日本消化器内視鏡学会雑誌
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27 巻, 11 号
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  • 尾関 恒雄, 水野 修一, 田中 実, 正木 秀博, 大柴 三郎, 岩本 昭三, 実藤 隼人, 藤原 仁, 増田 博, 田岡 賢雄
    1985 年27 巻11 号 p. 2245-2251
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     26例の胃癌(進行および早期胃癌)患者にトルイジンブルー色素液を撒布して,内視鏡的に96%の分化度診断が可能であった.また,周囲を腸上皮化生に囲まれた低分化型の,小さいIIc病変の診断に大いに役立ちうることが判明した.その機構は,本色素が胃癌細胞に含まれ,排出されたムチンのコンドロイチン硫酸が,メタクロマジアを呈することであり,高~中等度分化型の腺癌には,陽性染色であり,低分化型は陰性染色となることであった.
  • 中村 常哉, 中澤 三郎, 川口 新平, 芳野 純治, 川瀬 修二, 小池 光正, 太田 博郷, 金森 陽子, 後藤 秀実
    1985 年27 巻11 号 p. 2253-2259
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     180例のMW症候群の臨床像を,特に上部消化管合併病変に注目して検討した.前駆症状として嘔気・嘔吐は60例に認め,そのうちその誘因の不明な例が32例(53%)と多かった.また合併病変を有する40例でアルコール摂取などの明らかな誘因を有しない27例では21例(78%)が前駆症状を伴っており,合併病変がその発症に重要な役割を果していることが示唆された.lacerationは1条が52例と最も多かった.存在部位は食道と胃にまたがる例が29例と多く,周在性は胃は小彎が,食道は6時の方向が,食道と胃にまたがる例では小彎及び後壁が多かった.lacerationの治癒日数は3週間以内が多く,4週間以上の例ではlacerationの存在部位が食道のみのものが多かった.貧血の程度は一般に軽度であり,輸血を施行した19例のうち1,000ml以上の大量輸血例は5例で高齢者に多かった.全例消化性潰瘍の治療に準じた薬物療法と食事療法で内科的に治癒した.
  • 花田 稔, 小松 寛治, 佐藤 和一, 盛合 範彦, 中目 千之, 佐々木 雅佳, 石田 秀明
    1985 年27 巻11 号 p. 2260-2267
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     昭和57年9月より21カ月間に,当院において,超音波腹腔鏡を施行した肝胆嚢疾患55例につき,その超音波像を体外からの超音波走査像と比較検討した.超音波腹腔鏡では胆嚢結石例での結石や胆嚢壁肥厚の状態,及び胆嚢ポリープ様病変での茎の立ち上がりやポリープ体の明瞭な観察が可能であった.また,超音波腹腔鏡にて初めて発見された頸部結石1例を認めた.胆嚢癌例では,比較的早期の場合,病変部の詳細な観察が可能であったが,広汎浸潤例では,走査画角等において体外走査の方が有利であった.種々の肝障害時の胆嚢像は,超音波腹腔鏡にて,壁の肥厚や周囲の状態が明瞭であった.超音波腹腔鏡は,体外走査超音波に比し,含気諸臓器や肋骨の影響を除去でき,鮮明で詳細な超音波像を得ることが可能で,特異な内視鏡所見と合わせ,胆嚢病変の検索に極めて有用であると思われた.
  • 野口 隆義, 相部 剛, 秋山 哲司, 衣川 皇博, 浅上 文雄, 天野 秀雄, 播磨 一雄, 有山 重美, 富士 匡, 竹本 忠良, 河村 ...
    1985 年27 巻11 号 p. 2268-2278
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     体表走査性腹部超音波検査(US),ERCP,超音波内視鏡検査(EUS)を施行した慢性膵炎症例18例において,それぞれの診断能を対比検討した。なお,慢性膵炎の診断は日本消化器病学会,慢性膵炎検討委員会による慢性膵炎の臨床診断基準(1983)に従った.その結果,現在の診断基準においても,EUSはUSに比べて,慢性膵炎の診断能がはるかに優れていた.また,描出された所見についてさらに詳細に検討したところ,大きな膵石,嚢胞,膵の萎縮,腫大の所見については,EUSとUSとの間で描出率に大きな差を認めなかった.しかし,主膵管の不整・拡張所見,小膵石,膵辺縁や膵実質内部エコーの変化については,EUSはUSよりもはるかに明瞭に描出できた.EUSで描出された膵辺縁や膵実質内部エコーの変化は,ERCPでの高度膵炎に高率に描出され,慢性膵炎の重要な所見と考えられたが,軽度膵炎でも少数ながら確認され,今後の症例検討により,軽度膵炎の診断にEUSが有用となる可能性が示唆された.
