ファルマシア
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52 巻 , 12 号
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目次
  • 52 巻 (2016) 12 号 p. 1096-1097
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    ミニ特集:留学してみよう!
    ミニ特集にあたって:日本も世界の最先端を走る存在となり,海外留学の意味合いも一昔前とは様変わりを見せている.それでもなお研究面では,視野を広め,情報を把握し,視点を客観化する点において,海外留学が好機であることに変わりはない.また薬学6年制の更なる充実とその意義拡大,薬剤師の地位向上のために,留学により各国の薬剤師事情の情報を入れ,反映させることは重要である.加えて製薬会社の社員にとっては,グローバル化による海外赴任の機会がますます増えることは想像に難くない.本ミニ特集号には,留学が決まった時,留学したいなと思った時,目を通していただけると便利な「実際的情報」が数多く含まれている.また後半部は気楽に読んでいただき,留学未経験の方には行きたい衝動を起こす,経験者には自らの経験との違いを回想する,そのような一冊となることを狙って編集した.気楽に読めてためになる,そんな「ファルマシア」らしい特集号に仕上がった!
    表紙の説明:センブリは日本固有の生薬で,日本三大民間薬のひとつである.開花期に全草を干し煎じて用いられる.苦味配糖体が多く含まれており「千回振り出してもなお苦い」が名の由来である.可憐な白い花からは想像できない苦さである.同じ里山環境に生えるセンブリ属の仲間にムラサキセンブリとイヌセンブリがあるが,苦味配糖体の含量は低い.センブリの花が終わると,いよいよ本格的な冬が始まる.中央全体像および中央上の写真が,センブリ.花の説明はJ-STAGE電子付録をご参照ください.
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オピニオン
  • 稲垣 隆司
    52 巻 (2016) 12 号 p. 1095
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    我が国は世界でも有数の長寿国であるが、高齢者は生活習慣病を患う等何らかの制約をもって日常生活をしている方が多いのが現状である。国においては、高齢者が住み慣れた地域で、心身ともに健康で楽しく過ごすことができる社会を実現するための地域包括ケアシステムの構築を図っており、その一員として「かかりつけ薬局・薬剤師」の役割は大変重要である。薬学系大学としては、かかりつけ薬剤師にふさわしい人材の育成を図るとともに、地域薬剤師会等とも協力して、薬局・薬剤師の情報等を地域住民に提供する等の取組が必要である。
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Editor's Eye
ミニ特集 話題
  • 堤 逸郎
    52 巻 (2016) 12 号 p. 1103-1107
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    何事もグローバル化が急速に進む近年,大学等の教育研究の国際競争力を高めること,(外国人留学生を含む)優れた学生を戦略的に獲得すること,世界を舞台に活躍するグローバル人材を育成すること等を目的に,留学交流の促進が急務となっている.
    「留学生30万人計画」は,「日本を世界により開かれた国とし,アジア,世界の間のヒト・モノ・カネ,情報の流れを拡大する『グローバル戦略』を展開する一環」として,2008(平成20)年に福田康夫首相(当時)が提唱し,その後文部科学省を中心に外務省,法務省,厚生労働省,経済産業省,および国土交通省により骨子が策定されたもので,2020年を目途に30万人の留学生受入れを目指している. 他方,平成25年6月14日に閣議決定された「日本再興戦略-JAPAN IS BACK-」において,「日本の若者を世界で活躍できる人材に育て上げる」ことを目指し,「2020年までに留学生を倍増する(大学生等6万人→12万人)」という成果目標が掲げられている.
    平成28年6月2日には新たに「日本再興戦略2016」が閣議決定され,外国人留学生の就職支援強化が新たな施策となっている.
    留学生交流を推進するため,日本学生支援機構は,留学生の受入れ・派遣の両面において様々な支援事業を実施しており,受入れ・派遣の状況の把握等を目的として,留学生に関する調査を行っている.
