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原田 元
1982 年 24 巻 5 号 p.
703-714
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
萎縮性胃炎の拡がり("拡散")現象に際して,胃粘膜のどの部位において,萎縮性変化がもっとも著しいのかという課題を設定した.そして,胃底腺―幽門腺境界(以下腺境界と略す)に注目しながら,胃内各部位における萎縮性変化の強度について病理組織学的に検討した.この胃内各部位における萎縮性変化の強弱を,慢性胃炎の"萎縮傾斜。という概念でとらえることにした.そしてまず,上部消化管に局在性病変を認めない胃粘膜に対し,内視鏡的コンゴーレッド法を施行して,変色境界部を確認し,段階的生検(11点生検)を行い,組織学的に検討した.その結果,胃腺の萎縮は幽門前庭部にもっとも強く,口側にゆくにしたがってそれが軽度となっていることを確認した.しかし,細胞浸潤は腺境界にほぼ一致して,もっとも強かった.また,小彎側では,大彎側よりも腺の萎縮,細胞浸潤および腸上皮化生が強い傾向があった. 次に,組織学的検討を点から線への解析へと進めるため,小彎側に限局性病変を認めない剖検胃および全摘胃について小彎側のスイス・ロール法による標本を作製して,病理組織学的検索を行った.その結果,腺の萎縮,細胞浸潤およびびらんは腺境界にほぼ一致してもっとも強度であった.すなわち,剖検胃および全摘胃の腺の萎縮,細胞浸潤およびびらんの傾斜は,腺境界部でピークを示した.なお,噴門腺―胃底腺境界は,組織学的にはその周囲とほとんど変化を認めず,腺境界に比し萎縮性変化は強くなかった. 本研究の結果,萎縮性胃炎の進展に際し,まず,びらんとそれに伴った細胞浸潤がおこり,その修復,再生等の機転を通して最後には腺の萎縮が出現することが示唆された.
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多田 正弘
1982 年 24 巻 5 号 p.
715-723
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
胃の腸上皮化生粘膜には,形態学的および酵素学的に多様性があることが指摘されているが,一般的に完全型,不完全型に分けたうえで検討が行われている.筆者は,胃の腸上皮化生粘膜の成熟・未熟を決定する因子を,細胞動態の面より解析するために,生検組織について,酵素化学および
3H-thymidineによるautoradiography,顕微螢光測光法による細胞核DNA量の定量を行った.その結果,ALP(+),LAP(+)の完全型腸上皮化生においては,増殖帯が下1/3に限局するのに対し,ALP(-),LAP(+)の不完全型腸上皮化生においては,増殖帯の延長があることを確認した.さらに,細胞核のDNA量において,腸上皮化生粘膜ではaneuploidの出現はみられないが,不完全型において4cの出現を多く認め,両者の間にcell turnoverの差違があることを明らかにした.
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多田 正弘
1982 年 24 巻 5 号 p.
725-733
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
胃の腸上皮化生粘膜の成熟度について,その機能である吸収機能を中心に研究し,これにmicrovilliの形態およびオレイン酸の負荷による検討を加えた. その結果,不完全型腸上皮粘膜においては未熟なmicrovilliが腺窩部より頂部にかけて広く分布しているのに対し,完全型腸上皮化生粘膜においては未熟なmicrovilliは腺窩に限局し,頂部を中心に成熟したmicrovilliが分布していることがわかった. さらに,in vivoおよびin vitroにおいてオレイン酸を負荷した実験では,完全型腸上皮化生粘膜においては,不完全型腸上皮化生粘膜よりも広い範囲にオレイン酸の吸収を認め,固有層へも吸収されていることを認めた.ALP染色法で検討するとALP陽性に染色される範囲よりも広い部位に脂肪吸収が認められた.
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大岩 俊夫, 杉町 圭蔵
1982 年 24 巻 5 号 p.
734-738_1
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
在来急性胃炎の内視鏡的分類については、あまりまとまった報告は見られない様に思われる.ことに胃体部に見られる急性胃炎の内視鏡的な分類・経過観察については,ほとんど記載がみられない様である.そこで著者らは,日常よく見られる急性胃炎の中から,胃体部にみられる症例を選び出し,それらを所見別に分類し,かつその症状,誘因,経過観察などについて検討してみた. 検索対象症例は42例であり,これを内視鏡所見から,帯状発赤のみられるA型,帯状に配列した出血性びらんの認められるB型,帯状に白苔をつけたびらんの認められるC型に分類した.X線所見は一般に軽微であり、これらの所見は、内視鏡によって初めて検出,分類が可能であった.この様な内視鏡所見の記載と分類が,急性胃病病変の解明に役立つものと思われる.
