID: 1a03
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
我々はOCBモードの高速応答を利用した駆動技術と光の方向を制御するバックライト技術を用いることで、左右の映像を分離し解像度低下のない時分割方式裸眼3Dディスプレイを開発した。また、官能評価をもとに、2D、3D、逆視の各領域の境界条件を求め、3D視認領域の評価方法を提案した。この評価方法を用いることで、我々の3Dディスプレイに逆視がほとんど生じないことを示した。
抄録全体を表示
-
向後 伶利, 石川 謙, 荒岡 史人, 竹添 秀男, 宮島 大悟, 相田 卓三
セッションID: 1a04
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
水素結合を有するカラムナー液晶の極性構造への相転移にともなう組織変化を顕微鏡観察、非線形光学測定、X線構造解析等により研究した。
試料はアミド基を有する扇状分子で、4分子が傘状に組織化し、それがスタックしてカラムナー相となる。
高温側では、SHG不活性で、2本ブラシの転傾に類似する欠陥構造が観察される。降温にともない、SHG活性な相へ転移するが、それにともない、2本ブラシの欠陥領域に新たな欠陥線が生じるのが確認された。
外部電場に対する応答、転移にともなう結晶構造の変化と併せて転移の詳細を議論する。
抄録全体を表示
-
大澤 輝恒, 梶谷 孝, 福島 孝典, 相田 卓三
セッションID: 1a05
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
我々は、6つのエステル基がコアに直結した新規液晶性トリフェニレン誘導体を合成した。これらの分子は、室温でヘキサゴナルカラムナー相を示し、ガラス、金属、ポリマーなど様々な基板に対して大面積でホメオトロピック配向することを見出した。さらに、巨視的分子配向の膜厚依存性と電荷輸送特性について詳細に検討した。
抄録全体を表示
-
岸川 圭希, 佐藤 来, 森保 慎吾, 五郡 維甫, 高橋 正洋, 幸本 重男
セッションID: 1a06
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
電場応答性柱状液晶相は、電場応答し、カラムの分極方向を変えることが知られているが、高速スイッチングと分極安定化の両方を満足する様な高性能な液晶物質は知られていない。本研究では、柱状液晶性尿素における両ウィングの置換基効果による液晶性の変化とともに、電場応答性の高速化や強誘電性の安定化について報告する。
抄録全体を表示
-
岸川 圭希, 井上 尭大, 相京 澄洋, 佐々木 克幸, 高橋 正洋, 幸本 重男
セッションID: 1a07
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
二軸性ネマチック相や二軸性スメクチックA相は現在多くの研究されているが、そのほとんどがバナナ形やボード形など分子長軸周りの回転を制御することにより達成されている。このことにより、二軸性は安定するが、スイッチングにおいては、排除体積が大きくなり、不利である。本研究では、短い棒状分子において、分子間相互作用を大きくすることにより、二軸性を達成することを試みた。
抄録全体を表示
-
辻本 公一, 佐々木 健夫
セッションID: 1a08
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
液晶性化合物8BP(Cl)MBによって形成されるコレステリック相に電界を印加すると強誘電性を有するfocalconic状態が発現することを確認した。本研究では、このfocalconic状態で光重合を行いポリマーネットワークを形成することで電界応答にどのような影響を与えるかについて検討した。そこで、8BP(Cl)MBに市販の液晶性モノマーUCL-001(DIC社製)と光開始剤IRGACURE-369(チバジャパン社製)を種々の割合で混合した後、高圧水銀灯(365nm)を照射し重合を行った。
抄録全体を表示
-
熊谷 孝幸, 吉田 浩之, 竹家 啓, 藤井 彰彦, 斗内 政吉, 尾崎 雅則
セッションID: 1a09
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
近年、液晶を用いたテラヘルツ波制御素子が提案されている。ITOはテラヘルツ波を反射し透明電極として用いることができないため、それらの素子において電界は基板平行方向に印可されている。この場合、数mmであるテラヘルツ波のスポット径より電極間距離を離さなければならず、数kVもの高電圧が必要になる。そこで、本研究では、導電性高分子であるPEDOT:PSSをテラヘルツ帯透明電極材料として検討した。
抄録全体を表示
-
城田 幸一郎, 浪越 毅, 渡辺 眞次, 河田 聡
セッションID: 1a10
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