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ミニ特集 話題
  • 井原 涼子
    52 巻 (2016) 12 号 p. 1108-1112
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    大学院卒業後に海外に研究留学しようと決心しても,自分の状況に完全にあてはまるマニュアル本が存在せず,どう動いてよいか戸惑うことも多いだろう.インターネットで検索しても,渡航ビザの取得や事務手続きに関しては数年単位で変更があり,適用できないことも多い.最も参考になるのは,少し前の時期に同じ国に留学した先輩,あるいは同じ施設への留学経験者からのアドバイスであろう.本稿では,1年前に米国留学を開始した者の視点から,留学先の選定と留学先への連絡,渡航までに必要な手続きなどを紹介する.一般化できない点もあると思うが,「先輩の声」の1つとして,留学の準備に役立てていただければ幸いである.
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ミニ特集 話題
ミニ特集 話題
ミニ特集 話題
ミニ特集 話題
ミニ特集 話題
  • 井上 満博
    52 巻 (2016) 12 号 p. 1129-1131
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    「2年ほどスウェーデンに行ってきてほしい」
    そろそろ帰り支度をと考えていた私が上司からこう告げられたのは,念願の新築一戸建てへの引っ越しを2週間後に控えた,とある日の夕刻であった.そして翌日には上司の上司から声がかかり,スウェーデンのカロリンスカ研究所で約2年間,大日本住友製薬からの派遣研究員として働くことになった.自ら手を挙げて海外ラボへ派遣(留学)に出る同僚もいたが,自分が海外で研究することになるとは考えてもいなかった.しかもスウェーデンである.スウェーデンは何語??からのスタートであった.みなさんはスウェーデンと聞くと何を思い浮かべるだろうか?インテリア雑貨のIKEA?ファストファッションのH&M?自動車のVOLVO?やはり薬学・科学に携わる者としてはノーベル賞?そう,これらすべてスウェーデン発祥のものである.
    スウェーデンに行くことが決まり,まず初めに直面した問題は海外渡航申請であった.最近はスウェーデンに限らず申請作業をwebで完結できるようになっており,先達に比べると楽だったようだが(もちろん英語可)6月末という申請の時期が悪かったようで,渡航許可が出たのが9月半ばのことであった.しかも同行予定の妻と子どもの許可が先に出て,私自身の許可は3日遅れでようやく出た.あとになって分かったことであるが,スウェーデン人は6月末の大イベント「夏至祭」が終わると夏休みに入り,長い人では4週間程度休むため業務が滞りがちになるようである.年度の変わり目と夏休みが重なる時期なので,この時期に申請する場合は注意が必要である.
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ミニ特集 話題
ミニ特集 話題
  • 倪 健偉
    52 巻 (2016) 12 号 p. 1135-1137
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    筆者は、26年ほど前に、留学のため北京から日本に来て、富山医科薬科大学にて約5年で学位を取得した。その後、山之内製薬 (現、アステラス製薬) に就職し、20年近くつくばで暮らした後、2014年春からAstellas Research Institute of Americaに出向し、今は米国シカゴに住んでいる。いわば、日本に留学し、日本から渡米する、という2つの幸運に恵まれた訳であるが、私にとっての留学の意義に関して振り返って、1) 留学によりキャリアが根本的に変わる可能性、2) 米国生活、および 3) 中国と米国の滞在経験から感じた日本、の三つに分けて本文で記述してみたい。
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話題
  • 寺山 善彦
    52 巻 (2016) 12 号 p. 1138-1140
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    少子高齢化が急速に進む中、地域における薬剤師・薬局は、多職種と連携して患者の安全確保と医療の質の向上を図り、患者本位の医薬分業を普及させて、国民の健康をサポートしていく「かかりつけ薬剤師・薬局」としての役割が期待されている。医薬品に関するすべての業務に従事している薬剤師の仕事をわかりやすく描くことにより、多くの小学生に薬剤師職能への理解を促し、将来の職業希望として意識してもらえるようになること、あわせて保護者等の目に留まることで広く薬剤師業務の「見える化」に寄与することに期待したい。
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セミナー
  • 菊地 哲朗
    52 巻 (2016) 12 号 p. 1141-1145
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    パーキンソン病は,振戦,無動,筋強剛,姿勢反射障害などの運動症状を起こす神経変性疾患である.原因は不明で,黒質線条体系ドパミン作動性神経が変性脱落し,線条体におけるドパミン濃度が低下することで発症すると考えられている.パーキンソン病治療薬としては,L-ドパおよびドパミン受容体アゴニストなどのドパミン系薬剤が中心的に使用されている.本稿では,それぞれの薬剤の治療方針と,副作用の中でも幻覚・妄想の治療についてどのような措置が取られているかについて解説したい.また,世界で初めて米国において,パーキンソン病の精神病(幻覚・妄想など)を改善する非ドパミン系の新薬ピマバンセリンが最近承認されたので,その情報についても触れたい.
