日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
34 巻, 10 号
選択された号の論文の25件中1~25を表示しています
  • 永尾 重昭
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2287-2299
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     胃内直接照射方式の赤外線電子スコープを用い,広帯域,狭帯域赤外線による画像,さらにICG負荷による影響を検討した.広帯域赤外線像では,胃粘膜表面の皺襞並びに,ある程度の大きさのある局在病変を除き,微細構造はすべて消失し,幽門前庭部大彎では特徴ある深部の血管像が認められた.狭帯域赤外線では,広帯域に比し一層明瞭な血管像が得られた.さらにICGを負荷することにより細かな分枝まで血管像は極めて明瞭となった.赤外線像における深部血管像は体下部大彎では,網状に走行する網状血管像が82.3%に,太い血管像として描出される縦走血管像が17.7%に認められた.萎縮性胃炎ではその判定基準とされる粘膜面の微細血管像は認められなかった.胃潰瘍では,活動期には腫脹した辺縁部に血管像は認められず,治癒期では潰瘍辺縁近傍にまで深部血管が認められたのに対し,瘢痕期では瘢痕中心部に向かって集中傾向を示し瘢痕の辺縁で途絶する血管像が認められた.中心部では血管像は認められなかった.これにより,赤外線像で胃潰瘍瘢痕の範囲,深さなどの測定が可能となることが示唆された.今後さらに赤外線電子スコープを用いて上部消化管病変におけるその有用性について検討を加えその診断並びに予後判定に役立てたい.
  • 岩瀬 弘明, 森瀬 公友, 堀内 洋, 黒岩 厚夫, 永井 弘文, 京兼 和宏, 須賀 昭二
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2300-2307
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     EIS症例26例に対しCDEUSを施行し,EISの評価を行った.EIS前のカラーフローマッピングでは静脈瘤は粘膜下層にみられ,血流は遠肝性で乱流を呈していた.EIS直後,1,2,4週後の評価では,EIS直後は静脈瘤内は比較的高エコー像に変化し,血流の検出はできなかった.EIS1週後の静脈瘤内は高エコー像を呈していたが,2週後は静脈瘤は縮小し,食道壁は浮腫状であった.4週後では,内視鏡検査にて静脈瘤が完全消失していた症例は,カラーフローマッピングでは食道壁は正常の5層構造がみられ,血流は検出できなかった.したがってEISの効果判定はEIS4週後が適していると考えられた.26例中,EIS終了時,不完全消失例は10例であったが,側副血行路を伴う6例(60%)に13カ月以内に再発がみられた.完全消失例は16例で,12例は側副血行路も消失し,現在までに再発がみられたのは1例(8.3%)のみであった.CDEUSはEISの治療評価に有用であると考えられた.
  • ―Push法とIntroducer法との比較検討―
    宮内 邦浩, 嶋尾 仁, 森瀬 昌樹, 桜本 信一, 門脇 憲, 加藤 康行, 三重 野寛喜, 榊原 譲, 比企 能樹
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2309-2314_1
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     経皮内視鏡的胃瘻造設(percutaneous endoscopic gastrostomy; PEG)のPush法45症例とIntroducer法26症例との2種類について次の点に関し比較検討した.(1)造設操作,(2)造設方法別による適応,(3)造設後の局所管理,(4)カテーテル管理,(5)造設に伴った合併症,(6)胃瘻長期使用中のカテーテルトラブル.その結果,Push法は造設操作,カテーテル交換操作が比較的繁雑である欠点を有するが,細い穿刺針で太いカテーテルを留置できる利点を有す.これに対し,Introducer法は造設操作,カテーテル交換が簡便であるが穿刺針が太くそれだけ合併症を起こす危険性がないこともない.以上われわれの経験から各々の方法には長短があるが,残胃など穿刺時に合併症を起こし易い症例にはPush法を用い,食道癌など通過障害のある症例にはIntroducer法を用いることで使い分けることが望ましいと考える.
  • 大原 正志, 宍戸 洋, 浅木 茂
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2317-2321_1
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     慢性腎不全加療中に,腎生検などの精査により結節性多発動脈炎(PN)と診断された症例のうち急速進行性糸球体腎炎(RPGN)を併発し,上部消化管出血をきたした症例について,出血病変及び部位,出血と腎不全との関係について検討した.症例は男性2例,女性4例の6例で,平均年齢は男性64歳,女性64.5歳であった.出血病変は,食道潰瘍1例,十二指腸潰瘍1例,Dieulafoy型潰瘍4例であった.Dieulafoy型潰瘍はすべて胃体部に認められた.消化管出血と腎不全の程度との問に一定の相関関係は認めなかった.さらに,血液透析(HD)の有無,及びHD期間にも一定の傾向を認めなかった.PNを合併したRPGNの上部消化管出血例としてはDieulafoy型潰瘍が目立った.この結果は,systemic vasculitisであるPNの特徴を示唆する興味ある結果と考えられた.