  • 高崎 能久, 渋江 正, 山口 淳正, 宮田 晋, 桑波田 仁, 田中 啓三, 小吉 洋文, 山下 行博, 松元 淳, 草野 健, 新牧 一 ...
    1985 年27 巻11 号 p. 2279-2286
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     ERCPで主膵管の中断を呈した症例について,その膵管像,膵野所見,胆管像に関して疾患別に比較検討した.主膵管の中断像は,先細り中断,棍棒様中断,不整中断の3様式に分類できた.主膵管の不整中断を呈する疾患は,膵癌と慢性膵炎で70%以上と高率に認められるが,膵石症を除けば膵癌に最も頻度が高かった.膵嚢胞,癒合不全膵は先細り中断例がそれぞれ61%,88%をしめた.中断部位より頭側の主膵管の拡張は,膵癌で29%慢性膵炎で74%にみられたが,その程度は膵癌例では5~6mmと軽度拡張が多かった.主膵管中断部で分枝が造影されている例は,慢性膵炎に特徴的で56%にみられたが,膵癌,膵嚢胞でも少なからず認められた.胆管の偏位,中断,狭窄の所見は膵癌に高頻度にみられそれぞれ23%,14%,37%をしめた。特に膵頭部癌では,胆管の狭窄,中断が高頻度に認められた.膵癌あるいは膵嚢胞で主膵管が頭部中断する例では,棍棒様中断を呈するものは認めなかった.また慢性膵炎で主膵管の頭部中断例では,先細り中断を呈するものは認めなかった.
  • 松田 裕子, 大塚 理恵子, 伊藤 剛, 小川 郁夫, 佐藤 豊, 瀧原 道東, 加治 弘, 迫田 寛人, 竹本 寛, 松永 義則, 森 昭 ...
    1985 年27 巻11 号 p. 2287-2292
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     胃内視鏡検査施行時に1,129例の胃液を採取してpH値を測定し,内視鏡所見との関係を検討した. 内視鏡的に無所見であった353例におけるpH値の分布は,年齢が高くなるにつれて高pH領域へと偏り,加齢による影響を示したが,性別による差異は認められなかった. 胃潰瘍225例のpH値分布は無所見群のpH値分布と類似していたが,十二指腸潰瘍160例は無所見群や胃潰瘍群よりも低pH値領域に偏った分布を示し,この傾向は高齢者においてなお著明であった. 胃潰瘍および十二指腸潰瘍において,病変が活動期である時は胃液はより低pH値を,病変が瘢痕期である時はより高pH値を示したが,十二指腸潰瘍では瘢痕期においてもなお無所見群よりも明らかに低pH値にとどまった. 本法は被検者に苦痛を与えることなく,多数例に反復施行が可能であり,胃の形態と機能の両面から同時に観察することができ,臨床上有用であると考えられた.
  • 田中 雅夫, 松本 伸二, 吉本 英夫, 山内 昌一郎, 池田 靖洋
    1985 年27 巻11 号 p. 2293-2298
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     内視鏡的乳頭括約筋切開後術の結石嵌頓による急性閉塞性胆管炎は極めて危険な合併症である.結石が大きいために自然排出が望めない症例で,切開直後にバスケットによる摘出が行えない場合あるいは成功しなかった場合には本症の発生に備えて厳重な警戒が必要である.切開直後の結石摘出が,胆管炎・膵炎・出血傾向・全身状態不良などのため施行できなかった6症例において,次回の結石摘出・破砕までに胆管内にdouble pig tail型のエンドプロステーゼを留置し,結石嵌頓の予防に良好な結果を得た.リスクの高い患者を扱うことの多い内視鏡的乳頭括約筋切開術において,結石嵌頓という緊急事態を避けることのできる本法の意義は極めて大きいと思われる.
  • 内海 真, 山崎 裕之, 高井 幸裕, 池 薫, 相馬 光宏, 原田 一道, 岡村 毅与志, 上田 則行, 並木 正義, 鈴木 安名, 柴田 ...
    1985 年27 巻11 号 p. 2299-2305
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     膵嚢胞とくに膵仮性嚢胞の自然経過が,最近の画像診断の進歩で明らかになるにつれて,本症の治療方針も変わりつつある.今回われわれは,本症の内科的治療の可能性を探るため,過去8年間に当科および関連施設で経験した膵嚢胞症例21例につき,手術例と非手術例の比較検討を行った.その結果,手術を施行しなくとも良好な経過を示す症例が,自然消失2例を含む約半数の9例にみられた.これらの症例の吟味から,膵嚢胞と診断した場合,1~2カ月の経過観察を行い,この時点で,悪性病変が否定でき,症状がなく,嚢胞の大きさが4cm未満で,縮小傾向があり,合併症のないものは,手術を施行せず経過を観察してもよいと考えられた.また,ERP上主膵管と交通の認められる嚢胞は,縮小する可能性が大であることも示唆され,治療方針を決定する上で参考になる所見と思われた.
