岩石鉱物鉱床学会誌

茨木複合花崗岩体の暗色包有物

田結庄良昭

1984 年 79 巻 4 号 p. 133-145
発行日: 1984/04/05
公開日: 2008/08/07

DOIhttps://doi.org/10.2465/ganko1941.79.133

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Dark inclusions in the Nose pluton are usually fine-grained massive rocks with somewhat rounded shape. Under the microscope, they are diabasic to granoblastic texture, consisting essentially of pyroxene and plagioclase, accompanied with variable amount of amphibole, biotite and quartz. They occur frequently in mafic facies of the complex such as quartz diorite, and less frequently in adamellite.
Compositions of plagioclase and pyroxenes of dark inclusions are essentially similar to those ofthe host rocks. Moreover, major elements of the dark inclusions are similar to the quartz diorite. It is considered that orgin of these dark inclusions are concentrations of early crystallized minerals in the Nose dioritic magma.
Dark inclusion of the Myoken pluton has an occurrence like a dyke. Judging from the petrochemical and mineralogical evidences, it is considered that this dark inclusion is parts of rocks cogenetic with the Myoken granitic magma but older than it.

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南・中部チリ, Nahuelbuta 山地の縞状鉄鉱層の化学的特徴

ROBERTO OYARZÚN, HARRY CLEMMEY, SANTIAGO COLLAO

1984 年 79 巻 4 号 p. 146-156
発行日: 1984/04/05
公開日: 2008/08/07

DOIhttps://doi.org/10.2465/ganko1941.79.146

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本地域のNahuelbuta Mountain層群には古生界源の変成岩中に縞状鉄鉱層がみられる。鉱床母岩は変成チャートで,鉱床は酸化物(磁鉄鉱),硫化物(黄鉄鉱-黄銅鉱-斑銅鉱),珪酸塩(スティルプノメレーンーざくろ石)で特徴づけられる。この含鉄変成チャートは,先カンブリア系にみられる堆積性鉄鉱層に比べて,Cr, Co,およびP₂O₅にとみ,火山性起源の特徴をもっており,火山噴気活動によって形成されたと考えられる。また,現世の中央海嶺にみられる堆積物に比較し得るような重い元素にとみ,負のEu-Ce異常のR. E. E.パターンを示す。

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斜長石の結晶作用に対する水の効果

前田仁一郎

1984 年 79 巻 4 号 p. 157-159
発行日: 1984/04/05
公開日: 2008/08/07

DOIhttps://doi.org/10.2465/ganko1941.79.157

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縣論文の言及は次の2点に関して理解できない。(1) hydrous条件が斜長石の晶出量を減少させるとする点。斜長石-単斜輝石系での斜長石,単斜輝石のcotecticな結晶作用の際の斜長石の晶出比はanhydrousに比してhydrousで大である。また, Cpx-An-Ab系での結晶作用を扱うならば斜長石の総晶出量は母液の斜長石成分量によって決まり,条件には依存しない。縣は大浦岩体とソレアイト質分化岩体中の斜長石量を比較しているが,これらは異なった系での結晶作用の産物であり,無意味である。(2) Cpx-An-Ab系で, hydrous条件で,残液が斜長石成分に富み,それによって残液中の鉄の濃集を薄めるとする点。縣の第10図(B)ではQ'からR'へ斜長石成分が増加するように描かれているが, Q'がE'₃上にある理由が理解できない。斜長石の晶出が開始されるまでの間には液中の斜長石成分は増大するが,斜長石の晶出が開始されると,他の鉱物の関与がない限り,それは減少していくように思われる。従って,安山岩マグマは斜長石の晶出開始以前に形成される必要がある。

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Effect of water pressure on plagioclase crystallization: a reply

TAKASHI AGATA

1984 年 79 巻 4 号 p. 160-162
発行日: 1984/04/05
公開日: 2008/08/07

DOIhttps://doi.org/10.2465/ganko1941.79.160

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昭和58年度学術講演会・特別講演ならびに個人講演要旨

1984 年 79 巻 4 号 p. 163-179
発行日: 1984年
公開日: 2012/07/13

DOIhttps://doi.org/10.2465/ganko1941.79.163

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