日本消化器内視鏡学会雑誌
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27 巻, 10 号
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  • 日高 令一郎
    1985 年 27 巻 10 号 p. 1929-1939
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     肝硬変症時の胃粘膜血流量を水素ガスクリアランス法で測定し,門脈圧亢進下の胃壁血行動態を検討した.さらに食道静脈瘤硬化療法(Endoscopic Injection Sclerotherapy)前後での胃粘膜血流量の変化を,門脈造影所見や門脈圧と共に検討し,胃粘膜病変との対比を試みた. 肝硬変群は健常群に比較し,胃粘膜血流量は増加しており特に胃上部では有意差を認めた.また肝硬変でも胃病変を有する方が血流量は増加していた.EIS終了後では,胃上部血流量の有意な減少を認めたが,この変化は門脈血行動態改変に起因するものと推察された.EIS終了後の胃粘膜病変は1例に著明改善を認めた他は変化なく,EIS完成後の増悪例は観1察されなかった. 以上より,EIS完成後は,門脈血行動態改変により胃上部血流量や門脈圧も変化し,合併胃病変をも影響を受ける可能性が示唆された.
  • 佐藤 和一
    1985 年 27 巻 10 号 p. 1940-1948_1
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     膵疾患の診断法の1つとして腹腔鏡直視下に膵を観察し,膵生検を行う方法の確立を目的として本研究を行った.膵の観察は,通常の腹腔鏡検査の延長として行い,10ないし15度頭位挙上の体位にて,胃小彎を鉗子にて引きおろし,膵を覆っている小網を引き伸ばすsupragastric pancreoscopyを採用した.膵の観察率は66%であった. 膵生検はRobber鉗子および胃生検用鉗子を使用し,その適応は軽度の急性膵炎,軽度の慢性膵炎,糖尿病などの軟かい膵について行った.針生検はVim-Silverman針,Tru-Cut針,Menghini針を使用し,その適応は重症の慢性膵炎,膵癌などの硬い膵について行った. 膵生検の成功率は,鉗子生検では71%,Vim-Silverman針およびTru-Cut針生検では100%,Menghini針生検では72%であった. ランゲルハンス島の含有率はRobber鉗子生検や針生検では全例(100%)に含まれていたが,胃生検用鉗子生検では,採取された組織の60%に含まれていた. 膵生検の偶発症は285例中3例(1.05%)で,2例は小網血管の損傷による出血,1例は大量膵液漏出であった.治療は,外科的に行ったもの2例,内科的に行ったもの1例で,全例予後は良好であった.
  • 山口 昌之, 岡崎 幸紀, 松田 和也, 柳井 秀雄, 西村 滋生, 竹内 憲, 斉藤 :満, 川嶋 正男, 有山 重美, 大下 芳人, 平 ...
    1985 年 27 巻 10 号 p. 1951-1960_1
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     低出力のアルゴンレーザー,透過型ファイバー回折格子および,コンピューターによる画像処理を利用した病変計測用胃内視鏡の開発について報告した.側視型内視鏡の先端にファイバー回折格子をくみこむと,胃内病変上に,鮮明なレーザーの回折光スポットの配列パターンを投射できた.胃内の病変模型上の回折光のスポット配列の変化を画像処理することによりその直径,および面積を計測すると,その誤差率は斜方向視した場合の計測においても,それぞれ4.3±3.4%,6.5±3.1%であった.病変の高さ・深さの計測は,体外で立体模型を正面視した場合の高さの計測値の誤差率は9.2±2.1%であった.胃内で病変を斜方向視した場合の立体的計測について,画像処理プログラムの改善の現状について報告した.本計測法はすでに胃内病変の立体計測が実用上可能な段階に到達しており,胃潰瘍の治癒経過の検討や抗潰瘍剤の新しい薬効判定法の確立・早期胃癌の質的診断および治療法の検討など胃内病変の有力な内視鏡的診断法になりうると考えられた.