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左高 真理雄, 飯田 洋三, 榊 信広, 小田原 満, 永富 裕二, 斉藤 満, 後藤 一紀, 竹内 一憲, 多田 正弘, 原田 元, 岡崎 ...
1982 年 24 巻 5 号 p.
739-744_1
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
胃Xanthomaの発生機序をうかがうため,その背景粘膜との関係に注目し,内視鏡的コンゴーレッド法,メチレンブルー染色法および直視下生検を行ない,内視鏡学的,組織学的に胃Xanthomaの発生胃粘膜について検討した. その結果,Xanthomaは萎縮性胃炎の高度な胃に多く存在するが,萎縮性胃炎の比較的軽度と思われる胃粘膜にも少数ながら存在した.さらに,コンゴーレッド変色帯内にも75個中4個(5.4%)存在した.この4個の胃底腺領域のXanthomaを検討すると,Xanthoma上皮および周囲粘膜に組織学的にも軽度ないし中等度の萎縮性変化が認められ,胃底腺領域内といえども萎縮性胃炎を発生母地としていることも示唆された.また,Xantho-ma上皮および近接粘膜は腸上皮化生がみられないか,軽度である例が多く,Xanthomaの発生には腸上皮化生は関係しないと考えた.
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三原 修, 関 松蔵, 丸尾 国造, 津金 綏俊, 北川 陸生, 山田 秀雄, 室久 敏三郎
1982 年 24 巻 5 号 p.
745-751
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
吐・下血を主訴とする上部消化管出血に対する緊急内視鏡検査で112例中11例のMallory-Weiss症候群を経験した.上部消化管出血に占める頻度は胃潰瘍,十二指腸潰瘍についで高く9.8%であり,本症候群の出血源としての重要性が確認された.年齢は26歳から70歳までで50歳代に最も多く,平均年齢は49.5歳であった.男性10例,女性1例で男性に多くみられた.発症にアルコールが関与しているものが8例と多数を占めたが,関係ないものも3例みられた.直接原因としては嘔吐によるものが9例であり,吃逆1例,不明1例であった.裂創の数および部位では1条のもの9例,3条のもの2例であり,噴門部小彎に多くみられた.本症候群の治療は内科的治療が主流となってきているが,動脈出血を来たした1例と出血が持続した1例が手術され,9例で内科的治療が行なわれ,治療方針決定に内視鏡検査が有用であった.死亡例はなく,全例治癒し得た.
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―慢性膵炎の初期像としての主膵管の変形,狭窄所見についての検討―
滝沢 直樹, 林田 康男, 卜部 元道, 権田 厚文, 城所 仂
1982 年 24 巻 5 号 p.
752-757
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
膵冷凍法による実験膵炎モデルを用いて,膵管像所見特に主膵管の狭窄像と,膵管周囲組織所見特に線維化との対比検討を行なった. 膵管周囲の線維化により,膵管形態の“ゆがみ”や膵管の“しめつけ”による狭窄が生じ,これがきっかけとなって二次的に尾側膵管の拡張ならびに周囲組織の変化を生ずることがわかった.すなわち,膵管周囲の線維化が,膵管変化の初期像とその進展に対して大きく関与しているものと思われた.
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沼 義則, 沖田 極, 荻野 昌昭, 弘 景子, 半田 哲朗, 小西 知己, 小田 正隆, 江崎 隆朗, 坪田 若子, 安藤 啓次郎, 松田 ...
1982 年 24 巻 5 号 p.
758-763_1
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
実験肝発癌過程において,前癌性病変としてhyperplastic noduleが注目されているが,今回,どのようなhyperplastic noduleが発癌に関係あるのか検討を加えた.すなわち,0.03%2-acetylaminofluoreneを含む固型飼料を連続投与したラットの肝表面を,動物実験用に作製した町田製細径腹腔鏡でもって,hyperplastic noduleから肝癌に至る過程を経時的に観察した.13週目,肝表面に大小不同のhyperplastic noduleを認め,その中に周囲のnoduleよりやや大きく,発赤調の強いnoduleが認められた.27週目には,同noduleはやや腫大傾向がみられ,経過を追って観察すると,33週目にhepatomaが発生した部位は,この赤色noduleのあった部位とほぼ同じであった.以上より,肝癌発生に最も関連のあるnoduleとしてはこの赤色調の強いhyperplasticnoduleが疑われた.
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泉 並木, 服部 光治, 大宮司 有一, 蓮村 靖, 武内 重五郎
1982 年 24 巻 5 号 p.
