近年におけるradioimmunoassay (RIA) やcompetetiveproteinbindingassay (CPBA) の発達はめざましいものがあり, 内分泌学の各分野において多くのすぐれた業績が報告されていることは周知の事実である.しかしそのデーターの統計学的な処理法についてはbioassayの場合のように統一された見解というものが確立されておらず, 各研究者達がそれぞれ独自の統計学的方法を用いてデーターの解析を行つているのが現状である.
著者はRodbardetal.
1) (1968) の提案によるdose response curve on logarithm-logit paperを用いることによりRIAやCPBAの用量反応線を直線化し, 標準物質として4点以上, 未知検体として2点以上をとつて2つの用量反応直線を作成することにより, RIAおよびCPBAのデーターをbioassayの場合と同様の方法で統計学的に処理しうる方法を案出した.
標題のごとく一つの提言としてここにその統計学的方法を概説し, あわせてその意義について言及した.
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