要旨:背景:家庭医療専門医が日本の医療制度に与える影響は十分に評価されていない。本研究の目的は,外来診療の医療費について,家庭医療専門医とそれ以外の医師との間で比較することである。
方法:福島県喜多方市の国民健康保険データベースから2012年4月から2013年3月までのレセプトデータを使用して横断研究を実施した。期間中,1か所の医療機関の外来診療を受けた患者のうち,学会認定の家庭医療専門医が診療する喜多方地域・家庭医療センター(KCCFM)の患者を「KCCFM受診群」,他の診療所の患者を「他の診療所受診群」と定義した。傾向スコアマッチングの後,外来診療に関連する医療費を比較した。
結果:対象患者1,170名のうち,傾向スコアマッチングの後,119人がKCCFM受診群と他の診療所受診群に割り当てられた。年間総医療費(p=0.003,KCCFM 受診群,中央値 32,340円,他の診療所受診群,中央値 62,180円)と年間受診回数(p=0.001,KCCFM 受診群,中央値 2.0,他の診療所受診群,中央値 4.0)において統計学的に有意差を認めた。
結論:家庭医療専門医の外来診療を受けている患者は,それ以外の医師と比較して年間受診回数が少なく,そのため年間総医療費が低い可能性がある。
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