ファルマシア
Online ISSN : 2189-7026
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53 巻 , 5 号
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目次
  • 53 巻 (2017) 5 号 p. 402-403
    公開日: 2017/05/01
    ジャーナル フリー
    特集:Quality by Design 医薬品製造と品質保証の進化
    特集にあたって:過去の医薬品の品質保証は出荷試験のみに頼ったものであったが,適正な品質を有する製品を恒常的に供給可能な製造工程を設計することで品質を管理・保証するQuality by Design(QbD)と呼ばれる手法へと転換してきた.ICHにおいて関連する各ガイドライン(Qカルテット)が整備される中,その転換は加速し,現在では多くの製薬企業がQbDによる製剤開発と品質保証に積極的に取り組んでいる.本特集号では,QbDの詳説をはじめとし,原薬,製剤,バイオ医薬品における実践例に加え,連続生産や分析法などの視点からもQbDについて幅広く取り上げ,本分野の第一線で活躍されている先生方に最新の情報を交えながら解説頂いた.
    表紙の説明:1年ぶり2回目の表紙への登場となる日本薬学会マスコットキャラクター「長井博士」と「ドリン君」.ご両名には,Quality by Designに基づく製品開発の流れと,その中で用いるツールである実験計画法とデザインスペースについて解説頂いている.更なる活躍の場を模索している彼らを応援すると共に,今後の活躍に注目していきたい.
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オピニオン
Editor's Eye
セミナー
セミナー
  • 真野 栄一
    53 巻 (2017) 5 号 p. 415-419
    公開日: 2017/05/01
    ジャーナル フリー
    QbDにつき製薬企業の薬事の観点から解説した.まず,QbDに関連のICHガイドライン紹介としてQ8およびQカルテットの説明,次いで薬事面を踏まえた品質保証の考え方として開発,製造,薬事要件についての基本解説し,その中でのQbDの位置付けを説明した.その後QbDの従来法との比較,QbDの簡単な手順説明,用語を解説し,QbDで最も重要なポイントはリスク評価の繰り返しであることを示した.今後の進展,最後にまとめとした,
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最前線
最前線
最前線
  • 松井 康博
    53 巻 (2017) 5 号 p. 430-434
    公開日: 2017/05/01
    ジャーナル フリー
    連続生産は2002年頃から始まった医薬品の品質向上のために新技術の採用を促進する取り組みの一環であり、QbD とも深い関係があると考えられる。連続生産ではスケールアップが不要であること、及び、製造工程を常時PATツールによりリアルタイムモニタリングすることからQbDアプローチの適用に適しており、高品質な医薬品の設計に有用であると考えられる。連続生産の実用化に向けては技術上、規制上の課題はあるが、近い将来それらが解決されて高品質な医薬品の迅速な提供に貢献することが期待される。
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最前線
最前線
最前線
セミナー
  • 伊藤 亮一
    53 巻 (2017) 5 号 p. 450-454
    公開日: 2017/05/01
    ジャーナル フリー
    製剤の品質規格に関しては、通常の規格及び試験方法は、ICHQ6Aに基づき、またRTRTは、ICHQ8(R2)において、規定される。有効期間の設定に関しては、ICHQ1Eで規定されている統計学的手法に基づき、「長期保存試験結果から外挿する場合」及び「共分散分析を用いた場合」の設定方法に関して、解説した。また規格及び試験方法・有効期間の変更に関しては、類縁物質のHPLC法(アイソクラティク法)からHPLC法(グラジエント法)へ変更される場合の要求条件及び有効期間の24箇月から36箇月への変更事例を解説した。
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承認薬インフォメーション
  • 新薬紹介委員会
    53 巻 (2017) 5 号 p. 455-459
    公開日: 2017/05/01
    ジャーナル フリー
    本稿では既に「承認薬の一覧」に掲載された新有効成分含有医薬品など新規性の高い医薬品について,各販売会社から提供していただいた情報を一般名,市販製剤名,販売会社名,有効成分または本質および化学構造,効能・効果を一覧として掲載しています.
    今回は,53巻4号「承認薬の一覧」に掲載した当該医薬品について,表解しています.
    なお,「新薬のプロフィル」欄においても詳解しますので,そちらも併せてご参照下さい.
