日本フットケア学会雑誌
Online ISSN : 2424-1350
Print ISSN : 2187-7505
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特集:ビジュアル化への挑戦─糖尿病足潰瘍教育への応用を目指して
  • 仲上 豪二朗, 真田 弘美
    16 巻 (2018) 1 号 p. 1-6
    公開日: 2018/03/31
    ジャーナル フリー

    【要旨】褥瘡や糖尿病足潰瘍などの慢性創傷は外部からの細菌曝露を常に受けており,宿主の免疫力が低下しているため感染症を発症するリスクが極めて高い.近年,創傷感染の成立に多糖を主体とする細菌由来のバイオフィルムが関与していることが明らかになり,バイオフィルムの有無に対応して創傷管理するbiofilm-based wound managementが重要視されている.しかし,バイオフィルムの同定は組織生検と顕微鏡での観察を必要とするため,臨床でバイオフィルムが創傷に存在するか判断することは困難であった.そこで我々は創面に存在する微量な成分を検出する方法である創面ブロッティングを応用し,多糖成分を検出することにより創面上のバイオフィルムの分布をベッドサイドで可視化する技術を考案した.この技術は,創面を洗浄したのちにニトロセルロースメンブレンを10秒間貼付し,メンブレンを多糖成分に特異的な染色液に浸漬することによりバイオフィルムを可視化するものである.検出に要する時間は2分程度であり,ベッドサイドで実施可能な,極めて非侵襲的かつ簡便なポイントオブケアバイオフィルム検出技術である.バイオフィルムを検出することにより,創の清浄化の指標とすることができ,より適切な創部局所管理が可能となる.

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  • 大江 真琴, 真田 弘美
    16 巻 (2018) 1 号 p. 7-12
    公開日: 2018/03/31
    ジャーナル フリー

    【要旨】糖尿病患者は神経障害により足潰瘍やその前段階の炎症徴候を自覚できず,足潰瘍の予防や治療に関するセルフケアの動機づけが難しい.サーモグラフィは 1 点の温度値ではなく,二次元画像として温度分布を可視化することが可能であり,効率的かつ確実に異常な温度の部位をリアルタイムに検出することができる.つまり,サーモグラフィは,潰瘍の前段階となる炎症や潰瘍の感染による皮膚温の上昇を可視化することができ,疼痛を自覚できない糖尿病患者にとっても炎症や感染を自覚できるツールとなり得る.近年,赤外線を用いた遠隔式サーモグラフィの温度分解能,画像の精細化などの技術が進歩し,臨床現場でも使用しやすくなった.本稿では,遠隔式サーモグラフィの撮影方法を解説するとともに,糖尿病足潰瘍のハイリスク状態の同定を目指した当研究室の取り組みを紹介し,サーモグラフィを用いたアセスメントの課題を述べる.

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  • 野口 博史, 真田 弘美, 森 武俊
    16 巻 (2018) 1 号 p. 13-17
    公開日: 2018/03/31
    ジャーナル フリー

    【要旨】糖尿病足潰瘍予防のためのセルフケアを身につけるために患者教育として視覚情報を用いることは重要である.その中で,我々は歩行時における問題に着目し,2 つの研究を行っている.1 つには,足底に生じる胼胝予防のための歩行時のずれ力の可視化である.胼胝形成に圧力に加えて,ずれ力が関係することは,開発したシステムにより歩行中にかかるずれ力を計測することで明らかになってきている.その上で,その計測システムをオンライン化し,またその場で利用できるように改良した上で,視覚的にわかりやすくずれ力を表示するソフトウエアを開発している.もう 1 つは,靴とのフィッティングの可視化である.狭い靴を着用することで,その部位から靴ずれ等が生じることが考えられる.そこで,靴と足を 3 次元スキャン装置で計測し,そのフィッティング具合を 3D コンピュータグラッフィックで表示するソフトウエアを開発している.これにより神経障害等によりフィッティングの感覚がない状態でもわかりやすく伝えることを目指している.本稿では,これらの開発研究について紹介する.

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  • 竹原 君江, 真田 弘美
    16 巻 (2018) 1 号 p. 18-22
    公開日: 2018/03/31
    ジャーナル フリー

    【要旨】足白癬は,糖尿病足潰瘍の予防のため治療することが推奨されており,その予防(再発予防)・早期発見・治療が重要であるといえる.予防には足の清潔ケア,つまり洗浄や清拭が必要である.足白癬は環境中の白癬菌が足部に付着し皮膚角層に侵入して感染するため,洗い残しや拭き残しが少ない方が効果的な予防ケアとなる.これらを可視化し患者自身が確認できれば,セルフケアの実態を認識し行動変容につながる可能性がある.そこで,医療従事者の手指衛生の教育に一般的に使用されている蛍光ローションと紫外線ライトを用い,足部を簡便に観察できるようなデバイス(ブラックライトツール)を開発した.このデバイスを用い,糖尿病患者を対象に足部の清拭について視覚に訴える教育を行い,教育前後で効果を比較検証した.その結果,教育前より教育後の方で足の拭き残しが有意に減少した.このことから,足の清潔ケアの可視化が患者の行動変容に効果的であった可能性が示唆された.現在,足白癬のアセスメント方法の可視化にも取り組んでおり,これらを効果的に活用し糖尿病足潰瘍予防教育を進めていきたいと考えている.

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実践報告
  • 小柳 一路, 田口 明美, 大野 忍, 松本 美貴子, 菊地 恵理子, 日比 育夫
    16 巻 (2018) 1 号 p. 23-27
    公開日: 2018/03/31
    ジャーナル フリー

    【要旨】2005 年よりスタートした当院のフットケアは,年を経るほどに意欲的に患者の肢切断などのリスクの軽減にチャレンジしてきた.患者の高齢化によって,通常の透析治療も過去に比べ付随する作業が増えた中で,業務の効率化と複数のスタッフでの情報の統一をどのように行っていくべきかが問題となる.当院が以前より運用していた自作の透析管理システムの中にフットケアのデータベースを追加し,独自のフットケア管理システムを作成した.本システムは独自に開発したシステムであるため,内容や使用方法に変更の必要性が生じた場合もタイムリーに修正が可能である.このように自作システムの最大のメリットはフットケアに対する考え方や業務の進行手順に沿ってシステムを構築できる点である.今回,我々はこの独自のフットケアシステムの運用を開始し,結果としてスタッフ間の情報共有と効率化を得ることができた.

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シリーズ:元気に歩けるための足と歩行を守る靴
フットケア指導士による実践報告リレー
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