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在宅医療推進における薬剤師のかかわり
  • 角山 美穂
    52 巻 (2016) 12 号 p. 1147-1149
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    当薬局のある安佐南区は、地域医療情報システム(Japan Medical Analysis Platform : JMAP)によると2010年時点での65歳以上の高齢化率は17%で、これが2040年には29.1%なると推計されている。国は2015年、患者のための薬局ビジョンとして「門前からかかりつけ、そして地域へ」を表明した。この中で、薬剤師が地域包括ケアの一員となりかかりつけ医をはじめとした多職種・関係機関との信頼関係を培いながら、真摯な取り組みを行う事が求められている。
    つぼみ薬局は、2009年11月在宅専門薬局として開局した。2015年12月に【居宅療養管理指導】を算定した患者は11名で、居宅を訪問し薬に関する療養上の管理・指導・助言を行っている。一方、面で処方箋を受ける街角薬局という色合いも強くなり、どちらの病医院へ行っても薬はうちでという近隣の患者が増えている。
    これまでに当薬局の取り組んできた事例を示し、「かかりつけ薬局」としてこれから加速するこの地区の高齢化に対し、一人ひとりの患者をその背景を知り支えていく必要があり、その中で必要な職種へ連絡する等、地域の社会資源を知る事が重要である。
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製剤化のサイエンス
トピックス
  • 坂田 樹理
    52 巻 (2016) 12 号 p. 1154
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    近年,医薬品のケミカルスペースの拡大を目的に,シクロブタンやアゼチジン,ビシクロ[1.1.1]ペンタン骨格を有する医薬候補化合物が積極的に合成されている.一般的に合成が難しいこれらの小員環骨格を目的化合物の望みの位置に自由自在に導入できれば,合成効率だけでなくコストの面からも理想的であるが,現状ではそのような方法は確立されていない.この背景下,最近Baranらは高度に歪んだ三員環を含有する飽和多環状化合物の高い反応性に着目し,第二級アミンに対する直接的なビシクロ[1.1.1]ペンチル化,アゼチジニル化,シクロブチル化反応の開発に成功したので紹介したい.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Gianatassio R. et al., Science, 351, 241-246 (2016).
    2) Krasovskiy A. et al., Angew. Chem. Int. Ed., 45, 2958-2961 (2006).
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  • 宮永 渉
    52 巻 (2016) 12 号 p. 1155
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    アトロプ異性体は,1, 1'-ビ-2-ナフトールなどの置換ビアリール化合物で見られる回転障壁から生じる軸不斉の1つであり,抗生物質のバンコマイシンのようなマクロサイクリック構造内で存在することもある.この異性体を医薬品開発に応用するには,最適構造の選択,異性体の安定性への理解や合成法開発など多くの検討が必要である.これらの課題を克服した方法論は,新たなドラッグデザイン手法としての活用が期待される.最近,ブリストル・マイヤーズスクイブのGlunzらから,マクロサイクリック構造内のアトロプ異性の制御によってin vitroプロファイルの改善が達成された報告がなされたので紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Evans D. A. et al., Angew. Chem. Int. Ed., 37, 2700-2704 (1998).
    2) Glunz P. W. et al., J. Med. Chem., 59, 4007-4018 (2016).