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家庭薬物語
薬学を糧に輝く!薬学出身者の仕事
くすりの博物館をゆく
トピックス
  • 江嵜 啓祥
    53 巻 (2017) 5 号 p. 466
    公開日: 2017/05/01
    ジャーナル フリー
    不活性なC(sp3)‒H結合の官能基化は,近年最も注目される反応の1つであるが,複雑な分子の中で目的とするC‒H結合のみを選択的に官能基化することは困難を極める.今回,KnowlesらおよびRovisらの両グループはほぼ同時期に,アミドを配向基として,遠隔位に位置するC(sp3)‒H結合の位置選択的官能基化反応の開発に成功したので,本稿にて併せて紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Choi G. J. et al., Nature, 539, 268–271(2016).
    2) Chu J. C. K., Rovis T., Nature, 539, 272–275(2016).
    3) Meyer T. J., Chem. Rev., 112, 4016–4093(2012).
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  • 細田 信之介
    53 巻 (2017) 5 号 p. 467
    公開日: 2017/05/01
    ジャーナル フリー
    Fragment-based drug Discovery(FBDD)は標的と効率よく結合する小さな分子を起点(ヒット)としてリード化合物を創出していく創薬手法である.一般的にはFBDDによってリード化合物へと導く過程において標的の構造情報が必要とされる.今回,Wangらは多様性指向型合成(DOS)を利用することにより,標的の構造情報がない場合にもFBDDが行えることを報告したので本稿で紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Wang Y. et al., ACS Med. Chem. Lett., 7, 852–856(2016).
    2) Burke M. D., Schreiber S. L., Angew. Chem. Int. Ed., 43, 46−58(2004).
    3) Hung A. W. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A., 108, 6799−6804(2011).
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  • 坂元 政一
    53 巻 (2017) 5 号 p. 468
    公開日: 2017/05/01
    ジャーナル フリー
    植物は環境の様々な脅威から身を守るため特有の代謝を有する.その代謝産物,特に二次代謝産物は,医薬品,着色料,香料・芳香剤などへの応用価値が高いものの,それらの利用は産生量が低いことや,入手が困難である場合が多く伸び悩んでいる.植物の二次代謝産物の生合成経路の解析は,植物組織に分布する細胞の種類ごとに担う役割が異なるため複雑である.そのため,効率的な細胞区画の単離およびオミクス解析による特徴付けは生合成経路の全容解明,更には代謝産物の活用に大きく貢献する可能性を秘めている.
    これまで蛍光活性化セルソーティング(FACS)を利用した植物における細胞の単離は,モデル植物のシロイヌナズナ由来のプロトプラストに限られていた. しかし最近,Carqueijeiroらはニチニチソウ(Catharanthus roseus)のテルペンインドールアルカロイド(TIA)の持つ自家蛍光に着目し,FACSを用いてオミクス解析に利用可能な良質な細胞の単離に成功したので本稿で紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Birnbaum K. et al., Nat. Methods, 2, 615–619(2005).
    2) Carqueijeiro I. et al., Plant Physiol., 171,2371–2378(2016).
    3) Murata J. et al., Plant J., 44, 581–594 (2005).
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  • 内山 博雅
    53 巻 (2017) 5 号 p. 469
    公開日: 2017/05/01
    ジャーナル フリー
    薬物ナノ粒子懸濁液の調製方法として粉砕法が挙げられるが,ナノ粒子は安定性が悪く凝集しやすいため,調製時の粒子径を長期間保持することは難しい.そこで,長期間粒子径を保持可能な薬物ナノ粒子懸濁液を調製するために,ポリマーや界面活性剤を用いる研究が行われている. しかし,保存時の安定性が保たれても,薬物ナノ粒子懸濁液は,その後の製造工程や体内投与後において種々の負荷を受ける.例として,無菌化の際の加熱や,経口投与後の消化管でのpH変化が挙げられる.したがって,調製したナノ粒子が種々の負荷に対して,高い安定性を示す粒子設計が求められる.しかしながら,上述のようなナノ粒子が受ける種々の負荷について系統的に評価した論文は少ない.本稿では,ナノ粒子懸濁液の製造時から体内で吸収されるまでに受ける種々の負荷を想定し,より安定性の高い処方選択を可能にする評価方法を提案している論文を紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Peltonen L. et al., J. Pharm. Pharmacol., 62, 1569–1579(2010).