ナノスケールの構造を持つ金属に光が入射すると、電子の集団的振動(表面プラズモン)が生じる。金属ナノ粒子においては、局在表面プラズモンにより、特定の波長の光が強く散乱され、粒子近傍に強い近接場が作られる。このような金属ナノ粒子を色素ドープ液晶に混ぜることにより大きな散乱断面積とともに蛍光強度の増強が期待できる。本報告では、色素ドープ液晶に金属ナノ粒子を添加し、非線形蛍光増強とランダムレージングを調べた。
抄録全体を表示
-
湯本 英治, 河村 希典, 及川 郷志
セッションID: 1a11
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
円形パターン電極及び外部透明平板電極を用いた液晶光学デバイス(液晶レンズ)を用いることにより、機械的駆動部を必要とせず、軸対称の不均一電界により凸レンズ特性から凹レンズ特性を示すことができる。本研究室ではさらに円形口径直径が異なる補助円形パターン電極を用いることで凹レンズ特性を向上することができた。この液晶レンズを実体顕微鏡システムに組み込み、連続的に焦点距離を可変(可変量:12.0mm)することで、各焦点面における画像を取得し、ラプラシアン微分フィルター解析法を用いて段差マッピングを行った結果について報告する。
抄録全体を表示
-
蝶野 成臣, 辻 知宏
セッションID: 1b01
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
液晶駆動型のアクチュエータを開発した.その駆動性能の一つとして,電場印加時に発生する駆動力を実測した.その結果,駆動力の最大値は概略数10 Paとなった.またこの値は,上部平板の質量とともに増加するが,印加電圧の周波数にはあまり依存しないことがわかった.
抄録全体を表示
-
松山 明彦
セッションID: 1b02
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
側鎖型液晶高分子ゲル(エラストマー)でおこる,2軸ネマチック相についての理論的研究を報告する。温度や,力学的変形に対する,エラストマーの変形と,体積相転移について理論的に予測する。とくに,2軸ネマチック相の可能性について議論する。
抄録全体を表示
-
高橋 宏明, 多辺 由佳
セッションID: 1b03
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
コレステリック液晶に、螺旋軸に沿った温度勾配を与えると、ダイレクターが一方向に回転する現象が知られている。我々は、8OCBと8CBのほぼ1:1の混合物にキラルドーパントR811、S811をそれぞれ加えてキラル液晶とし、これに温度勾配を与えた時の回転挙動を調べた。確認された一方向回転は、温度勾配とキラリティに依存し、これらを反転させると、回転方向も反転することが確認された。観察された動的構造の詳細な解析から、トルクの発生原因を提案する。
抄録全体を表示
-
渡辺 豪, 藤田 悠介, 多辺 由佳
セッションID: 1b04
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
キラルスメクチックC単分子膜に気体分子を透過させると、液晶分子が集団で一方向歳差運動する現象が実験的に確かめられている。この集団歳差は分子のキラリティと物質流の線形結合に因るものと考えられるが、分子ティルトが本質的な役割を果たしていないかについては未だ議論がある。そこで我々は、物質透過時のキラルスメクチックA、スメクチックC単分子膜のミクロダイナミクスについて分子動力学(MD)計算による解析を行った。
抄録全体を表示
-
杉澤 進也, 原田 悠生, 多辺 由佳
セッションID: 1b05
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
スメクチック液晶で構成される半球殻状のバブルに直流電場を印加すると、バブルは金属的な振る舞いを示す。静電相互作用の結果として、マクロには、バブルの変形や発振現象が起きる一方、バブル内でも興味深いダイナミクスが確認される。今回我々は、バブル膜内に直流電場で誘起される動的構造について、観察と解析の結果を報告する。
抄録全体を表示
-
青木 圭子, 米谷 慎
セッションID: 1b06
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
X線および電子線回折の実験によりヘキサティック・スメクティックB相(HexB相)では、6回ボンド対称秩序変数C6 と 6n回ボンド対称秩序変数C6n との間には、log(C6n) = σ log(C6) というスケーリング則が成り立つことが知られている。
本発表では、ソフトコア平行冠球円柱粒子系に出現する結晶B相と HexB 相において、同様のスケーリング則について分子動力学法で調べた結果について発表する。
抄録全体を表示
-
香田 智則, 西岡 昭博, 宮田 剣
