日本内分泌学会雑誌

Estriolの子宮筋收縮におよぼす作用

井上正二, 杉原養一

1969 年 44 巻 11 号 p. 1203-1206,1193
発行日: 1969/02/20
公開日: 2012/09/24

DOIhttps://doi.org/10.1507/endocrine1927.44.11_1203

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

Estriolの子宮筋収縮におよぼす影響を見るため, 妊娠ラットを用い, 分娩日および分娩経過観察, Magnus法による収縮測定, 子宮筋内acetylcholineについての検索を行なつた.
estriolは分娩遷延を起こし, 子宮筋oxytocin感受性を低下させ, oxytocinによるacetylcholineの組織蛋白結合促進を消失させたが, 子宮筋内総acetylcholine様物質量を変えなかつた.これらよりestriolは収縮を抑制し, その機序に子宮筋内acetylcholineが関係深いと思われる.

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (470K)
妊婦並びに新生児血中17-Hydroxycorticosteroids値に関する研究

早稲田健一

1969 年 44 巻 11 号 p. 1207-1221,1195
発行日: 1969/02/20
公開日: 2012/09/24

DOIhttps://doi.org/10.1507/endocrine1927.44.11_1207

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

妊娠時の尿中17-OHCSについては増量するとなす多くの報告をみるが血漿中のものについては詳らかではない.我々のPetersonらの方法の成績では, 妊娠月数の進むと共に血漿17-OHCSは増量し, 特に晩期に於ては正常非妊婦 (12.9士2.93μg/dl) の3～4倍 (34.5士4.42μg/dl) もの値を示すのをみた.又, 正常分娩時母体血においては, さらに増量を初め, 初産婦は62.0士9.51μg/dl, 経産婦では42.5土4062μg/dlと副腎皮質機能に充分な予備能力のあることを認めた.臍帯血はともに母体血値より低値を示し, 胎盤の何らかの功妙な作用によるものと思はれた.妊娠時血漿17-OHCSの漸次増量する主な原因を追求するために, 去勢婦人にEstradiol benzoateを投与した結果, 3日後には投与前値の約4倍の値を示し, 妊娠時のEstrogen増量の意義を裏付ける結果をえた.更に, 妊婦にEstradiol bcnzoateを投与した場合も有意の差をもつて増量をみたが, 去勢婦人に見られた程の増量は認められなかつた.

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (1620K)
甲状腺機能亢進症における尿中カテコールアミン排泄量に関する研究

木村武, 井上一彦, 安達敏昭, 及川量平, 勝又厚

1969 年 44 巻 11 号 p. 1222-1231,1197
発行日: 1969/02/20
公開日: 2012/09/24

DOIhttps://doi.org/10.1507/endocrine1927.44.11_1222

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

甲状腺機能亢進症におけるカテコールアミンの役割を推測する一助として甲状腺機能亢進症患者10名の睡眠時の尿中カテコールアミン, 3-メトキシカテコールアミンおよびVMA排泄量を測定し正常者10名の排泄量と比較した.未治療時においては甲状腺機能亢進症患者の尿中排泄量は正常者に比し高値を示すものが多く, カテコールアミンに対する3-メトキシカテコールアミン, VMAの比も低値を示したが, 経過にしたがつて排泄量は正常を示し排泄量比も正常値に近づいた.このことから甲状腺機能亢進症の成りたちの上にカテコールアミンがなんらかの役割を果しているであろうと推論した.

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (1157K)
螢光抗体法を用いたラ氏島内インスリンの消長に関する免疫組織学的研究

藤井正道

1969 年 44 巻 11 号 p. 1232-1247_9
発行日: 1969/02/20
公開日: 2012/09/24

DOIhttps://doi.org/10.1507/endocrine1927.44.11_1232

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

螢光抗体法を家兎膵ラ氏島に応用することにより, 免疫反応性インスリンの局在と, 各種条件下での変動とを, 血糖, 血中ならびに膵抽出液IRIを裏付けとし, 各種光顕染色像と比較しつつ観察した.ラ氏島β細胞内に染出された螢光陽性物質は, 常に膵抽出インスリン量と相関的に変動したことにより, 内因性インスリンそのものを表示していると考えられた.又フエリチン抗体法を応用することにより, 内因性インスリンの電顕レベルにおける局在について検討を加えた.

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (13465K)
Rat子宮Glycogen合成に及ぼすEstrogenの影響に関する研究

村上叡

1969 年 44 巻 11 号 p. 1249-1259,1201
発行日: 1969/02/20
公開日: 2012/09/24

DOIhttps://doi.org/10.1507/endocrine1927.44.11_1249

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

Estrogenの子宮glycogen合成促進作用機序を明かにするるためratを用い, in vivo, estradiol投与後glucose space, chloride spaceの測定, ¹⁴G-glucose投与実験, semi in vitro, 子宮slicesと¹⁴C-glucoseとのincubation実験, また蛋白合成阻害剤cycloheximide投与実験より, estradiol投与後その初期のrat子宮glycogen合成の促進はfree glucoseの子宮細胞内へのtransport亢進が主要な因子であると推定しうる成績を得た.

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (1297K)
日本内分泌学会東部部会昭和43年6月例会講演抄録

1969 年 44 巻 11 号 p. 1260-1263
発行日: 1969/02/20
公開日: 2012/09/24

DOIhttps://doi.org/10.1507/endocrine1927.44.11_1260

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (550K)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）