    2) Nakach M. et al., Int. J. Pharm., 506, 320–331(2016).
    3) Nakach M. et al., Int. J. Pharm., 476, 277–288(2014).
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  • 藤ノ木 政勝
    53 巻 (2017) 5 号 p. 470
    公開日: 2017/05/01
    ジャーナル フリー
    約20年前にDevelopment誌に掲載されたViscontiらによる報告で,精子受精能獲得に伴って様々な精子タンパク質がチロシンリン酸化を受けること,そして受精能獲得とチロシンリン酸化は重炭酸イオン(ある種のアデニル酸シクラーゼを活性化してcAMPを産生させる)およびCa2+による調節を受けることが示された.この報告をきっかけに,チロシンリン酸化は受精能獲得の唯一の生化学マーカーとして広く利用され,受精能獲得の阻害や惹起・促進に応じてリン酸化レベルが変わることから精子受精能獲得のkey eventとされるようになった.受精能獲得(capacitation)とは,狭義にはほ乳類の精子のみに認められる現象で,精液中の精子は卵子とただ共培養しても受精できないが,交尾後に雌性生殖器内より採取した精子は受精可能であるという観察結果をもとに1950年代初頭に提唱された. 重炭酸イオン刺激等により,精子の受精能獲得がin vitroで誘導可能になって以来,その具体的な責任応答が探索され,①精子頭部で起こる先体反応,②尾部で起こる超活性化,③精子細胞膜からのコレステロールの流出と流動性の増加,④精子タンパク質のチロシンリン酸化などが発見されたが,単独因子で十分なのか,全てが必要であるかについては議論がある.チロシンリン酸化は受精能獲得のkey eventであるとされながらも,これを起こす責任酵素はこれまで分かっていなかった.最近,Viscontiのグループは,本現象の責任酵素がFERとよばれる非受容体型チロシンキナーゼの精巣特異的アイソフォーム,FERTであることを発見した.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Visconti P. E. et al., Development, 121, 1129–1137(1995).
    2) Visconti P. E. et al., Asian J Androl., 13, 395-405(2011).
    3) Alvau A. et al., Development, 143, 2325–2333(2016).
    4) Chung J. J. et al., Cell, 157, 808-822(2014).
    5) Tateno H. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A., 110, 18543-18548(2013).
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  • 郷 すずな
    53 巻 (2017) 5 号 p. 471
    公開日: 2017/05/01
    ジャーナル フリー
    アルツハイマー病(AD)は,アミロイドβ(Aβ)を主要成分とした老人斑とよばれる細胞外沈着物の脳内蓄積とリン酸化タウタンパク質を主要成分とした神経原線維変化を特徴とする.ADの発症機序は不明であるが,代表的な発症仮説にアミロイド・カスケード仮説がある.この仮説は,Aβの蓄積が,ADの病態進行に特徴的なシナプス障害とそれにつづく神経変性に関与すると仮定している. これまでに,この仮説に基づいてADの根本治療薬の開発が進められてきたが,有効性が検出されず治験の中止が相次ぎ,アミロイド・カスケード仮説の妥当性についての懸念が生じていた. 本稿では,この現状の中で行われた抗Aβ抗体アデュカヌマブ(aducanumab)の第1b相臨床試験の中間解析結果を報告したSevignyらの論文を紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Selkoe D. J., Hardy J., EMBO Mol. Med., 8, 595-608(2016).
    2) Herrup K., Nat. Neurosci., 18, 794-799 (2015).
    3) Sevigny J. et al., Nature, 537, 50-56 (2016).
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  • 張 音実
    53 巻 (2017) 5 号 p. 472
    公開日: 2017/05/01
    ジャーナル フリー
    ヒトの腸管,皮膚,口腔あるいは膣などの様々な部位には,多種多様な微生物(細菌と真菌)が常在している.これは“微生物叢(microbiota)”と呼ばれ,いわば微生物の集団社会である.この微生物叢は宿主と絶妙な相互作用を示しながら,宿主の健康維持や感染防御などに寄与している.しかしながら,微生物叢の構成バランスが破綻すると疾患へ進展することがある.例えば,炎症性腸疾患,大腸がん,尋常性乾癬,アトピー性皮膚炎,気管支喘息,糖尿病や歯周病では,患者と健常人ではその微生物叢は大きく異なることが示されている.
