低コスト造林技術の開発を目指して、コンテナで育成したスギ精英樹の挿し木クローン苗と一般的な実生苗を植栽した。また、毎年下刈区と無下刈区を設けて、成長や倒伏角度を調査し、系統による生育状況を比較するとともに下刈省略の影響についても検討した。3成長期間で挿し木苗は実生苗より雪圧害による倒伏角度が有意に大きかったが、系統によっては実生苗と同等程度の初期成長を示した。系統によって樹高および根元直径に大きな成長差が発生したが、これは系統間の初期成長の違いだけでなく、系統により倒伏角度に差があるためと考えられた。積雪地における挿し木造林については、下刈回数を極力少なくするための初期成長が良い系統を選択することだけでなく、倒伏角度が小さい系統を選択することの重要性が示された。
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