  • 上杉 秀永, 幾世橋 篤, 佐野 秀弥, 酒井 辰彦, 高木 精一, 及川 裕望, 木田 光広, 西元寺 克禮
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2322-2331
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     今回われわれは,超音波内視鏡(EUS)を施行した胃神経鞘腫のEUS像につき検討を行った.対象は,当センターで術前にEUSを施行し,手術により切除され,病理組織学的診断がなされた胃神経鞘腫4例(良性3例,悪性1例)である.年齢は29歳から78歳,平均48歳,男女比は2:2であった.主訴は心窩部痛2例,食欲不振1例で人間ドックで異常を指摘されたものが1例であった.占拠部位は胃癌取扱い規約に準ずるとC領域1例,M領域3例で,腫瘍最大径は1.5cmから4.0cm大であった.胃神経鞘腫のEUS所見は,腫瘍は良性の3例は類円形,悪性の1例は結節分葉状の形態を呈しており,胃壁第4層と一部連続していた.エコーレベルは全例,消化管第2および第4層と同等の低エコーであった.内部エコーは,良性は比較的均一であったが,悪性は比較的不均一であった.また他の疾患との鑑別診断上問題となるのは筋原性腫瘍で,現時点においてその鑑別は困難と考えられた.
  • ―特に溝状陥凹について―
    小畠 敏嗣, 平川 弘泰, 島田 宜浩
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2332-2339_1
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     C型肝疾患の持つ溝状陥凹が肝硬変の形態そのものに及ぼす影響について,その出現部位,出現頻度および出現時期から検討した.溝状陥凹は赤色紋理(RM)と同様に肝葉の末端部,すなわち,Cantlie線上,左葉内側,左葉外側および右葉外側の4カ所に出現した.出現頻度は,Cantlie線上が最高率で,左葉内側がこれに続き,左葉外側,右葉外側の順に低率となった.溝状陥凹の出現時期は,腹腔鏡番地分類200番地の症例(慢性肝炎の時期)でRM(出現率;13.7%)が,溝状陥凹(出現率;7.6%)より,高率に出現するが,300番地(前硬変の時期)に進展するとRM(40.7%)と溝状陥凹(55.6%)はともに高率となり,400番地(RM;45.7%,溝状陥凹;52.2%),500番地(RM;22.2%,溝状陥凹;66.7%)へと,溝状陥凹の出現は順次高率となった.この結果,C型肝硬変は全体に歪んだ形態を持つようになるが,肝葉の末端部以外の場所における,活動性病変は軽微であった.
  • 山田 義也, 門馬 久美子, 榊 信廣, 伊沢 友明, 田島 強, 根岸 昌功, 増田 剛太, 吉田 操, 前田 義治
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2340-2345
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     当院に入院したHIV感染症患者23例に上部消化管内視鏡検査を施行し,7例30%(AIDS発症4例,ARC2例,未発症1例)に,特徴的な潰瘍を認めた.潰瘍は中部から下部食道にあり,長径2cm以上の大きいもの6例,2mm程度の小さいもの1例であった.巨大な潰瘍の6例中4例は,病巣周囲にほとんど隆起のない打ち抜き型の潰瘍であり,病巣周囲に隆起を認めたものは1例,他の1例は全周性であった.巨大潰瘍6例中5例で,生検または剖検よりCMVが検出された.小潰瘍は,病巣周囲にわずかな隆起を伴う,類円形の潰瘍であった.自験例における食道潰瘍の発生頻度は,欧米の報告に比較して高い傾向が認められ,注目された.
  • ―本邦報告例9例の検討―
    寺田 光宏, 荻野 英朗, 足立 浩司, 中川 彦人, 広瀬 昭一郎, 三輪 淳夫
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2347-2353
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は66歳の男性.昭和58年2月食道静脈瘤からの出血に対し,5%EO30ccにて待期的EIS施行し静脈瘤の消失を認めた.同時に胃角部前壁にI+IIa型早期胃癌を認め,昭和59年10月,胃亜全摘を施行,平成1年6月より嚥下困難出現.内視鏡にて中部食道に食道癌を認めた.同時に施行した胸部CTにて右下肺S10に径6cmの腫瘤を認め,吸引細胞診にて低分化型腺癌を認めた.EIS後の食道癌を含む多重癌の報告例は稀れであり報告した.
