電気化学は、物理化学の一翼を担う学理探求から材料創成、エネルギー技術に至る学際的学問分野であり、その持続的な発展には多様な研究者の参画が不可欠です。一方、Electrochemistry 誌は本会が主体となって出版してきた論文誌であることから、従来は会員を中心とした投稿が主となってきましたが、会員数が3,000名を超える現在においても、継続的に本誌を活用する著者層が十分に広がっているとは言えないのが現状です。近年、本誌では分野別特集を通じて投稿の活性化に取り組んできましたが、本論文特集では、本会男女共同参画推進委員会の取り組みと協調しながら、「多様な研究背景と視点が切り拓く電気化学の進展」と題し、電気化学に関する質の高い原著論文を主軸としつつ、女性研究者およびアジア圏を含む国際的研究活動による学術的貢献を顕在化し、電気化学会への参画の幅を組織的に拡大することを目的とします。対象分野は、電極・界面現象、電解質・イオン輸送、計測・解析・理論、材料・プロセス、エネルギー変換・貯蔵など、電気化学を背景とするあらゆる分野を含みます。また、海外の電気化学コミュニティと連携し、海外からの投稿を歓迎します。さらに、本特集は従来の締切を厳密に定めた特集とは異なり、2026年から2027年にかけた長期的かつ継続的な取り組みとして実施し、研究背景に左右されない十分な投稿準備期間と投稿機会を確保します。研究内容の独創性、厳密性、学術的意義を重視しつつ、女性研究者主導の研究や、アジア圏を拠点とした国際的研究活動に基づく成果について、幅広いトピックからの積極的なご投稿を歓迎します。