セッションID: 1b07
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
スメクチックの層構造においては、層内では構造が液体的で、ある程度自由に分子が拡散するという説明がある。しかしながら、隣り合う層間で分子同士の相互作用は強く、一時的なカラム状の構造も出現する。このことを、シミュレーションと理論の両面から議論する。
抄録全体を表示
-
菅家 正幹, 佐々木 一夫
セッションID: 1b08
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
ネマチック液晶を球形にした液晶液滴(1㎛程度)に電場を印加したときの液晶の配向分布の振る舞いは、液晶の秩序構造の研究として大変興味深いものがある。液晶分子が放射状に配向したハリネズミ型液晶液滴に電場をかけると、軸対称配向へと一次相転移するという実験の報告がある。しかし、この一次相転移の閾電場よりも小さな電場で、自発的対称性の破れを伴う相転移が起きることを理論的に解明した。この計算結果について発表する。
抄録全体を表示
-
謝 暁晨, 佐々木 裕司, 荒岡 史人, 石川 謙, 江間 健司, 竹添 秀男
セッションID: 1b09
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
我々は、液晶分子をナノサイズの空間に閉じ込めた際の等方相からネマチック相への相転移が、バルクの状況下とは異なる振る舞いをすることを報告してきた。これに加えて最近バルクの液晶配向が変化するアンカリング構造転移などと、様々な界面に関わる特異的な現象が見つかっている。実際これまで、液晶分子と配向膜界面の相互作用は多く研究されてきたが、その詳細の多くはわかっていないのが現状である。
今回我々は棒状液晶分子の配向膜表面のアンカリングの強さ及び表面に対する液晶分子の濡れの効果に注目し、高感度DSC及び微小複屈折測定により、エアロジル/液晶コンポジット系において界面とバルクでの等方相-液晶相転移が分離できることを発見した。界面相転移はバルク相転移の高温側だけでなく、低温側でも起こることに関する報告はこれが初めてである。
抄録全体を表示
-
液晶が形成するスカーミオン格子
福田 順一, ジュマー スロボダン
セッションID: 1b10
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
コレステリックブルー相がバルクでは最安定な状況で,液晶が薄いセルに閉じ込められた時にどのような秩序構造を取るかを数値計算により調べた.その結果,これまでの液晶研究では発見されたことのない様々な秩序構造が,液晶の位相欠陥によって形成される可能性があることが明らかになった.その例として,6回対称性を持つスカーミオン格子と,環状の欠陥が規則的に並んだ構造について紹介する.
抄録全体を表示
-
米谷 慎
セッションID: 1b11
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
以前報告した、キュービックあるいはカラムナー相等の高次相分離構造形成における液晶とコポリマーの類似性に基づく分子設計理論を、その後見出された分子系への適用を基に見直し、明らかとなった液晶とコポリマーの類似性と相違性について報告する。
抄録全体を表示
-
真瀬 佳祐, 松山 剛知, 飯村 靖文
セッションID: 1c01
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
一般的に、2種類の光学補償フィルムを用いることでより高度な光学補償が可能であることが報告されている。本研究では、塗布プロセスが可能なUV重合型液晶性材料(UVC-LC材料)を用いて、様々な種類の光学フィルムの作製とその光学フィルムの積層プロセスについて検討を行っている。今回の発表では,新規な光配向膜材料と上記のUVC-LC材料を用いて二種類の光学補償フィルム(ポジ型A-,C-プレート)の積層膜の作製及び,その応用として偏光板の光抜け抑制について検討したので発表する。
抄録全体を表示
-
井上 翔史, 飯村 靖文, 松山 剛知
セッションID: 1c02
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
現在、ラビング法に代わって非接触でクリーンな光配向法が注目されているが、液晶配向規制力の弱さ・露光量の多さ等の問題から、垂直配向モード以外の表示モードへの応用が進んでいないのが現状である。今回の発表では、IPS-LCDへの応用を念頭において、非常に少ない偏光UV露光量で液晶配向特性を示す光反応型液晶性材料を光配向膜として用い、その液晶配向特性について検討を行ったので報告する。
抄録全体を表示
-
中山 敬三, 大坪 順次
セッションID: 1c03
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
