何事もグローバル化が急速に進む近年,大学等の教育研究の国際競争力を高めること,(外国人留学生を含む)優れた学生を戦略的に獲得すること,世界を舞台に活躍するグローバル人材を育成すること等を目的に,留学交流の促進が急務となっている.
「留学生30万人計画」は,「日本を世界により開かれた国とし,アジア,世界の間のヒト・モノ・カネ,情報の流れを拡大する『グローバル戦略』を展開する一環」として,2008(平成20)年に福田康夫首相(当時)が提唱し,その後文部科学省を中心に外務省,法務省,厚生労働省,経済産業省,および国土交通省により骨子が策定されたもので,2020年を目途に30万人の留学生受入れを目指している. 他方,平成25年6月14日に閣議決定された「日本再興戦略-JAPAN IS BACK-」において,「日本の若者を世界で活躍できる人材に育て上げる」ことを目指し,「2020年までに留学生を倍増する(大学生等6万人→12万人)」という成果目標が掲げられている.
平成28年6月2日には新たに「日本再興戦略2016」が閣議決定され,外国人留学生の就職支援強化が新たな施策となっている.
留学生交流を推進するため,日本学生支援機構は,留学生の受入れ・派遣の両面において様々な支援事業を実施しており,受入れ・派遣の状況の把握等を目的として,留学生に関する調査を行っている.
抄録全体を表示