764-770_1
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
5例の肝アミロイドーシスの症例に腹腔鏡下肝生検を施行した結果,肝内アミロイド沈着の部位の相違によって,それぞれ特徴的な腹腔鏡所見を示すことが明らかになったので報告する.アミロイド沈着は,1例では肝小葉内と門脈域の両方に広範に,また他の4例では門脈域にのみ沈着が認められた.前者すなわち肝小葉内にも沈着した症例の腹腔鏡所見は,肝全体が赤紫色調で表面は粗大顆粒状で,血管やリンパ管の拡張が著明であった.一方門脈域にのみ沈着が認められた例では,肝と腹膜との間に索状の癒着がみられる例が多く,近接すると中心部が赤紫色でその周囲を白色線維域がとり囲み,白色網目状の構造がみられ,これら2群の腹腔鏡所見に明らかな相違が認められた.なお腹腔鏡下での肝生検は生検後の監視が充分行えるため,5例とも出血の危険はなかった.肝アミロイドーシスは,肝生検以外には特異的な診断方法がなく,また肝生検によっても通常の染色による肝生検組織像では診断困難な症例も存在することから,アミロイドーシスが疑われる症例に腹腔鏡を施行することは診断上意義が大きいと考えられた.
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山田 直行, 早川 和雄, 福地 創太郎, 池永 達雄, 西蔭 三郎, 武藤 徹一郎
1982 年 24 巻 5 号 p.
773-781
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
大腸若年性ポリープは,本邦では稀とされており,特に成人例の報告は極めて少ない。過去8年間に当院において内視鏡的ポリペクトミーを施行した大腸ポリープ369個中15個(14症例)の若年性ポリープが認められた。14症例中13例は20~50歳代の成人で,男性に多かった。発生部位は直腸とs状結腸に多く(73%),67%は有茎性で,最大径1cm以上のものはすべて有茎性であった。内視鏡的に特徴的な所見は,表面の凹凸が目立たず,強い発赤を示し,びらんや出血を伴うものが多かった。また,拡大撮影によりポリープ表面の微細構造について腺腫と比較検討した結果,腺腫は,管状,溝状あるいは脳回転状の構造を有するのに対し,若年性ポリープでは,腺口構造がほとんど崩壊しており,組織学的に上皮層が肉芽組織に置換されているという事実に合致していた.更に注目すべき組織所見として9個(60%)においてポリープの一部にmetaplastic tubulesが混在し,2個(13%)にadenomatous fuciが認められた.
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第3報:電子リニア走査形超音波内視鏡(上部消化管内視鏡および腹腔鏡)改良型(試作第2号機)の評価
山中 桓夫, 井戸 健一, 酒井 秀朗, 吉田 行雄, 木村 健
1982 年 24 巻 5 号 p.
782-787
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
超音波上部消化管内視鏡および超音波腹腔鏡の試作第2号機の使用経験について報告した.試作第2号機の主な改良点は,両機種とも内視鏡そのものの視野が先端前方視野になったこと,先端硬性部が59mmから45mmに短縮されたことおよび新たに探触子部の左右90゜の回転機構が加えられたことである.実際に使用してみると,これらの改良によって試作第2号機の性能は,第1号機に比べ飛躍的に向上していた.両機種とも,各々の内視鏡専用機にはおよばないが,単独で内視鏡としての使用にも耐え得るものとなっている. 実際の症例については,前報で報告した以外の疾患で,新たに本検査の有用性が確認された症例を呈示した.特に食道腫瘤性病変の診断における有用性を確認したことが強調された.
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斉藤 治, 岩越 一彦, 正宗 研, 山本 克夫, 水田 静雄, 平田 一郎, 浅田 修二, 岡 博行, 李 法中, 大柴 三郎
1982 年 24 巻 5 号 p.
788-793
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
大腸疾患の診断にあたり,X線検査と内視鏡検査の併用は車の両輪のごときものである.直腸とS状結腸が注腸検査において盲点の多い部位であること,また大腸癌をはじめとする各種大腸疾患の好発部位であることから,シグモイドスコピーを注腸検査に併用することの意義は大きい.しかし,日を置いて検査する場合,検査間隔のゆえに所見の不一致がみられることもあり,また2回の前処置のため被験者の負担も少なくない.これらの欠点を補う目的で,著者らは午前中シグモイドスコピー,午後から注腸検査,同日併用法を46例に施行した.注腸検査において,シグモイドスコピー直後に施行したため生じたと考えられる影響はほとんど認められなかった.診断された病変は,シグモイドスコピーで大腸癌1,ポリープ9,大腸炎13,憩室1,注腸検査で大腸癌1,ポリープ8,大腸炎12,憩室4.両検査で診断の一致したものは,大腸癌1,ポリープ4,大腸炎9,憩室1であった.これらの成績から,シグモイドスコピー・注腸検査同日併用法の意義について検討した.