    3) Priestley E. S. et al., J. Med. Chem., 58, 6225-6236 (2015).
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  • 紙透 伸治
    52 巻 (2016) 12 号 p. 1156
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    制御された細胞死としてはアポトーシスがよく知られている.一方,細胞死の形態が異なるネクローシスは,長年にわたり偶発的な細胞死とされてきた.しかしながら,制御されたネクローシスである「ネクロプトーシス」が近年発見され,注目を浴びている.ネクロプトーシスは,アポトーシスと異なりプロテインキナーゼであるRIP3により制御される細胞死であり,炎症性疾患などとの関連性が示唆されている.本稿では,新たにLiらによってRIP3依存性のネクロプトーシスを阻害する植物由来の化合物が報告されたので紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Sun L., Wang X., Trends Biochem. Sci., 39, 587-593 (2014).
    2) Li D. et al., Cell Chem. Biol., 23, 257-266 (2016).
    3) Li Q. et al., J. Am. Chem. Soc., 135, 4996-4999 (2013).
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  • 寺脇 慎一
    52 巻 (2016) 12 号 p. 1157
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    サリドマイド誘導体であるレナリドマイドは,多発性骨髄腫に有効性を示す免疫調節薬IMiDs(immune modulatory drugs)である.レナリドマイドの標的は,E3ユビキチンリガーゼCUL4(cullin4)-RBX1(RING-fingerbox protein 1)-DDB1(damaged DNA binding protein 1)-CRBN(cereblon)複合体(CRL4CRBNと呼ばれる)であり,基質結合サブユニットCRBNのzinc finger motifを含むC末端ドメイン表面の疎水性ポケットにグルタルイミド基を結合して,基質タンパク質に対する特異性を変化させる.最近では,casein kinase 1α(CK1α)の分解を特異的に誘導して,染色体5q欠失が見られる骨髄異形成症候群に対して特に有効であることが見いだされている.
    本稿では,2番目のβプロペラドメインを除いたDDB1とCRBN,レナリドマイド,基質タンパク質CK1αが複合体を形成した立体構造をX線結晶解析によって決定して,レナリドマイドがCRBNとCK1αとの間に高親和性相互作用を誘導する分子機構を解明した例を紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Ito T. et al., Science, 327, 1345-1350 (2010).
    2) Fischer E. et al., Nature, 512, 49-53 (2014).
    3) Chamberlain P. et al., Nat. Struct. Mol. Biol., 21, 803-809 (2014).
    4) Kroke J. et al., Nature, 523, 182-188 (2015).
    5) Petzold G. et al., Nature, 532, 127-130 (2016).
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  • 宮崎 拓郎
    52 巻 (2016) 12 号 p. 1158
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    血管内皮細胞は,血管内腔において単層を形成し,血漿成分が血管壁側に漏出するのを防ぐ隔壁として機能している.同細胞により構築される全身の血管網はヒトの場合総延長10万キロにもおよび,全身の恒常性維持,代謝,酸素運搬等を司ると同時に,血球等の細胞を全身に運搬する経路としても重要である.また血管内皮細胞は,多様な臓器において幹・前駆細胞と相互作用し,臓器の恒常性維持ならびに再生も制御する.骨髄も例外ではなく,骨髄内皮細胞(bone marrow endothelial cells:BMECs)の周囲には造血幹・前駆細胞(hematopoietic stem and progenitor cells:HSPCs)および間葉系前駆細胞が集積する傍血管微小環境が構築され,BMECsは自身が分泌するメディエーターを介してHSPCsを調節する.興味深いことに,骨髄内にはいくつかの種類の血管が共存することが知られているが,それぞれの固有の役割は明らかになっていない.最近,ItkinらはBMECsが担うHSPCsの維持および細胞輸送の2つの機能が,異なる2つの血管サブタイプにより制御されることを明らかとしたので,本稿で紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Kusumbe A.P. et al., Nature, 507, 323-328 (2014).
    2) Itkin T. et al., Nature, 532, 323-328 (2016).
    3) Ito K. et al., Nat. Med., 12, 446-451 (2006).