個人認証では複製が困難でかつランダム性の高い指紋・血管パターン等が使用される。紫外線硬化型カイラルネマチック液晶を用いると、液晶が示すランダムなテクスチャーを固定化でき、上記特徴のパターンを有するフィルムが作製できる。このフィルムをカード等に埋め込み、カード使用時にパターンの照合を行うことにより偽造をチェックする。また、光重合時にマスクを用いてパターニングすることも可能である。
抄録全体を表示
-
後藤 広一朗, 山口 留美子
セッションID: 1c04
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
リバースモード液晶素子の作製において,反応性メソゲン(RM)材料に混合する光重合開始剤の種類と濃度を変え,さらにRMを重合させる際の紫外線照射強度を変更した場合の電気光学特性への影響を検討した。光重合開始剤の濃度と紫外線照射強度を低くすることで駆動電圧を低減できることが明らかとなった。
抄録全体を表示
-
池谷 正輝, 山口 留美子, 神野 創太郎
セッションID: 1c05
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
ラビング処理されたPVCi膜では,液晶によって容易軸がラビング方向と平行に発現することを見い出し,異なる面内容易軸方向を発現する液晶の混合系において,容易軸が切り替わる混合濃度は,液晶分子の骨格構造における環構造に影響することが明らかとなった。本研究では,さらに骨格基の異なる液晶を混合し容易軸への影響を検討した。
抄録全体を表示
-
杉山 貴之, 姜 聲敏, 戸木田 雅利, 渡辺 順次
セッションID: 1c06
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
本研究では低分子液晶と高分子液晶のブレンド系において、均一ホモジニアス配向したネマチック相からの液晶-液晶相分離挙動の調査を行った。相分離の過程はスピノーダル分解初期過程、後期過程、そして成長停止過程の3つに分けることができ、成長停止過程では、秩序立ったハニカムネットワーク構造が形成される。また、ネットワークの格子サイズはブレンド試料の組成や相分離温度を変化させることで制御可能である。
抄録全体を表示
-
伊東 良太, 莅戸 立夫, 熊谷 孝幸, 吉田 浩之, 竹家 啓, 斗内 政吉, 尾崎 雅則, 能勢 敏明
セッションID: 1c07
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
光励起型サブミリ波気体ガスレーザーは、テラヘルツ時間領域分光法とは異なり、数十~数百mWの強いテラヘルツ波を連続発振することが可能である。一方、液晶材料を浸み込ませたメンブレンフィルムでは、微細な繊維の方向に液晶分子が配向する傾向が明らかになっている。本研究では、メンブレンフィルムを積層して厚膜液晶セルを作製し、光励起型サブミリ波気体ガスレーザーを用いてテラヘルツ領域での液晶材料の評価を行った。
抄録全体を表示
-
羅 亮皓, 油家 佑紀, 折原 宏, 平岡 一幸
セッションID: 1c08
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
外場によって液晶の配向が変わるときに液晶エラストマーは非常に小さいエネルギーコストで巨視的変形が起こることが期待できる。
今回、我々は電場印加によるキラルスメクチック液晶エラストマーの変形を観測し、それを解析することで電場誘起ひずみテンソルを定量的に求めた。また、そのひずみテンソルの温度依存性について調べた。
抄録全体を表示
-
平岡 一幸
セッションID: 1c09
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
液晶相の局所的対称性を巨視的に反映したモノドメイン液晶エラストマーの構造物性についてはいくつかの研究がある。しかし、ポリドメイン構造や螺旋構造など、より高次の構造に起因した物性についての検討例は少ない。本発表では、キラルスメクチック相を持つ液晶エラストマーを中心に取り上げ、階層構造や高次構造と力学物性について発表する。
抄録全体を表示
-
岡本 哲也, 浦山 健治, 瀧川 敏算
セッションID: 1c10
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
等方相で架橋されたポリドメイン液晶エラストマー(乾燥状態)が電場下で20%に達する大きなひずみを生じることを見いだした。常誘電性の液晶エラストマーの有為な電場変形が乾燥状態で見いだされたのは初めての例と考えられる。一方で、ネマチック相で架橋された試料では非常に小さなひずみしか観察されなかった。架橋時に液晶配向の記憶がない試料では、電場によって容易にダイレクターが回転すると考えられる。
抄録全体を表示
-
澤 芳樹, 浦山 健治, 瀧川 敏算, Fangfu Ye, Vianney Gimenez-Pinto, Robin Selinger, ...