  • 杉山 幸一, 浅木 茂, 大原 秀一, 関根 仁, 豊田 隆謙
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2354-2360_1
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は15歳女性.心窩部痛を主訴として来院した.胃体上部後壁に山田III型の隆起性病変を認め,通常の内視鏡検査と粘膜下造影では粘膜下腫瘍を疑わせる所見であったが,超音波内視鏡検査では上皮性の病変と考えられる所見であった.内視鏡的ポリペクトミーを施行した.摘出標本の大きさは10×9×8mmであった.病理組織学的検索では,腫瘤頂上部の粘膜筋板は断裂し,粘膜上皮より連続した腺管が粘膜筋板を越えて粘膜下層に陥入し,粘膜下層に集簇した異所性腺管を認め,若年者の胃粘膜下異所腺と診断した.
  • 石浦 嘉久, 牧野 博, 藤井 保治, 谷村 慶一, 森岡 健
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2361-2364_1
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は60歳,男性.自殺目的でメチルエチルケトンパーオキサイドを服用し入院した.上部消化管内視鏡検査を施行したところRosenow分類で1度に相当する腐蝕性食道潰瘍を認めた.絶食・高カロリー輸液,抗生剤を投与し抗潰瘍療法としてH2-blockerと粘膜保護剤を投与したところ瘢痕狭窄を残さず治癒した.同剤による腐蝕性食道炎の生存例を内視鏡的に経過観察し得た症例は本例が初めてと思われたため文献的考察を加えて報告した.
  • 正宗 淳, 緑川 浩資, 佐竹 賢三, 岡野 健, 黒田 房邦, 小林 信之
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2367-2372_1
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は43歳女性.橋本病にて経過観察中であったが,胃集検で胃角変形を指摘され,胃内視鏡検査を施行した.胃体下部前壁に易出血性の不整形びらんを認め,生検ならびに諸検査にて胃原発悪性リンパ腫の診断を得た.胃全摘術および脾摘術を施行,切除標本の免疫組織学的検討にてT細胞性リンパ腫と判明した.胃原発T細胞性リンパ腫はまれであり,また同じく免疫系統の異常の関与する橋本病との関連を考えると興味深い.
  • 塩谷 昭子, 中江 遵義, 横山 彰介, 片山 裕之, 広瀬 誠弥, 竹内 伸之, 清水 達也, 土橋 重隆, 森下 久, 伊藤 秀一, 西 ...
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2373-2378_1
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は43歳女性.橋本病にて経過観察中であったが,胃集検で胃角変形を指摘され,胃内視鏡検査を施行した.胃体下部前壁に易出血性の不整形びらんを認め,生検ならびに諸検査にて胃原発悪性リンパ腫の診断を得た.胃全摘術および脾摘術を施行,切除標本の免疫組織学的検討にてT細胞性リンパ腫と判明した.胃原発T細胞性リンパ腫はまれであり,また同じく免疫系統の異常の関与する橋本病との関連を考えると興味深い.
  • 平野 正弘, 望月 直美, 坂田 祐之, 坂田 泰志, 赤坂 精隆, 藤崎 純士, 田中 潤一, 森 久男, 木須 達郎, 山岡 宏太郎, ...
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2379-2386_1
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は22歳,男性.上腹部痛,嘔吐,体重減少を主訴として当科に入院した.胃幽門部に浅い潰瘍とびらん,十二指腸球部に小隆起性病変の多発,十二指腸第2部の狭窄と縦走潰瘍及び"cobblestone appearance"を認め,いずれの部位の生検でも肉芽腫を認めた.入院時より高カロリー輸液を施行し,Elemental Diet, Salazosul-fapyridineの投与を付加し寛解に至った.胃・十二指腸Crohn病が保存的治療で寛解し得たのは本邦では自験例を含め4例で,また本邦報告例16例のうち14例(88%)が空腸・回腸・大腸Crohn病の経過中に胃・十二指腸に病変を合併したものであり自験例の様に最初から胃・十二指腸症状で発症した症例は稀である.
  • 井上 晴洋, 遠藤 光夫, 竹下 公矢, 長浜 雄志, 米島 秀夫, 吉野 邦英
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2387-2390_1
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     早期食道癌に対する内視鏡的粘膜切除術として,1989年より透明チューブを用いる方法(EMRT)を実施してきた.その経験に基づき今回,さらに簡便な方法として,"透明プラスチックキャップを用いた内視鏡的食道粘膜切除術Endoscopic esophageal mucosal resection using a cap-fitted endoscope (EMRC)"を新たに考案し臨床応用した.現在まで4症例6病変に実施しているが,いずれも咽頭麻酔下に,1回の切除で長径約2cm,食道壁の1/4周の標本の獲得が可能であった.所用時間はすべて30分以内であった.いずれも固有筋層の表面が均一に露出し,出血,穿孔などの特記すべき合併症がなく,術後経過もEMRTと同様に順調であった.EMRCは手技が簡便ながら,EMRTと同様の成果を挙げることができる有用な方法と考えられる.