  • 平松 通徳, 塚田 英昭, 小林 裕子, 村上 元庸, 斉田 宏, 酒井 正彦, 内野 治人, 三宅 健夫
    1985 年 27 巻 10 号 p. 1961-1969
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     胃ろうラットを用いて,アスピリンによる急性胃粘膜病変の経時的内視鏡観察と胃粘膜血流測定を行ない,ヒトの同症においては観察する機会の少ない発症から治癒までの全内視鏡経過の詳細を理解する一助とした.1回の経胃ろう的アスピリン投与の5時間後にはごく少数の出血性びらんを認めるのみであったが,8~11時間後には病変はピークとなり典型的なびまん性出血性びらんとなり,以後は次第に回復し54時間後にはびらんはほぼ完全に消失した.観察と同時に,水素ガスクリアランス法で内視鏡下に経時測定した胃粘膜血流は,病変の発症,治癒に平行して低下,回復する傾向がみられ,アスピリンによる急性胃粘膜病変の発症及びその後の経過に対する胃粘膜局所の循環障害の関与が示唆された.この事実は拡大内視鏡を用いてアスピリン投与後の胃粘膜の静脈のうっ血所見を観察することにより形態学的にも確認した.また,レーザー・ドップラー法でも同様にして胃粘膜血流を測定し水素ガスクリアランス法とほぼ同一の結果がえられ,簡便で非侵襲的な新しい組織血流測定法として注目されている同法の,内視鏡下における胃粘膜血流測定への適用の有用性が示唆された。
  • 杉村 文昭, 加藤 公敏, 酒井 良典, 川村 典夫, 武藤 哲郎, 五島 知郎, 相沢 敏晴, 伊藤 和郎, 工藤 勲彦, 岩崎 有良, ...
    1985 年 27 巻 10 号 p. 1971-1978_1
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     最近5年間に,当科にて行われた胃生検で胃癌またはgroup IVとの生検組織診断を得た462病変を,診断経過によって,X線検査,内視鏡検査,胃生検による診断例の3つのグループに分けて対比検討した.それによると,X線検査の段階にて胃癌と確定出来た症例は,全周性病変の比率が高い傾向があり,進行癌の比率が88.9%と高く,Borrmann III型の比率が54.4%と高い.X線検査にて確定出来ず内視鏡視診によって診断された例は,前壁および後壁の病変の比率が高い傾向がみられ,早期癌41.7%,進行癌58.3%であり,IIc型早期癌と早期癌類似進行癌の比率が高くなっている.それに対して,内視鏡視診にても確定出来ず生検によって診断された例では,早期癌の比率が85.3%と高く,形態的変化の軽度な病変が主体となっていて,肉眼的に悪性所見の乏しい胃癌と思われる。 X線,内視鏡で良性様所見を呈した生検陽性例の,診断経過からみた検討と,術後診断についての検討から,悪性所見の乏しい胃癌の一般的性状は,以下の如くであると思われる.1)小さくて浅い病変が多い.2)少数みられる大きな病変は深達度が浅く,深達度が深い病変は小さい.3)小彎側病変の比率が高い。4)分化型癌の比率が高い傾向がみられる.
  • 真口 宏介, 林 英樹, 原田 一道, 水島 和雄, 岡村 毅與志, 並木 正義, 鈴木 安名, 岡野 重幸, 柴田 好, 武藤 英二, 武 ...
    1985 年 27 巻 10 号 p. 1979-1987
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     大腸疾患の診断において,X線検査と内視鏡検査は必須の検査法である.われわれは,大腸X線検査を先に行い,その後に内視鏡検査を行う同日併用法を考案し,その有用性についてイヌを用いて検討した.実験:的にイヌに,a)隆起性病変,b)陥凹性病変,c)炎症性病変を作成し,これに対する診断能をみた結果,53w/v%硫酸バリウム対ガストログラフィン比が1:1の混合造影剤の使用が,最も適したものであること,またガストログラフィンの副作用もないことがわかり,これを用いたX線・内視鏡検査の同日併用法の有用性が確かめられた.と同時に,臨床的応用への可能性も示唆された.