セッションID: 1c11
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
膜の表裏面間でダイレクターが連続的に90度回転しているツイスト配向をもつ液晶エラストマーをキラルインプリント法で作製した。この試料のマクロ形態を温度および幅/膜厚比を変数として実験的に調べた。幅/膜厚比が増加するにつれて、リボン状試料の形態はヘリコイド形態からスパイラルリボン形態に変化した。また、各形態の螺旋ピッチなどの構造パラメータは温度に強く依存し、ある温度では螺旋の向きの反転が生じた。実験結果を理論とシミュレーションによって説明した。
抄録全体を表示
-
伊藤 聡史, 伊東 良太, 本間 道則, 渡辺 猛, 伊藤 謙二, 柳原 進, 能勢 敏明
セッションID: 2a01
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
本研究では、液晶材料をミリ波・THz波制御デバイスに応用するために、多孔質PMMA材料について詳しく調べている。この材料は、PMMAを溶剤(エタノール:水=80:20vol%)に加熱溶解させることで容易に大型の多孔質材料を得ることができ、超厚膜の液晶層の実現が期待できる。ここでは、PMMAと溶剤を種々の条件で混合することで溶液を作製し、溶剤を蒸発させる過程での体積収縮について詳しく調べた。作製した材料の内部構造をSEMによって観察を行った。
抄録全体を表示
-
芝山 聖史, 樋口 博紀, 菊池 裕嗣
セッションID: 2a02
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
液晶ブルー相 (Blue Phases ; BPs) の可視域に存在するフォトニックバンドを電場印加で連続的にシフトさせることができる特徴は、光変調素子やレーザー発振などの光学デバイスへの応用が可能である。しかしながら、一般的なBPsでは使用可能温度範囲が約1
oC程度に限られることがデバイス応用への障害となっている。本研究では熱力学的に安定な状態で温度範囲を拡大するためにデンドロンの導入を検討し、BPsにドープすることでBPsの温度範囲および電場印加によるフォトニックバンドのシフト量を拡大させた。また、BPsの温度範囲の拡大のメカニズムを欠陥の自由エネルギーと弾性定数の変化の観点から考察した。
抄録全体を表示
-
廣瀬 鉄, 神山 美智, 吉澤 篤
セッションID: 2a03
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
T型アキラル化合物をネマチック液晶に少量添加したホストネマチック液晶に、高いらせん誘起力を持つキラル化合物を混合することによりブルー相を発現させた。混合比の違いによりキュービックブルー相またはアモルファスブルー( BP III )相が発現した。いずれのブルー相においても室温近傍において1 ms以下の高速応答が観察された。特にBP III では電界強度に対する透過率のヒステリシスは観察されなかった。
抄録全体を表示
-
佐久田 淳司, 吉尾 正史, 一川 尚広, 田口 怜美, 大野 弘幸, 加藤 隆史
セッションID: 2b01
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
イオン部位を有するカラミチック液晶とイオン液体からなる複合体を作製した。これらの複合体のナノ相分離液晶構造およびイオン伝導性を調べた。
抄録全体を表示
-
清水 友宏, 安田 琢麿, 加藤 隆史
セッションID: 2b02
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
オキシエチレン鎖を有する液晶性オリゴチオフェンを設計、合成した。これらの分子はスメクチック液晶相を示した。得られた分子の電気化学的特性を調べた。また、液晶分子と金属塩との複合体について、液晶状態におけるエレクトロクロミック特性を検討した。
抄録全体を表示
-
武 金枝, 那谷 雅則, 氏家 誠司
セッションID: 2b03
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
長鎖アルキル鎖を有するイオン液晶を合成した.それらの相転移挙動および配向挙動について調べた.末端アルキル鎖長の増加はチルト相の形成を誘起した.ヘプチルオキシ基を有するイオン液晶ではスメクチックC相が形成された.
抄録全体を表示
-
氏家 誠司, 升田 優亮, 那谷 雅則
セッションID: 2b04
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
高分子イオンを対イオンとするイオン液晶を複数合成し,それらの液晶形成能について調べた.イオン液晶は,スメクチックA相,スメクチックC相,カラムナー相およびキュービック相を形成した.
