日本内分泌学会雑誌
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57 巻, 2 号
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  • 鈴木 雅洲
    1981 年 57 巻 2 号 p. 99-100
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 柳沼 〓
    1981 年 57 巻 2 号 p. 101-106
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    ヒトの中枢性ゴナドトロピン調節機構に関しては, これまでに多くの研究が発表されてきているが, 未だほとんど解明されていないと言ってよい。従ってその研究領域は広いのであるが, 本論文においては, 特にゴナドトロピン放出のcatecholaminergic mechanismについて論じたいと思う。
  • 牧野 恒久, 椎名 正樹, 横倉 恒雄, 岩下 光利, 中山 陽比古, 堺 正長
    1981 年 57 巻 2 号 p. 107-111
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    ヒトの妊孕現象がたんなる妊娠期間にとゝまらず, そのあとに続く分娩・産褥まで含めたものを対象とするならば, 妊娠-分娩-産褥という一連の生殖現象の中で内分泌のしくみは分娩を接点として, その前後できわめて対照的な動態を示すことが容易に想像出来る。いいかえれば, ヒト妊娠時の間脳-下垂体機能の研究は, この系の妊娠維持機構への関与の解明のほかに, 分娩発来機序や産褥期の内分泌のしくみの一端を研究する際に示唆に富んだ情報を提供するものと思われる。
    本研究ではヒト妊娠時の
    1.間脳-下垂体後葉系の機能
    2.下垂体前葉の機能
    3.視床下部の機能
    4.前葉ホルモンの産成・放出機構
    について新しい, いくっかのradioimmunoassay (RIA) の開発や, passive immunization (受動免疫) などの新しい手法を用いて取りくむことを意図した
  • 中井 義勝
    1981 年 57 巻 2 号 p. 112-115
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 植村 次雄
    1981 年 57 巻 2 号 p. 116-119
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    1970年に始めて, 去勢雌サルについて報告されたgonadotropin (G) のpulsatileのパターンはその後, ヒト, ラットなどの動物についても報告されてきた。このpulsatileの分泌は視床下部からのperiodicなGnRH分泌によって保持されていると考えられる。事実, Carmelらはhypophysial portal blood内のGnRHを測定して, その濃度がperiodicallyに変動していることを認めている。ところで, 最近, knobilは去勢雌サルの下垂体自体が視床下部からpulsatileのGnRH以外何を受けないでも, estrogenに対して, ngative及びpositive feedback actionを示すことを明らかにした。更に, このGnRH deliveryのamplitude, frequencyなどを変えると, Gの濃度のみならず, FSH/LH比もまた変動しうることを明らかにした。このようなことから, pulsatile LH分泌の機序の解明が生殖内分泌の重要な課題となってきたが, その機序はまだよくわかっていない。このpulsatileな分泌はmedial basal hypothalamus (MBH) のcomplete deafferentationをしても, blockされないことなどから, このpulsatileの分泌にはMBHが関与していると推測される。そこで, MBHにおいて, pulsatile GnRH分泌に伴う神経内分泌現象が電気活動として, とらえられるかどうか知ると共に, この機構を解明する目的で, MBHにおける多ニューロン発射活動 (MUA) の記録を行った。
  • 新井 康允
    1981 年 57 巻 2 号 p. 120-124
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 久保 勝知, 川上 正澄
    1981 年 57 巻 2 号 p. 125-130
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 高橋 迪雄, 村上 昇, 内藤 博之, 鈴木 善祐
    1981 年 57 巻 2 号 p. 131-136
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    多くの哺乳類では, 排卵と機能黄体の形成は連続した生殖現象で, 黄体相の成立という時点は, 必ずしも重要なエポックとして認識されていない。しかし実験動物としてのラットは, 一般に不妊生殖周期を繰り返しており, この状態では排卵後に形成された黄体はprogesterone分泌能を獲得せずに退行し, 4~5日後に次回排卵を迎える。機能黄相体, すなわち偽妊娠の成立には交尾刺激或いはこれと相等の外的刺激を要する。外的刺激が神経系に受容された後に, いかにして黄体細胞の生化学的変化を伴った内分泌的変化へと結果されるかは, 長年広範な興味の対象とされてきた。その理由は, この過程に含まれる神経-内分泌反射の成立, 下垂体分泌能の変化, 黄体細胞機能の変化など, いずれの段階においても哺乳類全般に敷衛可能の重要なプリンシプルが内包されていると考えられるからであろう。
  • 兼松 重任
    1981 年 57 巻 2 号 p. 137-140
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 井村 裕夫
    1981 年 57 巻 2 号 p. 141-144
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 近藤 洋一
    1981 年 57 巻 2 号 p. 145-148
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 対馬 敏夫
    1981 年 57 巻 2 号 p. 149-152
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 大郷 勝三
    1981 年 57 巻 2 号 p. 153-158
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • その性状とインスリンの作用
    赤沼 安夫, 春日 雅人, 岡 芳知, 江崎 治, 井上 修二
    1981 年 57 巻 2 号 p. 159-163
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    1949年Stadieはインスリンが筋細胞膜に結合すること, 結合には細胞膜に存在するSH基とインスリンのS-S基との間のinteractionが重要であることを示した1)。しかしながら, 細胞膜に存在するインスリン受容体の実態が明確になってきたのは, 生物学的活性を保持した比放射活性の高い標識インスリンが作製されるようになった約10年程前のことである2) 。その後, Cuatrecasas, RothとKahnを中心とするNIHのグループ, Konoら, Olefskyらによってインスリン受容体の研究は精力的に進められてきた。
  • 仲野 良介, 矢本 希夫, 岩崎 正文
    1981 年 57 巻 2 号 p. 164-169
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    The binding of 125I-labeled human luteinizing hormone (hLH) to the human luteal tissue of the menstrual cycle was examined. Displacement studies demonstrated that 125I-hLH was specifically bound to the human luteal tissue. Specific binding of 125I-hLH was demonstrated in all the corpora lutea examined except for two aged corpora lutea at the early proliferative phase of the cycle. The number of binding sites for hLH increased from the early to mid-luteal phase and decreased towards the late luteal phase. However, the apparent dissociation constant in each corpus luteum did not vary throughout the menstrual cycle. Furthermore, the effects of diethylstilbestrol diphosphate (DES) and prostaglandin F2a (PGF) priming on the binding of 125I-hLH to the luteal tissue were investigated and the changes in hLH receptors were estimated by Scatchard plot. The binding sites for hLH decreased by DES priming and increased by PGF priming. In contrast, the apparent dissociation constant in each luteal tissue revealed almost the same value. The results of the present investigation suggest that estrogen and prostaglandin might modulate LH receptor in human corpora lutea during the menstrual cycle.
  • 筒井 和義, 石居 進
    1981 年 57 巻 2 号 p. 170-174
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    Binding of 1251-labeled rat FSH to a testicular homogenate of Japanese quail cockerels increased progressively with age when the cockerels were reared under long day photoperiods from day of hatch. The binding per unit weight of tissue (density of binding) showed an increase from day 23 to 29. The binding per testes (total binding) rapidly increased from day 23 to 36. Both density and total binding remained low in cockerels reared under short day photoperiods. Injections of testosterone into newly hatched cockerels at 1 mg/day for 3 days increased the density of binding but did not increase the testicular weight. Injections of NIH-FSH-S12 at 16 μg/day for 3 days did not increase the density of binding but in-creased both total binding and testicular weight. Combined administration of FSH and testosterone increased all of the density of binding, the total binding and the testicular weight. The synergistic action of FSH and testosterone was observed in these increases. Hypophysectomy of male adult Japanese quail resulted in a rapid decrease of the total binding. This suggests a decrease in binding per Sertoli cell. Injections of testosterone into hypophysectomized birds at 5 mg/day for 5 days increased the binding per Sertoli cell but did not change the cell size. Injections of NIH-FSH-S12 at 100 μg/day for 5 days increased the binding per Sertoli cell and at the same time induced hypertrophy of Sertoli cells. Combined administration of FSH and testosterone increased all the parameters, showing the presence of synergisim between these hormones. The Scatchard plot analysis of the binding showed that the increase of the binding was due to the change in the number of binding sites but not to the change in the affinity. These results indicated that FSH receptors in the testis are regulated by FSH and testosterone. It is suggested that FSH acting synergistically with testosterone elevates the sensitivity of the testis to FSH itself by increasing FSH receptors. This self-potentiation mechanism seems to enable extremely rapid development of the testis in photostimulated birds and mammals at puberty.
  • 可容化TSH受容体分画の蛋白燐酸化酵素とそのTSH受容体におよぼす影響
    橋爪 潔志
    1981 年 57 巻 2 号 p. 175-178
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 小西 淳二, 飯田 泰啓, 笠木 寛治, 池窪 勝治, 鳥塚 莞爾, 森 徹, 隈 寛二
    1981 年 57 巻 2 号 p. 179-182
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    甲状腺刺激ホルモン (TSH) は甲状腺細胞の形質膜上に存在する受容体に結合し, adenylatecyclase (AC) の活性化を介してその作用を発現するものと考えられている。著者らは従来よりヒト甲状腺の膜分画を用いてTSHの受容体結合とAC刺激作用に関する検討を行ってきたが, 今回Tritonによる受容体の可溶化を試み, その性状の検討を行った。また自己免疫性甲状腺疾患の患者血清中に見出される受容体に対する抗体とTSH受容体との反応について分析を行った。
  • 小川 紀雄
    1981 年 57 巻 2 号 p. 183-186
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 木村 成道, 島田 信子
    1981 年 57 巻 2 号 p. 187-191
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    ホルモンが動物細胞膜表面の特異的受容体に結合した後の情報変換, 伝達様式はホルモンの種類によって異なることが明らかにされつつある。サイクリックAMPをセカンドメッセンジャーとする一群のホルモンは, 細胞表面の特異的受容体に結合した後細胞膜内側に存在するアデニル酸サイクレース (以下Aサイクレースと略す) を活性化し, 生理作用を発現するものと考えられる。このホルモンによるAサイクレース活性化現象は無細胞系 (細胞膜標品) を用いても認められるので細胞表面における情報伝達変換機構のモデルと考えられ, ホルモンと受容体との相互作用あるいは受容体とAサイクレースとのカップリング機構などの問題について解析が進められている。本報告では, ホルモンによるAサイクレース活性化機構について私達の知見を中心に述べる。
  • 浜田 哲, 吉政 康直, 中村 浩淑, 南野 正隆, 山田 秩
    1981 年 57 巻 2 号 p. 192-195
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    近年, 甲状腺ホルモン反応性臓器の核の非ピストン蛋白に, トリョードサイロニン (T3) を特異的に結合する部位が見いだされ, 甲状腺ホルモンの核レセプターとみられるに至った。以下, 核レセプターの調節および化学的性状に関する最近の知見を述べる。
  • 佐藤 文三
    1981 年 57 巻 2 号 p. 196-200
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 加藤 順三
    1981 年 57 巻 2 号 p. 201-205
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    標的細胞のステロイドホルモン受容体 (R) の濃度が, 内分泌環境の変動に伴って変化することは, ホルモンによる受容体調節を示す根拠の一つであるが, 受容体調節に影響を与えるステロイドの相互作用についての具体的且つ総合的な検討は, 尚少ない。エストロゲン (E) 及びプロゲステロン (P) が中枢性並びに末梢性標的レベルで促進的, 抑制的に相互作用することが, ホルモン効果上よく知られた事実に拘らず, その具体的プロセスには尚不詳の点が多い。ホルモン受容体との結合がホルモン作用の基礎であることが明らかにされてきているので (King and Mainwaring), この点をエストロゲン及びプロゲステロン受容体の面から検討した。
  • 三好 秋馬
    1981 年 57 巻 2 号 p. 206-207
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 矢内原 昇, 矢内原 千鶴子, 望月 徹, 坂上 政則, 窪田 真理
    1981 年 57 巻 2 号 p. 208-213
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 大塚 正徳
    1981 年 57 巻 2 号 p. 214-215
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    最近, 多くのペプチドが中枢および末梢神経系において伝達物質ではないかと考えられている。これらのペプチドはsubstance P, enkephalins, somatostatin, TRH, LHRH様ペプチド, angiotensin II, neurotensinなどであって, ペプチド性伝達物質の概念は比較的最近のものである (表1) 。併し, 内分泌細胞の多くがペプチド性ホルモンを分泌すること, ホルモン分泌と伝達物質の分泌とが類似した現象であること, noradrenalineのようにホルモンであると同時に伝達物質であるものもあること, などを考えあわせると, ペプチドが伝達物質として働いていることはむしろ当然とも思われる。一方, これまでに確立した伝達物質の分子量は100~200であるので, 神経系が何故単なる興奮性あるいは抑制性のシグナルの伝達のために分子量1000以上の多種類のペプチドを用いなくてはならない必然性があるかは十分理解されていない。つまり, ペプチド性伝達物質 (もし上記の多くのペプチドが伝達物質であるならば) の作用様式が従来の伝達物質acetylcholine, GABAなどと同種のものか, 異種のものかは今後の興味ある問題である。ここでは伝達物質として証拠が比較的揃っているsubstance Pについてわれわれが最近行なった研究を中心に述べ, enkephalins, LH-RH様ペプチドについても最近の知見を紹介する。
  • 伊藤 漸
    1981 年 57 巻 2 号 p. 216-220
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
  • 馬場 茂明
    1981 年 57 巻 2 号 p. 221-227
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    Ungar, Dupré, Eisentrautら (1969) 1) は, 膵島ホルモンに対する胃腸調節システムについて述べ, これを'entero-insularaxis'と呼ぶことを提唱した。しかし, このaxisに関する概念は, 既に1906年Moore, Edie, Abramらによって指摘されていた。その後, 歴史的発展をみたが, 最近Creutzfeldt 2)は狭義のincretinとして, GIPをあげ, insulin分泌刺激の中心的ペプタイドとしてその生理的意義を論じている。彼は, incretinとは胃腸管で生産され, endocrine transmitterとして認められるものに限定して用いるべきであるとしている。特に栄養素, 中でも糖質に依存してインスリンが放出されること, さらにそのGIPが仲介するinsulin低血糖に対しても安全装置としての機構が具備されていて, GIPの生理的合目的性を強調している。従ってVIPのような神経ペプチドはinsulin放出能をもつにも拘らずincretinから除外すべきであると述べている。
    しかし, 食物摂取後にみられるinsulin放出機序にpeptidergie (VIPergic) innervationの生理作用を除外して論議することは, 実際的でなく, また出来ないことである。
    生体反応として, おこりうる生理的反応は複雑な綜合的機構であり, incretinは, むしろ, neuro-endocrine systemの一つとしてのentero-insular axisを形成するとみるべきであろう。
    そこで, 本シンポジウムでは, CCKと膵ポリペプチド (PP) とをとりあげ, neuro-endrocrine systemとしてのentero-insular, あるいはenteropancreatic axisをhumoral regulationとneuofiberを介した調節機構との両面より再整理してみたい。
  • 阿部 薫, 山口 建
    1981 年 57 巻 2 号 p. 228-231
    発行日: 1981/02/20
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
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