  • 田邊 一郎, 山口 昌之, 岡崎 幸紀, 竹本 忠良, 河村 奨, 黒田 寛人, 黒田 裕介
    1985 年 27 巻 10 号 p. 1988-1996
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     今回,われわれは,数理生態学で用いられるVolterra方程式を応用し,胃潰瘍が類円形で,順調に治癒してゆくものと仮定した場合の胃潰瘍面積縮小曲線の近似式として次の式を導いた. S/S0=1/(1-a/r)ert+a/r (r,aは定数) ここでS/S0は胃潰瘍面積縮小率,tは週数である. この式を,X線及び内視鏡的に測定された胃潰瘍面積縮小曲線と比較して,極めてよい一致をみた.Volterra方程式は,実際の胃潰瘍の深さ,不整性,病理学的な検討などを考慮に入れていない非常に単純化されたモデルであるが,巨視的なレベルでは,精度の高い近似性が期待できる. さらに式の中に現れる定数r及びaをそれぞれ,再生上皮の上皮再生率,上皮破壊率とみなし,種々の胃潰瘍治療薬によって,これらの数値が変化することを示し,胃潰瘍治療薬の,より客観的な効果判定に用いることのできる可能性について検討を加えた.
  • 児玉 正, 西田 博, 佐藤 達之, 大石 享, 岡野 均, 丸山 恭平, 依岡 省三, 瀧野 辰郎, 小川 大二, 朝子 理, 中島 徳郎
    1985 年 27 巻 10 号 p. 1997-2002_1
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     われわれの経験した早期・表在食道癌11例・12病変(早期8病変,表在4病変)につき症状,部位,診断過程,各種検査法の診断能について検討した.初回X線検査で12病変中4病変(33.3%)が拾いあげ不可能であった。診断確定後のX線再検査でも深達度が粘膜上皮内の2病変は拾いあげが不可能であった。初回内視鏡検査では12病変中,11病変(91.7%)の診断が可能であるも,長径5mmの表在平坦型癌は併存病変に注意を向けすぎたため見逃された.同病変発見の糸口は併存病変に行なった内視鏡下ルゴール撒布法であった.微小癌を始め,表在型食道癌診断には内視鏡検査およびルゴール撒布法が不可欠である.
  • 山崎 裕之, 上田 則行, 相馬 光宏, 池 薫, 内海 真, 高井 幸裕, 岡村 毅与志, 並木 正義, 林 宏一, 近藤 啓史, 水戸 ...
    1985 年 27 巻 10 号 p. 2003-2011
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     われわれは,内視鏡的乳頭切開術を行うことなく,内視鏡的膵生検を試み,その安全性と有用性について基礎的および臨床的検討を行った.基礎的検討として,雑種成犬の主膵管と副膵管を結紮して慢性閉塞性膵障害を作製した.12カ月後に全身麻酔下で開腹して,主膵管より生検鉗子を挿入して組織片を採取した.採取された組織は膵管上皮と膵管壁から成り,Biopsyによる出血や膵炎などの合併症は認めなかった.臨床的検討としては,膵癌6例,慢性膵炎3例の計9例に内視鏡的膵生検を施行した.全例Biopsy後の出血や膵炎などの合併症は認めなかった.慢性膵炎症例では,膵管上皮の杯細胞化生,あるいは重層状増生や過形成などの所見が得られた。また,膵癌6例中4例に悪性所見が陽性であり,うち1例は,本検査法が診断の決め手となった. 以上の検討により,本検査法はこれまでのところ,みるべき合併症もなく安全で有用な検査法であると思われる.