    4) Tesio M. et al., Blood, 117, 419-428 (2011).
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  • 飯尾 彩加
    52 巻 (2016) 12 号 p. 1159
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    麻薬性鎮痛薬は,多幸感や快楽に加え,使用中止による嫌悪感や退薬症候の回避のため,「心」と「体」が薬を止めたくても止められない状態にする.麻薬性鎮痛薬を使用し続けようとする強い欲求は,快楽や嫌悪感回避のいずれも脳内報酬系と呼ばれる神経回路により調節されており,側坐核と呼ばれる脳領域が重要であると指摘されている.これまでの研究から,側坐核への様々な神経系の入力が快楽や多幸感を調節していることは明らかになっているが,薬物の中断による嫌悪感や退薬症候を回避するための薬物への強い渇望における側坐核の役割については,あまり知られていなかった.Zhuらは,この麻薬性鎮痛薬の中止時に見られる嫌悪感や退薬症候が,快楽を作り出す脳領域と同じ領域で作り出されるが,異なる神経回路を利用して生み出されることを明らかにしたので紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Zhu Y. et al., Nature, 530, 219-222 (2016).
    2) Pascoli V. et al., Nature, 509, 459-464 (2014).
    3) Browning J. R. et al., Drug. Alcohol. Depend., 134, 387-390 (2014).
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  • 原 崇人
    52 巻 (2016) 12 号 p. 1160
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    プロテオグリカンは主に細胞外マトリックスに存在し,硫酸化糖鎖であるグリコサミノグリカンがコアタンパク質に結合した構造を有する.細胞増殖因子や受容体をはじめとする生体分子と結合することによって,プロテオグリカンは多様な細胞内シグナル伝達を調節する.これに加えて,バクテリアやウイルス由来のタンパク質も結合するため,プロテオグリカンを病原体の宿主感染に際しての重要な因子とする見方も存在する.インフルエンザは,インフルエンザウイルスにより引き起こされる上気道炎症状や呼吸器疾患を伴う急性感染症であり,日本でも馴染み深い.本稿では,へパラン硫酸プロテオグリカンの小型分子種シンデカン-1を介した,インフルエンザウイルス感染に伴う気道上皮細胞の傷害防御に関する興味深い報告を紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Kamhi E. et al., Biol. Rev. Camb Philos., 88, 928-943 (2013).
    2) Brauer R. et al., Am. J. Respir. Crit. Care Med., 194, 333-344 (2016).
    3) WHO, Fact sheet N°211 (2014).
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  • 田中 庸一
    52 巻 (2016) 12 号 p. 1161
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル フリー
    6-メルカプトプリン(6-merca-ptopurine:6-MP)やアザチオプリンなどのチオプリンは,急性リンパ性白血病(acute lympho-blastic leukemia:ALL)や炎症性腸疾患の治療の中で主要な薬剤の1つとなっている.しかし,チオプリンへの治療感受性には個人差が大きく,患者によっては治療の中断や投与量の大幅な減量を必要とする場合がある.そのため,チオプリン感受性について患者要因の探索が行われてきており,欧米人ではチオプリン代謝酵素の1つであるチオプリンS-メチルトランスフェラーゼ(thiopurine S- methyl transferase:TPMT)の活性がその因子となっている.しかし,アジア人ではTPMT活性低下の頻度が低いため,他の遺伝要因の探索がゲノムワイド関連解析によって行われた.近年,NUDT15遺伝子多型がアジア人においてチオプリンによる骨髄抑制の重篤化に関連することが報告された.本稿では,NUDT15遺伝子多型によるチオプリン感受性変化と,そのメカニズムを示した論文について紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Relling M.V. et al., Clin. Pharmacol. Ther., 93, 324-325 (2013).
    2) Yang S. K. et al., Nature Genet., 46, 1017-1020 (2014).
    3) Yang J. J. et al., J. Clin. Oncol., 33, 1235-1242 (2015).
    4) Moriyama T. et al., Nature Genet., 48, 367-373 (2016).
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