  • 波多野 裕, 内田 善仁, 廣田 和子, 江崎 隆朗, 原田 元, 河原 清博, 岡崎 幸紀, 竹本 忠良, 藤井 康宏
    1985 年27 巻11 号 p. 2306-2312_1
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     長門市において過去5年間に経験した胃アニサキス症29例の臨床像と内視鏡所見について検討した. 本症は,冬期に発生することが多く,原因となった魚の種類ではサバが大多数であった.症状は心窩部痛が必発であり,蕁麻疹を伴う症例が少くなかった.魚類摂取後から症状発現までの時間は,3~6時間後と10~11時間頃に,やや多く発症していた.虫体の穿刺好発部位は,胃体中部から下部にかけての大彎側であり,約1/3であった.虫体穿刺部位の随伴所見として浮腫,発赤および点状出血などがあるが,これらの所見は発症後比較的早期にはみられないことが多かった.
  • 藤田 直孝, 李 茂基, 望月 福治, 伊東 正一郎, 池田 卓, 豊原 時秋, 小林 剛, 矢野 明
    1985 年27 巻11 号 p. 2315-2320_1
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     閉塞性黄疸症例に対する内視鏡的胆汁ドレナージ法(Endoscopic biliary drainage,以下,EBD)の減黄法としての有用性は,既にPTCDに勝るとも劣らないという評価を得るに至っている.しかし,十二指腸ファイバースコープの鉗子口径によりstentの太さに制限があり,その閉塞が大きな問題であった.今回われわれは,EBDの減黄減圧効果をより確実なものとする目的で複数本のendoprosthesisの挿入を試み,8例ではあるが全例に成功をおさめることができた.本法は単にドレナージチューブの内腔が2倍,3倍になるのみでなく,狭窄部分とチューブ間の間隙からもドレナージが期待され,更に太径ファイバースコープが開発されてからも,上部胆管狭窄例など左右胆管への選択的挿入がより好ましいと考えられる状況下にも適応し得る有用な方法と考えられた.
  • 土方 春夫, 田川 桂一郎, 島田 達朗, 宮下 宏一, 藤江 篤, 上野 正見, 川口 実, 吉村 克納, 斉藤: 利彦, 芦沢 真六, ...
    1985 年27 巻11 号 p. 2321-2325_1
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     患者は78歳男性で発熱,食欲不振を主訴に入院.腋窩リンパ節生検にて悪性リンパ腫,胃透視及び胃内視鏡検査にて多発早期胃癌と診断された.前者に対してVEMP療法を施行.後者に対しては内視鏡的Nd-YAGレーザー照射治療を試みた.胃角部小彎のIII+IIC型早期胃癌にはおもに非接触型照射法,胃体下部後壁のIIc型早期胃癌には照射野が接線方向となるため,接触型照射法を併用した.レーザー照射後,両病巣ともに生検癌陰性であったが,胃角部小彎の病巣は5カ月後,生検癌陽性となり追加照射を施行した.悪性リンパ腫はVEMP療法にて経過良好であったが,再燃にて3回目の入院中肺炎を併発して死亡した.剖検にて胃角部小彎にUl-IVの潰瘍瘢痕,胃体下部後壁にUl-IIの潰瘍瘢痕を認めた.組織学的検索では癌細胞は認められず,リンパ節転移も認められなかった.本症例のごとき手術非適応例の胃癌に対する内視鏡的レーザー照射は効果的であり,非接触法で照射困難な胃体下部後壁への接触型照射法は有効であった.
  • 福田 亙, 粉川 隆文, 高野 裕久, 山本 英彦, 吉良 康男, 杉野 成, 福本 圭志, 山口 恭平, 金綱 隆弘, 近藤 元治
    1985 年27 巻11 号 p. 2326-2332_1
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は55歳男性,主訴は四肢の紫斑.典型的な臨床症状と検査所見よりアレルギー性肉芽腫性血管炎(AGA)と診断された.大腸内視鏡検査により,全結腸に不規則に多発する周辺発赤の強い潰瘍性病変を認め,生検組織像で,典型的肉芽腫は欠くものの好酸球浸潤の強い血管炎の所見が得られたため,AGAの消化管病変と診断した.経ロステロイド投与により,全身症状・検査所見は改善し,大腸潰瘍も完全に治癒した. 本邦におけるAGAの報告は,1984年までに自験例を含め54例見られた.消化管および心病変がその予後不良の因子として重要であると思われたが,消化管病変の記載のあった16例で,生前に内視鏡で診断されたものは4例にすぎなかった.AGAにおける消化管の潰瘍性病変は,小血管の閉塞による虚血が原因と考えられるが,その穿孔の頻度はPNに比し低く,病変の深さと罹患血管径との関連が示唆された.これらのことより,消化管内視鏡検査はAGAの診断および治療上の指標として重要であると考えられた.