抄録全体を表示
-
山本 伸也, 宮元 展義, 佐々木 高義, 海老名 保夫
セッションID: 2b05
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
無機層状物質の剥離によって得られる無機ナノシートの研究は近年目覚ましい発展を遂げている。無機ナノシート分散液に置いて、その濃度を上昇させることにより等方相から液晶層に明確な相転移をすることが近年明らかにされてきた。しかし報告されている無機ナノシート液晶に基づく液晶は限られている。本研究では層の厚さが異なる一連の化合物をも得ることができる層状ペロブスカイト構造の物質に着目しその一つである KCa
2Nb
3O
10系の剥離したナノシート分散液の相転移挙動と構造を明らかにした。
抄録全体を表示
-
佐藤 伸也, 尾崎 超, 宝竜 武史, 岡本 一男, 荻野 賢司, 飯村 靖文
セッションID: 2b06
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
本研究では化学的安定性を求めて設計された液晶性有機半導体であるC
13-BTBTを用いた有機TFTを作製し、実用的な有機TFTの作製の検討及び評価を行った。
我々は測定後の素子のTFT特性が時間や環境によって大きく変化することに注目し、大気と純酸素および酸化剤曝露環境における経時変化の比較を行ったところ、光照射化の酸化剤環境では大気暴露と似た様な結果を得た。この結果から光反応性のある酸化剤が重要な役割を果たしていることがわかった。
抄録全体を表示
-
舟橋 正浩
セッションID: 2b07
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
側鎖にオリゴシロキサン鎖を有する液晶性ペリレンテトラカルボン酸ビスイミドを合成した。オリゴシロキサンの熱運動のため、シクロヘキサンやトルエンなどの有機溶媒に対する溶解性が大幅に増大し、スピンコートによる製膜が可能になった。オリゴシロキサン鎖を4本有する液晶性化合物は室温でカラムナー相を示した。Timo-of-flight法により電荷輸送性を測定したところ、電子移動度が室温で1X10-3 cm2/Vsに達した。
抄録全体を表示
-
坂本 謙二, 安田 剛, 三木 一司, 近松 真之, 阿澄 玲子
セッションID: 2b08
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
高分子有機半導体として注目されているpoly(9,9-dioctylfluorene-co-bithiophene) (F8T2)は高温で液晶性を示すことから、熱的に安定な液晶用配向膜を用いて配向させることができる。我々は、アゾベンゼンを骨格構造に含むポリイミド(Azo-PI)光配向膜を用いて高配向F8T2 -電界効果トランジスタを作製した。平行配向素子、垂直配向素子共に、ヒステリシスがほとんどないノーマリーオフのp-チャンネル・トランジスタ動作を示し、飽和領域における電界効果移動度はそれぞれ、0.016 cm
2V
-1s
-1, 0.002 cm
2V
-1s
-1 であった。
抄録全体を表示
-
小川 康宏, 福田 順一, 吉田 浩之, 藤井 彰彦, 尾崎 雅則
セッションID: 2b09
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
コレステリックブルー相は自発的に三次元の螺旋周期構造を形成する液晶相であるため、チューナブルフォトニック結晶として大変興味深い材料である。ブルー相の格子構造は電界により変化することが知られているが、その光学特性の詳細な解析は行われていない。そこで本研究では、構造変化の影響を直接計算することができるFDTD法を用いて、電界により変歪したブルー相のフォトニックバンド構造や透過光特性の解析を行った。
抄録全体を表示
-
井上 曜, 吉田 浩之, 井上 健太, 塩崎 祐介, 久保 等, 藤井 彰彦, 尾崎 雅則
セッションID: 2b10
発行日: 2011年
公開日: 2012/03/28
会議録・要旨集
フリー
コレステリック液晶は、光の波長サイズの螺旋周期構造を有することから、光の分布帰還を引き起こすため、色素を添加することで分布帰還型(DFB)レーザーとして利用できる。本研究では、コレステリック液晶薄膜中にネマティック液晶と色素を分散させた素子を作製し、電気的に屈折率を変調することでレーザー発振波長を制御した。さらに、波長制御の応答性について調べ、高速波長スイープレーザーへの応用の可能性を検討した。
抄録全体を表示