食品・臨床栄養
Online ISSN : 2187-3259
ISSN-L : 2187-3259
2017e 巻
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  • 眞岡 孝至, 安井 菜穂美, 根岸 裕子, 池田 克己, 天海 智博
    2017 年 2017e 巻 p. 1-9
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/02/12
    ジャーナル オープンアクセス
    麹菌発酵大豆培養物(イムバランス)に含まれるアレルギー反応の抑制活性物質ついて 検討した。ヘルパーT 細胞(Th)2 サイトカインの産生抑制を指標としてゲルろ過 HPLC でイ ムバランスに含まれる活性成分を分画した。その結果、分子量 10,000 程度の水溶性多糖類 画分に活性が認められた。この活性成分の構造を NMR および糖の加水分解により検討した。 この多糖類は大豆細胞壁の不溶性多糖を味噌用麹菌(Aspergillus oryzae)が低分子可溶化し たもの、すなわち醤油多糖(アラビノガラクタンとアラビノキシラン)類似の物質である ことが明らかになった。さらにこの多糖類画分には共存する乳酸菌(Enterococus faecium お よび Pediococcus parvulus)由来の水溶性多糖類も含まれることが分かった。
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