電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review
Online ISSN : 1882-0875
2 巻 , 4 号
選択された号の論文の26件中1~26を表示しています
表紙
ごあいさつ
特別寄稿
技術の原点
  • 今井 秀樹, 萩原 学
    2009 年 2 巻 4 号 p. 4_9-4_15
    発行日: 2009/04/01
    公開日: 2011/05/01
    ジャーナル フリー
    符号理論はディジタル情報の信頼性確保のために不可欠な理論であり,現在の情報化社会を支える基盤理論の一つである.この理論は約60 年前に米国で生まれたが,日本でもこの時期から符号理論の研究が行われていた.しかし,研究者が増え,国際的に認められる研究成果が出るようになったのは40~50 年前のことである.それには,この研究を米国で始めた方々の帰国とW. W. Peterson の著書の影響が大きい.このころ,日本において現在につながる符号理論研究の原点が形成されたといってよいだろう.その後,特に符号理論の応用の面で日本は世界を先導する役割も担ってきた.この間,符号理論は何度かの大きな変革を経ながら,その応用範囲を拡大しつつ発展を続けてきている.本稿では,このような符号理論の流れを日本の視点から俯瞰する.
レビュー論文
  • 香田 徹
    2009 年 2 巻 4 号 p. 4_16-4_36
    発行日: 2009/04/01
    公開日: 2011/05/01
    ジャーナル フリー
    CDMA は信号の時間・周波数の2軸に加えて+1,−1 の2値の拡散符号という第3の独立軸を設けることでTDMA, FDMA に代わり多重化を達成する第3の多元接続方式である.“ディジタル通信”でアナログ量が関与するのは,雑音の混入が不可避な,ヒトとかかわる入出力部分と通信路の前後に限定され,これらの部分で信号処理は重要な役割を果たす.本論文ではHeisenberg の不確定原理,シャノンの標本化定理,2WT 定理等の通信の基本原理に立ち戻り, 拡散符号の代数的対確率的生成法,i.i.d. 対マルコフ符号, ナイキスト条件の要否, 直交波形対擬似直交波形,Gabor 空間の方形排反分割対重畳分割等の対比の観点からガウス振幅の搬送波及びカオスで生成された拡散符号によるCDMA の有用性を論じる.
解説論文
幹事団提案
  • 有本 卓
    2009 年 2 巻 4 号 p. 4_37-4_47
    発行日: 2009/04/01
    公開日: 2011/05/01
    ジャーナル フリー
    人が類人猿と峻別でき,文明を開くに至った要因の一つに手先の器用さ,巧みさがある.それは拇指と他の指との拇指対向性(ngers-thumb opposition)の発達に伴って獲得された.本論文では,任意形状の物体を拇指対向性に基づいて物体把持するときのダイナミクスを導出し,その特徴付けをリーマン幾何学に基づいて与える.指先と物体との間に転がり拘束を許すとき,オイラー・ラグランジュの方程式は弧長パラメータを含むが,形状の第一基本量のみに依存する.しかし弧長パラメータの更新は第二基本量を含む1 回の非線形微分方程式に従わねばならない.非ホロノミック拘束と思われた転がり拘束は,弧長パラメータを含めてフロベニウスの意味で可積分になり,ホロノミック拘束とみなされる.また,システム全体を表すリーマン多様体上に定義されたモース・リヤプノフ関数の性質に基づき,安定把持がディリクレ・ラグランジュの安定定理の拡張版によって証明できることを示す.
R研究会提案
CST研究会提案
  • 太田 淳, 辻 孝吉
    2009 年 2 巻 4 号 p. 4_56-4_67
    発行日: 2009/04/01
    公開日: 2011/05/01
    ジャーナル フリー
    ペトリネットはコンカレントシステムの重要なモデルの一つである.ペトリネットはチューリング機械と有限オートマトンの中間のモデル化,解析能力を持つ.ペトリネットの構造を限定することで,解析が容易となるサブクラスが得られる.一方,ペトリネットに拡張を加えることで,チューリング機械と等価なモデル化能力を持つ拡張クラスが得られる.本稿ではペトリネットの解析問題,サブクラス,拡張クラスに関して近年の研究成果の例を示しながら概説する.
EA研究会提案
  • 平原 達也, 大谷 真, 戸嶋 巌樹
    2009 年 2 巻 4 号 p. 4_68-4_85
    発行日: 2009/04/01
    公開日: 2011/05/01
    ジャーナル フリー
    音源信号に頭部伝達関数が畳みこまれたバイノーラル信号によって立体音像空間を再現する場合に,頭部伝達関数やバイノーラル信号再生系の音響的な厳密さが重要視されている.しかし,受聴者の頭部運動に追従する動的バイノーラル信号を用いると,頭部伝達関数やバイノーラル信号再生系に要求される音響的厳密性を緩和できる.本解説では,複数箇所で多数回計測した実頭とダミーヘッドの頭部伝達関数を精査し,頭部伝達関数の音響計測の問題点,頭部形状の変形に伴う頭部伝達関数の変化,および,頭部伝達関数の比較尺度について論じる.また,様々なバイノーラル信号を用いた一連の音像定位実験の結果に基づいて,静的バイノーラル信号と動的バイノーラル信号が再現する立体音像空間の差異についても論じる.これらを通じて,頭部伝達関数の計測とバイノーラル信号の再生にかかわる諸問題について論考する.
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