  • 若林 博人, 新沢 陽英, 山田 伸夫, 冨樫 整, 島津 博達, 高橋 恒男, 上野 恒太郎, 石川 誠, 後藤 利昭
    1985 年27 巻11 号 p. 2333-2338_1
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     Dubin-Johnson症候群に特発性門脈圧亢進症を合併した1例の腹腔鏡像,組織像の特徴的変化について報告した.症例は43歳女性で,全身倦怠感を主訴とし来院した.血清トランスアミナーゼは正常であったが,高ビリルビン血症,BSP再上昇現象があり,特有の色素顆粒をみとめたことから,Dubin-Johnson症候群と診断した.さらに,肝脾腫,汎血球減少症,肝硬変を伴わない門脈圧亢進症があったことから,特発性門脈圧亢進症の合併と診断された.本症例は特発性門脈圧亢進症が合併したため,通常の合併症のないDubin-Johnson症候群に比べて,次のような特徴的所見が観察された.腹腔鏡的に,肝表面色調はやや色あせた黒色であり,性状は波うち状を呈し,そこに退色した小陥凹が散在していた.組織学的には,Dubin-Johnson顆粒は中心静脈周囲のみならず,増生した線維に沿った肝細胞,とくに門脈域周囲肝細胞にも多く認められた.
  • 小山 隆三, 長井 忠則, 笹川 裕, 荒谷 英二, 池田 晃
    1985 年27 巻11 号 p. 2339-2345
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     横行結腸に単発性潰瘍を伴った腸型べーチェット病で保存的療法のみで2年間経過観察している症例を報告した.症例は53歳男性.弛張熱,痙瘡様皮疹,舌,口蓋扁桃,咽頭部の多発性潰瘍を主訴として1982年12月9日入院.入院後眼科的に視力障害を伴う角膜内皮の沈着物を証明され,不全型べーチェット病と診断された.プレドニンの使用により口腔内潰瘍病変は著明に改善した.1983年2月頃,腹痛,下痢を訴えたため,注腸バリウム検査,大腸内視鏡検査を施行,横行結腸左側に円形の辺縁鋭利な深い単発性潰瘍を認めた.プレドニン,サラゾピリンの服用のみで自他覚症状改善し,1983年3月18日退院した.以後,同内服薬のみで経過を観ているが2年後の注腸バリウム検査では,該部は瘢痕化所見を示している.また経過中,患者リンパ球の核DNAにヘルペスウイルスのゲノムが存続するかどうかを検討した.べーチェット病患者にspecificな所見は得られず,Eglinらの報告とは異なる結果を得た.患者は現在健康にて社会復帰している.
  • 由村 俊二, 斉藤 満, 古谷 晴茂, 重田 幸二郎, 井上 幹茂, 加藤 展康, 上利 進, 松浦 克彦, 岡 紳爾, 岡崎 幸紀, 竹本 ...
    1985 年27 巻11 号 p. 2346-2351_1
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は68歳の女性.集団検診の上部消化管X線検査で十二指腸球部に隆起性病変を指摘された.上部消化管X線検査および内視鏡検査で十二指腸球部に有茎性の隆起性病変を認め,内視鏡的ポリペクトミーによる完全生検に成功した.組織学的には粘膜内にとどまる早期癌で,cancer in adenomaの状態であり,内視鏡的ポリペクトミーだけで治療することのできた症例と考えた. 本症例とともに,本邦で報告された早期十二指腸癌27症例の診断,発生母地,治療法について検討した.
  • 田口 久雄, 河野 健次, 上平 憲, 一瀬 忠邦, 入江 準二, 棟久 龍夫
    1985 年27 巻11 号 p. 2352-2356_1
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は70歳男性.水様下痢,血便で来院.注腸造影,大腸内視鏡検査で直腸から回盲部にかけ連続して浮腫状の脳回状様隆起とOozing様出血を認めた.本例は入院後次第に未梢血液像に異常リンパ球が出現し,左鼠径部リンパ節生検組織像とリンパ球の表面マーカー,および抗ATLA抗体陽性からATLLと診断し,剖検で腫瘍細胞が大腸粘膜に浸潤していることを確認した.また,本例では血小板減少症,M蛋白血症を合併していた.ATLLの大腸病変についての報告は少なく,内視鏡所見を中心に本邦報告例を含め文献的考察を加えた
  • 1985 年27 巻11 号 p. 2359-2399
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 1985 年27 巻11 号 p. 2400-2439
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 1985 年27 巻11 号 p. 2440-2470
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 1985 年27 巻11 号 p. 2471-2485
    発行日: 1985/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
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