  • 中村 純一, 井上 義朗, 島 仁, 五十嵐 潔, 吉田 司, 荒川 弘道, 正宗 研, 井上 修一, 阿保 七三郎, 上坂 佳敬
    1985 年 27 巻 10 号 p. 2012-2017_1
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例1:64歳,男性.胃集団検診で胃ポリープを疑われ上部消化管内視鏡検査施行.Im部に0.3×0.5cm,表在陥凹型,深達度epの中分化型扁平上皮癌,またEi~Ea部に2×1cm,表在陥凹型,深達度mの中分化型扁平上皮癌が認められた.症例2:71歳,女性.67歳の時乳癌で右乳房切除,術後放射線療法の既往あり.食欲不振,心窩部不快感を主訴に来院.Im部に1.5×1.6×0.7cm,表在隆起型,深達度mの中分化型扁平上皮癌,Ea部に0.8×1.2cm,表在陥凹型,深達度smの中分化型扁平上皮癌が認められた.また,胃体中部後壁にはHlstageの潰瘍を認め生検でGroupIであった.両症例ともに,ly(-),v(-),n(-),stageOより多発早期食道癌と判定した.食道癌診療においては,壁内転移巣,多発癌巣,他臓器重複癌に対する十分な検索が必要であり,色素内視鏡を駆使した注意深い観察と積極的な生検が必要である.
  • 秋山 修宏, 加藤 俊幸, 丹羽 正之, 斉藤 征史, 佐藤 幸示, 小越 和栄, 鈴木 正武
    1985 年 27 巻 10 号 p. 2018-2024_1
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     高ガストリン血症を伴った胃カルチノイドの1例を報告した.症例は39歳の男性,職場検診の胃X線検査で胃の隆起性病変を指摘され,胃内視鏡検査で胃ポリポーシスを認めた.生検で胃カルチノイドと診断され,当科に紹介された.本症例は無酸症と高ガストリン血症を伴っており,6個の隆起型カルチノイドとカルチノイドへの形態的移行を示す内分泌細胞微小胞巣がびまん性に粘膜深部から粘膜下層に見られた.また,胃底腺領域では中等度の腸上皮化生と残存胃底腺の強い萎縮を認め,幽門腺領域ではガストリン産生細胞のびまん性増生を認めた。内分泌細胞微小胞巣とカルチノイドは免疫組織化学でserotonin,gastrin他7種の抗血清に対して陽性細胞を認め,電顕では直径150~250nm(平均185nm)の円~類円型,多形性顆粒を有する内分泌細胞が主体を占めていた.ガストリンのtrophicactionによりECL細胞が過形成,腫瘍化しびまん性の内分泌細胞微小胞巣やカルチノイドを形成する事から,本症例はガストリンが未熟ECL細胞に作動し,同細胞の異分化,機能的分化が起こったと解釈される.
  • 大平 基之, 山野 三紀, 村上 雅則, 黒川 洋, 高砂子 憲嗣, 湊 正意, 篠田 悠一, 新沼 竜之助, 岡村 毅與志, 上田 則行, ...
    1985 年 27 巻 10 号 p. 2027-2035
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     膵石を合併した粘液産生膵癌の1例を報告した.症例は62歳,男性.発熱,心窩部痛を主訴として入院.白血球増多があり,CEAは5.4ng/mlと軽:度上昇していた.右季肋部圧痛と,入院時の超音波検査で,胆嚢腫大と膵体部腫瘍の所見を認め,急性胆嚢炎および膵腫瘍と診断した.保存的療法による急性胆嚢炎の治癒を待って精査をすすめたところ,その後の腹部超音波検査で膵体部の多房性腫瘍,主膵管の拡張,主膵管内の隆起性病変,膵尾部の膵石を認めた.CTでもほぼ同様の所見であった.内視鏡検査では十二指腸主乳頭開口部の開大と,その内部に粘液の貯留を認めた.バルーン付きカテーテルを用いたERPでは主膵管のびまん性の拡張を認めたが,膵尾部で膵石によって閉塞されていた.また膵体部主膵管内には隆起性病変によると思われる陰影欠損を認めた.腹腔動脈造影では膵周囲血管の圧排像を認めた.USガイド下に主膵管を穿刺して得られた膵液は粘稠でやや混濁しており,細胞診はclass1であった.膵頭体部十二指腸切除術を施行した.切除膵を病理組織学的に検索した結果,高分化型の粘液性嚢胞腺癌と診断された.膵頭部と尾部は慢性膵炎の所見を呈していた.患者は多臓器不全により術後35日で死亡した.
