AI時代の教育論文誌
Online ISSN : 2436-4509
ISSN-L : 2436-4509
6 巻
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 中学校理科「動物の体のつくりとはたらき」を対象とした事例研究
    北濱 康裕, 小林 祐紀, 白𡈽 瑞樹, 西岡 遼, 岩崎 啓子, 中川 一史
    2023 年 6 巻 p. 1-7
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/10/20
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  • 谷川 航, 加藤 直樹, 鷹野 昌秋
    2023 年 6 巻 p. 8-15
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/02/16
    ジャーナル オープンアクセス
    2020年度から教科書をディジタル化した“学習者用デジタル教科書”が紙の教科書の代わりとして使用できるようになった.“学習者用デジタル教科書”には「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善や,特別な配慮を要する児童生徒の困難軽減が期待されている.しかし,その活用によって生じる効果の検証の報告はまだ少ない.我々は2015年度から2018年度にかけて,公立小学校における国語の授業において“学習者用デジタル教科書”を日常的に活用することを試みてきた.本論文では,この中で行った“学習者用デジタル教科書”を使った場合と使わなかった場合の児童の学力(国語科の評価の観点を測った得点)の変化の検証について報告する.2018年度には,1年間に渡って“学習者用デジタル教科書”を使った場合,使わなかった場合に比べ,学力検査の得点の変化が大きくなる(得点が向上する)結果が得られた.
  • 石田 年保, 小林 祐紀, 佐藤 幸江, 中川 一史
    2023 年 6 巻 p. 16-23
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/15
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    本研究の目的は,分析対象の高校生A(以下高校生A)のバイモーダル・テクストの創作における意味生成のプロセスを明らかにすることである.グラウンデッド・セオリ―・アプローチの手法を参考に質的分析を行い,高校生Aの創作過程で生成された概念や関係を明らかにした.その後,意味生成に比喩的認知がどのように関わったのかを参照点構造理論を用いて考察した.その結果,高校生Aのバイモーダル・テクスト創作における意味生成は2つの比喩的認知により行われていることが明らかとなった.一つ目は,主題生成等の場面での,メタファーによる意味生成である.写真の視覚情報に対して,高校生Aのコンテキストにある別の概念領域からの写像が行われることで,高校生A自身の写真の解釈の変容が行われていた.二つ目は,メトニミーによる具象化である.主題が設定され,高校生Aの記憶や経験を元に主題の具象化が行われていた.また,「カランコロン」というオノマトペが連想の要衝となり,写真の印象や経験の具象化を促進していた.さらに,意味生成には写真が大きく影響を及ぼしていることが明らかとなった.
  • 赤堀 侃司
    2023 年 6 巻 p. 24-31
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/18
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    本研究は,オープンエンドな社会問題をテーマにして,グループで議論し,その問題解決に向けての対話記録を分析した。1グループ(班)が6名,8班で3テーマを議論し,合計24の対話記録を質的分析法によって分析した。その結果,7つの対話の特徴と5つの対話のタイプを抽出した。中でも,浅い処理による浅い発言と深い処理による深い発言が対話過程において果たす役割について,知見を得ることができた。さらに,これらの発言の相互作用によって,発言の役割が変化することが分かった。これらの知見を実践に生かす方法についての示唆が得られた。
  • -ビデオゲームのイメージと所属の差異に着目して-
    小孫 康平
    2023 年 6 巻 p. 32-39
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/05/28
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,大学生(経営情報学部生,人間科学部で教職課程履修生)74名を対象に,ビデオゲームに対するイメージや大学生が小学生の子どもの親になった際のビデオゲームの指導の認識について,ビデオゲームのイメージ(ポジティブ・ネガティブ)と所属(学部)の差異に着目して明らかにした.その結果,経営情報の学生は,ビデオゲームが友達作りや友達との交流ができるというポジティブな側面をイメージしていることが示唆された.一方,教職課程の学生は,ビデオゲームに対してネガティブなイメージが強く,視力低下や勉強時間の減少などの懸念があることが示唆された.
  • 鶴田 利郎, 石川 久美子, 田中 博之
    2023 年 6 巻 p. 40-45
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/06/28
    ジャーナル オープンアクセス
     本研究の目的は,高校生・大学生の生成AIへの依存傾向を測定するための尺度を開発し,その信頼性および妥当性を検討することである.予備調査において,高等学校,大学の教員計71名を対象に質問項目の収集を行い,36項目を作成した.次に高校生・大学生の計621名を対象に本調査を行い,それについて探索的な因子分析を行った.その結果,精神的依存状態因子,生成AIの回答への不安因子,長時間利用因子,ながら利用因子,対面コミュニケーション不安因子の5因子22項目からなる生成AIの依存傾向測定尺度が開発された.クロンバックのα係数の算出および基準関連妥当性,構成概念妥当性の検討から,開発された尺度は一定の信頼性と妥当性を有していると考えられた.
  • インタビュー調査と計量テキスト分析に基づく仮説構築
    髙谷 将宏, 大澤 栄子, 桑原 吉成
    2023 年 6 巻 p. 46-53
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/07/17
    ジャーナル オープンアクセス
    大学などでもeスポーツが教育課程や課外活動として取り入れはじめている.一方,アメリカではeスポーツの利活用を通した理数教育,社会課題の学習などが展開されている.実際にeスポーツを通して期待する効果や学びとしてどの様に広がるのかについての検討はこれからの状況である.本研究では学びの領域や興味の広がりを「学びの広がり」と定義した.この,学びの広がりを考察すべくインタビュー調査を行い,計量テキスト分析により共起ネットワークを描画した上で,階層的カテゴリーを作成した.階層的カテゴリーに対しての考察から,eスポーツを通した学びの広がりおよび協調性の自己確認といった可能性を明らかにした.
  • 篠崎 健一
    2023 年 6 巻 p. 54-61
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/09/09
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,物体検知アルゴリズムを用いて画像認識技術を学習する授業実践を行った.具体的には,社会的課題である「新型コロナウィルス」が付着していると予想される場所を特定するという学習テーマを設定し,物体検知アルゴリズムの実装,データセット作成,その後,アノテーション,モデルの学習,距離推定などの画像認識技術を学習するものである.そこで,物体検知モデルの構成や具体的内容について検討し授業実践を行った結果,機械学習によるAIの画像認識に繋がる技術や知識の定着並びに,社会的課題の解決に取組む姿勢を養うことに有効であることが示された.
  • 日髙 義浩, 栁田 健太
    2023 年 6 巻 p. 62-69
    発行日: 2023年
    公開日: 2025/01/24
    ジャーナル オープンアクセス
    本事例研究では,これまで取り組んできたメタバース空間を用いた実践事例での結果を踏まえ,2次元の交流サイトを利活用した大学生の交流会を通して,その教育的利用の有用性についてさらなる検証を行うことを目的とした.その方法として,交流会実施後にアンケート調査を行った.アンケート調査について分析した結果,1)操作が容易な2次元交流サイトは教育的利用に適している可能性があること,2)会話におけるラグやテンポのずれが孤独感・寂しさにつながる可能性があること,などが明確となった.
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