電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review
Online ISSN : 1882-0875
ISSN-L : 1882-0875
11 巻, 4 号
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表紙
目次
ごあいさつ
特別寄稿
解説論文
ICTSSL研究会提案
EA研究会提案
  • —平面波・円調和・球面調和関数展開とアレー信号処理—
    羽田 陽一
    2018 年 11 巻 4 号 p. 243-255
    発行日: 2018/04/01
    公開日: 2018/04/01
    ジャーナル フリー
    マイクロホン素子やスピーカ素子を複数個並べたアレー信号処理は,音の空間情報を扱えるため,様々な応用において重要な役割を果たしている.本稿では,直線上,円周上,球面上に配置された素子位置に対する空間フーリエ変換の基礎について,波動方程式の解から出発して概説する.また,波面合成や指向性制御といった応用を波数領域で行う方法についても合わせて説明する.
MSS研究会提案
  • —データの源を模倣する生成モデル学習—
    片岡 駿
    2018 年 11 巻 4 号 p. 256-265
    発行日: 2018/04/01
    公開日: 2018/04/01
    ジャーナル フリー
    本稿では,マルコフ確率場を用いた生成モデルの方法について解説を行う.マルコフ確率場とは確率変数間の関係性をグラフ構造で表すことができる確率分布の総称であり,生成モデルの方法は確率分布を用いてデータセットの発生源を模倣する統計的機械学習法の一つである.まず,確率変数間の関係性をグラフ構造で表現するマルコフ確率場とその性質について概説し,確率分布に対する統計的機械学習法の一つである生成モデルの方法について述べる.その後,マルコフ確率場に対する基本的な学習法について説明し,実際の学習で役立つ幾つかのアルゴリズムを紹介する.また,マルコフ確率場を用いた生成モデルの方法の例として,制限ボルツマン機械について紹介する.
TL研究会提案
  • —アクティブラーニング設計原理としての多重知能理論の可能性—
    阪井 和男
    2018 年 11 巻 4 号 p. 266-287
    発行日: 2018/04/01
    公開日: 2018/04/01
    ジャーナル フリー
    多重知能理論の登場と現在までの普及の現状を振り返り,教育への応用の事例を紹介する.特に,大学教育への適用を念頭に,最近話題になっているポートフォリオ評価やアクティブラーニングへの適用について論じる.そして,大学の正課外教育の活動として実践され始めたエクスターンシップにおけるアンケート分析から,事前・事後の回答の変化に焦点を当てた多重知能理論に基づく分析が有効であることを示し,この変化を説明する場のモデルを提案し場のパラメータを推定する.なお,場のパラメータの妥当性についても論じる.最後に,エクスターンシップの参加学生は集団全体としてはチクセントミハイ(M. Csikszentmihályi)のフロー状態へ向かっていることを定量的に示す.
SIS研究会提案
  • 仲地 孝之
    2018 年 11 巻 4 号 p. 288-301
    発行日: 2018/04/01
    公開日: 2018/04/01
    ジャーナル フリー
    MPEG Media Transport(MMT)は,ISO/IECのMoving Picture Experts Group(MPEG)が制定する次世代メディア伝送の国際標準規格である.高効率映像符号化のHEVC,マルチチャネルオーディオ符号化の3D Audioを含むISO/ICE23008のシステムパートとして位置付けられる.放送や通信など多様なネットワークでのメディア配信に適した方式であり,高信頼伝送のための機能もサポートしている.ISO/IEC 23008-1はメディアのカプセル化,配信プロトコル,制御情報を規定し,ISO/IEC 23008-10では高信頼伝送のための誤り訂正符号を規定する.現在は,実応用へ向けた取組みが加速している.本稿では,MMTの規格概要について解説するとともに,通信・放送分野への具体的な応用例として,① 4K・8K次世代ディジタル放送,② 超臨場感通信,③ 低遅延・マルチキャスト映像配信について紹介する.
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