  • 神谷 順一, 二村 雄次, 早川 直和, 長谷 川洋, 前田 正司, 山瀬 博史, 岡本 勝司, 岸本 秀雄, 近藤 哲, 塩野谷 恵彦, ...
    1985 年 27 巻 10 号 p. 2037-2042_1
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は42歳の男性で,腹痛と下痢を訴えて来院した.腹部超音波検査とCTで,胆嚢腫瘍と肝外胆管の拡張を指摘され,ERCPで先天性胆管拡張症と診断された. エコーガイド下に経皮経肝的胆嚢ドレナージをおこない,瘻孔を拡張した後に経皮経肝胆嚢鏡検査(PTCCS)を施行した.柔らかい乳頭状の腫瘍が観察され,生検にて腺癌と診断された. 肝床切除を伴う胆嚢摘出術および拡張部胆管切除術を施行した.底部に32×25mmの乳頭状腫瘍が存在し,組織学的に粘膜内に限局した高分化腺癌と診断された. PTCCSによれば,安全かつ容易に内視鏡直視下生検が可能であり,胆嚢の小さな病変の確定診断に有用であると思われる.
  • 仲間 秀典, 白井 忠, 嶋倉 勝秀, 山口 孝太郎, 赤松 泰次, 中村 喜行, 滋野 俊, 上条 登, 古田 精市
    1985 年 27 巻 10 号 p. 2043-2051
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     Blue rubber bleb nevus syndromeの1例を経験したので報告する.症例は22歳女性.乳幼児期より成人に至るまで皮膚に血管腫が多発し,現在まで十数回におよぶ切除術を受けている.腹痛,嘔吐を主訴に緊急入院.腸閉塞症の診断のもとに手術を施行.小腸に8個,肝に1個,暗赤色の腫瘤が認められ,この小腸腫瘤の1つを起始部として腸重積をきたしていた.その後の検索により,同様の腫瘤が皮膚および大腸にも確認された.組織学的には海綿状血管腫の像を呈し,典型的なBlue rubber bleb nevus syndoromeと考えられた. 本症は,現在まで本邦で32例,外国で55例の報告がみられており,これらの症例につき文献的考察を加えた.
  • 苅田 幹夫, 有山 重美, 安武 隆二郎, 衣川 皇博, 柳井 秀雄, 藤村 寛, 坂井 田功, 吉田 智治, 多田 正弘, 富士 匡, 岡 ...
    1985 年 27 巻 10 号 p. 2052-2057
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     現在の内視鏡検査および内視鏡的治療は,1958年Hirschowitzに始まるファイバー光学系を使ったfiberscopeが主流というよりも唯一のものであるが,今回われわれは,fiber-bundleを使用していない新しいtypeの電子内視鏡であるVideo-Endoscope(Welch Allyn社)の輸入第1号機を使用し,その性能を高く評価できる使用成績をえたので,ここに報告する.
  • 丹羽 寛文
    1985 年 27 巻 10 号 p. 2059
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 1985 年 27 巻 10 号 p. 2060-2089
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 1985 年 27 巻 10 号 p. 2090-2112
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 1985 年 27 巻 10 号 p. 2113-2135
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 1985 年 27 巻 10 号 p. 2136-2170
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 1985 年 27 巻 10 号 p. 2171-2191
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 1985 年 27 巻 10 号 p. 2192-2224
    発行日: 1985/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
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