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永冨 裕二, 河村 奨, 天野 秀雄, 相部 剛, 播磨 一雄, 前谷 昇, 有山 重美, 富士 匡, 川嶋 正男, 岡崎 幸紀, 竹本 忠 ...
1982 年 24 巻 5 号 p.
794-801
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
胃癌に石灰沈着がおこり,しかもそれがX線で石灰化像として認められることは非常にまれである.われわれは,腹部単純X線写真で左上腹部に小斑点状の石灰化像を認め,術後の検索で胃癌の石灰沈着によるものであることを確認できた1例を経験した.この症例を報告するとともに,石灰沈着をおこした胃癌を集計し,それに対して文献的考察をおこなった.その結果,石灰沈着をおこす胃癌は全例が膠様癌で,その石灰化像にはX線的に特徴がみられた.
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佐藤 博文, 小島 道久, 松本 貞敏, 針金 三弥, 山本 和夫, 福島 正道, 柴崎 洋一
1982 年 24 巻 5 号 p.
802-805_1
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
症例は74歳男性,吐血を主訴として入院.入院後ただちに緊急内視鏡を施行した.食道・胃には異常所見を認めなかったが,十二指腸球後部より下行脚Vater部にかけて,前壁に深いCraterを伴った潰瘍腫瘤型の進行癌がみられ,病理組織学的にも癌を確認し,原発性十二指腸癌と考えた.しかし,開腹により胆嚢癌による十二指腸浸潤と診断された. 十二指腸への浸潤性発育を示す胆嚢癌は少なくないが,その内視鏡像の報告は少ない.吐血を主訴とした本症例では,内視鏡による鑑別が必要であったが,実際には極めて因難であった.このような症例を集積することにより内視鏡的鑑別診断が可能になると考え報告した.
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丸尾 国造, 北川 陸生, 関 松蔵, 玉腰 勝敏, 三原 修, 津金 綏俊, 山田 秀雄, 室久 敏三郎
1982 年 24 巻 5 号 p.
806-811_1
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
虫垂粘液嚢腫の2例について報告する.症例1は48歳男で心窩部不快感を主訴とし,注腸X線検査で虫垂は造影されず,腫瘤による盲腸と回腸末端の圧排所見を認めた.回盲部腸管外腫瘍の診断で開腹すると,腫瘤は腫大した虫垂そのものであり,大きさ8.0×3.6cm,重さ185gであった.割面では均質な寒天様物質の充満がみられ,組織学的には虫垂粘膜上皮は一部に上皮細胞が認められたが,大部分は萎縮脱落を示した.症例2は77歳女で上腹部痛を主訴とし,注腸X線検査で虫垂は造影されず,盲腸部に表面平滑な粘膜下腫瘍の所見と同腫瘍を先進部とした腸重積の所見を認めた.大腸内視鏡検査では,盲腸に立ちあがりが緩やかで表面が黄燈色の平滑な腫瘤を認めた.虫垂粘液嚢腫または脂肪腫の診断で開腹すると腫瘤は腫大した虫垂そのものであり,大きさは4.0×2.5cmであった.割面や組織所見は症例1と同様であった.2例の経験をふまえ,虫垂粘液嚢腫につき考察を加える.
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富士 匡, 有山 重美, 永富 裕二, 前谷 昇, 相部 剛, 天野 秀雄, 岡崎 幸紀, 竹本 忠良
1982 年 24 巻 5 号 p.
812-817_1
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
悪性閉塞性黄疸症例の術前の減黄術としてPTCDが効果的であることはいうまでもない.一方,膵胆直癌非切除例に対する永久的胆道ドレナージを目的として,ERCPとEPTを応用した内視鏡的胆道ドレナージ法が開発されようとしている. われわれも,PTCDや内視鏡を用いた一時的な外胆道ドレナージで減黄術,内視鏡的内胆道ドレナージ(Endoscopic Retrograde Biliary Drainage=ERBD)を試み,成功した. ERBDは,ドレナージチューブが完全に体内に埋蔵される非観血的内瘻術であるため,一時的にせよ患者の社会復帰がのぞめ,理想的なドレナージ法と思われる.
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1982 年 24 巻 5 号 p.
818-829
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
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1982 年 24 巻 5 号 p.
829-834
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
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1982 年 24 巻 5 号 p.
835-838
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
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1982 年 24 巻 5 号 p.
839-853
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
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1982 年 24 巻 5 号 p.
854-860
発行日: 1982/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー