AI時代の教育論文誌
Online ISSN : 2436-4509
ISSN-L : 2436-4509
5 巻
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 狩野 稜己, 宇田 圭祐, 北澤 武
    2022 年5 巻 p. 1-8
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/10/12
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,AI型数学教材(Qubena)に着目し,第一に,家庭学習でQubenaを使用する中学生の特徴を質問紙調査により明らかにすることを目的とした.重回帰分析の結果,「規則正しい生活を心がけている」の認識が,「Qubenaに取り組めば,苦手な問題ができるようになる」という認識に直接影響を与えることなどが分かった.第二に,Qubenaを使用する生徒に「Qubenaを毎日の生活のどこに位置付けているか」をインタビュー調査した.その結果,Qubenaを使用するタイミングとして,学校や塾から帰宅後すぐに取り組む生徒や,寝る前に取り組む生徒が存在することが明らかになった.
  • 向田 識弘
    2022 年5 巻 p. 9-
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/10/17
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,機械学習プログラミングを題材としたAIリテラシーに関する学習方法の提案を目的とし,機械学習体験をもとにした学習方法について検討・評価を行った.中学校第3学年127名を対象とした授業実践の結果,学習者からAIによる自動化の長所の記述だけでなく,技術の限界や市民意識に関する短所の記述が見られ,人間が安心して使えるように技術を改善していく必要があるといったAIとの向き合い方に関する記述が見られた.
  • 北濱 康裕, 小林 祐紀, 小澤 拓郎, 白𡈽 瑞樹, 西岡 遼, 中川 一史
    2022 年5 巻 p. 16-
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/10/21
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究の目的は,協働的な学びの場面においてスライド作成アプリを用いて情報共有する支援の有用性を明らかにすることである.中学校理科第2学年のエネルギー分野「電流とエネルギー」において,スライド作成アプリを用いて情報共有を行う実験群と,従来の指導通りにワークシートを用いて情報共有を行う統制群に分けて,支援の有用性を検討した.結果,1)授業のねらいの達成状況に関して,学習課題に対する記述内容についてA基準の生徒数に有意差が認められたこと,2)情報共有の影響に関する自己意識に関して,実験群の記述から作成するプロペラの特徴に関する語や他の班の異なる意見を取り入れ作成するプロペラに生かそうとする語の係り受けが複数確認できたこと,3)授業に関する主観評価に関して,有意差が認められた複数の項目について,情報共有の方法による差が反映された結果であると考えられることが示された.これらの結果から協働的な学びの場面においてスライド作成アプリを用いて情報共有する支援は有用であると判断できた.
  • 竹内 俊彦, 加藤 尚吾, 加藤 由樹
    2022 年5 巻 p. 22-29
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/03/06
    ジャーナル オープンアクセス
  • 浦 唯, 稲田 優輝, 北澤 武
    2022 年5 巻 p. 30-37
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/03/27
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,沖縄県A市の子ども食堂に通い,経済的支援を要する児童生徒に対して,沖縄県に在住する大学生が対面で教育支援を行い,かつ都内の大学生がオンラインによる遠隔で教育支援を行った.そして,両大学生の児童生徒に対する認識の差異を分析した.具体的には,質問紙調査の回答結果を,対面と遠隔の差異をt検定(対応なし)で分析した.その結果,遠隔支援を行った大学生は,児童生徒のニーズを理解することの難しさを感じていることが分かった.さらに,「教育支援のイメージ」,「支援対象となる児童生徒のイメージ」,「支援対象となる児童生徒への対応」の3つ視点に着目し,それぞれのイメージについての自由記述をKH Coder 3による対応分析で教育支援の事前と事後の時点における対面と遠隔の大学生の差異を明らかにした.その結果,対面・遠隔で支援を行った大学生のどちらも,事前では,支援者それぞれの経験やそれまでの学習が反映された教育支援や支援対象となる児童生徒のイメージ,それらに対する対応が考えられていた.一方,事後では支援対象となる児童生徒の実態をもとにした個々人の特性を踏まえた教育支援や支援対象となる児童生徒のイメージ、それらへの対応を思案するようになったことが明らかになった.
  • 小孫 康平
    2022 年5 巻 p. 38-45
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/04/07
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,文系大学生(経営情報学部生,教育学部・文学部・人間科学部で教職課程履修生)209名を対象に,AI(人工知能)およびソーシャルロボットに対する期待・不安に関する認識を所属やAIのイメージ(ネガティブ・ポジティブ)別で明らかにした.その結果,所属やイメージ別で認識が異なっていることが明らかになった.また,「AIと社会」の授業実践では,AIやソーシャルロボットの可能性と限界,社会的影響を考えるきっかけになったと評価しており,認識が授業の目的に沿うように変化していた.
  • 榎本 聡, 中山 瑠菜, 山本 朋弘
    2022 年5 巻 p. 46-51
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/07/19
    ジャーナル オープンアクセス
    2020年度より小学校の各教科等において,プログラミング教育を実施することとなった.大学の教職課程においても,「各教科の指導法」や「情報通信技術を活用した教育の理論及び方法」においてICT(情報通信技術)の活用に触れることとなったが,教職課程コアカリキュラムではプログラミング教育の実施に必要な知識・技能を修得することは明記されていない.そこで本研究では,教職課程を履修している大学生を対象に,意識調査と短時間のプログラミング体験を実施し,「児童にプログラミングを指導する自信」に着目して検討を行った.その結果,短時間のプログラミング体験が「児童にプログラミングを指導する自信」を向上させることが明らかになった.プログラミング教育に関する自信を高め,プログラミング教育を推進できる教員を輩出するために,小学校教職課程においてプログラミング体験を取り入れた授業設計を行うことが有効であると結論付けた.
  • 石川 賀一, 竹内 俊彦
    2022 年5 巻 p. 52-59
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/08/07
    ジャーナル オープンアクセス
    本論文では,図書館司書資格科目の情報資源組織論で,ボードゲーム教材を開発し,授業で実践し,その教育効果をアンケートで検討した結果を報告する.開発したボードゲーム「司書がいっぱい」は,図書館や情報資源組織論に関する学習の動機づけを目的としている.教材を評価するため,2023 年度春期の図書館関連の講義科目第 2 回目の授業で,24 人の大学生にゲームをしてもらった.ゲームの前後でほぼ同一内容の事前アンケートと事後アンケートを実施し,分析することで,ボードゲーム教材の印象やゲーム体験による意識の変化を調査した.
  • 小林 祐紀, 秋元 大輔, 稲垣 忠, 岩﨑 有朋, 佐藤 幸江, 佐和 伸明, 前田 康裕, 山口 眞希, 渡辺 浩美, 中川 一史
    2022 年5 巻 p. 60-67
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/08/10
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究の目的は,探究的な学習の過程に関連づけた情報活用能力育成のための授業指標を開発することである.開発の手続きとして,まず文部科学省が公開している種々の資料を基に,情報活用能力に関する構成要素を同定し,探究的な学習の過程に関連づけた.次に構成要素を基に各教科の小学校学習指導要領解説の記述内容を確認し授業展開例を検討した.その結果,探究的な学習の過程に関連づけた情報活用能力育成のための授業指標(情報活用能力ベーシック)を開発することができた.さらに,情報教育推進担当教員を対象に評価を実施し得られたデータを分析したところ,開発した授業指標(情報活用能力ベーシック)の有用性が示された.
feedback
Top