    乳がんは,乳管や小葉上皮から発生し,その発生には女性ホルモンであるエストロゲンが関与すると考えられているが,不明な点も多い.Urbaniakらはヒトの乳房組織にも微生物が存在し,乳がん患者と健常人では異なる微生物叢が形成されていることを発見した.これは,乳がんの発症には特定の微生物が関与している可能性を示唆するものである.本稿では,乳房組織の微生物叢と乳がん発症の関連性に関する論文を紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Muszer M. et al., Arch. Immunol. Ther. Exp., 63, 287-298(2015).
    2) Urbaniak C. et al., Appl. Environ. Microbiol.,82, 5039-5048(2016).
    3) Hieken T. J. et al., Sci. Rep., 6, 30751(2016).
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  • 平 大樹
    53 巻 (2017) 5 号 p. 473
    公開日: 2017/05/01
    ジャーナル フリー
    薬物代謝酵素や薬物輸送担体などの遺伝子多型に基づき,薬剤選択や投与量調節を行うファーマコゲノミクス(pharmacogenomics:PGx)検査は個別化薬物療法の実現に向けた有益なツールとして注目が集まっている.抗血小板薬クロピドグレルは,虚血性脳血管障害後の再発抑制や経皮的冠動脈形成術が適用される虚血性心疾患,末梢動脈疾患における血栓・塞栓形成の抑制に適応を有する.本薬剤自体は抗血小板活性を持たない化合物であるが,経口投与後に薬物代謝酵素のシトクロームP450(CYP)2C19により代謝活性化を受けて抗血小板活性を発揮する.したがって,CYP2C19遺伝子変異により代謝能が低下した患者(*2または*3アレル保有者)では,活性代謝物濃度が低くなるために治療効果が不良となる可能性が報告されている.Clinical pharmacogenetics imple-mentation consortium(CPIC)が公表しているガイドラインでは,代謝能が低下する遺伝子変異を有する患者においてはプラスグレルなど,他の薬剤に変更することが推奨されている. 一方で,実臨床におけるPGx検査の有用性に関する報告はいくつか見られるものの,一定の見解は得られておらず,結論についてはまだ議論の余地がある.Wangらは,CYP2C19遺伝子多型がクロピドグレルの治療効果に及ぼす影響について,軽微な脳卒中または一過性脳虚血発作(transient ischemic attack:TIA)の既往を有する患者を対象とした大規模臨床研究を実施しているので紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Scott S. A. et al., Clin. Pharmacol. Ther., 94, 317-323(2013).
    2) Wang Y. et al., JAMA., 316, 70-78(2016).
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MEDCHEM NEWS 目次
総説目次
談話室
  • 小野 静香
    53 巻 (2017) 5 号 p. 481_1
    公開日: 2017/05/01
    ジャーナル フリー
    友人に静岡県三島市を案内してもらった.その際,夫婦で営む気品漂う割烹で,海鮮料理をご馳走になった.艶のある新鮮な刺身,口の中で濃厚なクリームがとろけていく焼き白子など,地元で獲れる海の幸すべてが絶品であった.お通しに出された「いいっこ」と呼ばれている貝は,海藻の衣を纏ったお茶目な巻貝の姿が愛らしく,爪楊枝で身を取り出して口に運ぶと,ほのかに磯の香りがした.コリコリとした食感とともに上品な甘味が広がり,絶妙な美味しさであった.ふと,この味をどこかで口にしたような気がした.何処で…そうだ,これは,以前に北海道の地球岬辺りで食べたものではないだろうか.同時に,岬から見た風景が浮かんだ.海が一面に広がり,海と空の濃淡の青さが続く素晴らしさに感動し,地平線が丸く見えた時の衝撃が蘇った.加えて,地球岬で想い人と語り合ったことや家族で室蘭八景を巡った思い出が呼び起こされ,懐かしい温もりで胸が満たされた.
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