  • 吉田 繁夫, 浅田 学, 糸林 詠, 鈴木 孝徳, 大西 洋英
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2393-2399_1
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     総胆管の充満結石6例および巨大結石4例を経皮経肝胆道鏡(PTCS)下に電気水圧砕石器(EHL)で砕石した治療成績を検討した.内視鏡的乳頭切開術(EST)のみでは結石を除去できなかった8例,ESTを行い得なかった2例を対象とした.結石はEHLで破壊後,十二指腸へ押しだすか,十二指腸鏡下にバスケットカテーテルで排石する方法をとった.成功率100%,PTCS下EHL操作の回数は平均3.2±2.7回,十二指腸内視鏡下のバスケットカテーテルでの排石操作の回数は1.3±2.0回,入院期間は74±30日であった.早期合併症として胆管炎,鬱血性心不全,瘻孔作成中の出血が各1例ずつあった.後期合併症として胆管の炎症性狭窄が1例で生じ,胆管炎で死亡した.術後10カ月から39カ月の経過観察中に総胆管結石の再発が見られたのは1例のみであった.充満結石や巨大結石にたいしPTCS下の砕石は有効であると考えられた.
  • ―呼吸器感染症と胃排出機能における検討―
    小川 滋彦, 鈴木 文子, 森田 達志, 小市 勝之, 田中 功, 山田 隆千, 道伝 研司, 川浦 幸光, 増永 高晴, 竹田 康男, 竹 ...
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2400-2408_1
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     1987年より経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)を施行し,1年以上観察しえた21例を対象として,呼吸器感染症および合併症の見地より検討し,さらに9例に対し胃排出機能の2年間における変化を検討した.平均胃瘻留置期間は24.9カ月であった.PEG前,呼吸器感染症は18例に認め,16例(88.9%)においてPEG後一旦改善したが,3例において長期観察中に胃食道逆流(GER)を伴って増悪した.胃瘻部局所の合併症は6例に認め,5例において瘻孔が使用できなくなったため,別部位に再造設する必要があった.核医学的胃排出機能検査法を用いて胃排出機能の経年変化を検討しえた9例において,2年後には胃排出機能は低下し,特に再造設した5例において顕著であった.また,胃排出機能が著明に低下した1例においてGERが出現した.以上より,PEG長期観察例とくに再造設例では,胃排出機能が低下し,GERを来す可能性が示唆され,臨床上,留意すべきと考えられた.
  • 小林 絢三
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2409
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 竹本 忠良
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2410
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 山川 達郎
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2411-2412
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 丹羽 寛文
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2413
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 小黒 八七郎
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2414-2416
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    According to the recent progress of endoscopic treatment, some types of an early gastric cancer have been able to be treated radically with endoscopy. Methods of endoscopic treatment can be classified to endoscopic resection (ER) and non-endoscopic resection (non-ER). In ER, there are endoscopic polypectomy, strip biopsy and ERHSE and in non-ER, there are laser endoscopy, microwave coagulation treatment, heater probe coagulation and endoscopic injection of pure ethanol etc.. ER has the advantage in histological study on the removed lesion to non-ER, but has usually a limit in the size of lesion. On the hand, non-ER cannot remove the lesion and cannot study its histology, but can treat larger lesion than ER. For the indication of radical endoscopic treatment of an early gastric cancer, following factors are requested, as no lymph node metastasis and no massive invasion beyond the mucosal muscle. Macroscopic type, size and ulceration of the lesion are also important factors for the indication. Although exact diagnosis of lymph node metastasis in individual case is impossible, pathological study on large number of the lesion performed surgery has proved following types of the lesion without lymph node metastasis. These are 1) a type I in m invasion, regardless its size, 2) a type ha in m and sm, less than 2cm, 3) a type Ul (-) IIb ·IIc in m, regardless its size, a type Ul (-) IIc in sm, less than 3cm, 4) a type UI (+) IIc in m, less than 2cm. Here, these types are called an early gastric cancer with absolute indication, which have to betreated by endoscopy. The other types of the lesion should be treated principally with surgery. However, patients with the lesion and with high surgical risk or refusing surgery have to be treated by ER or non-ER. In these patients, the lesion over the indication of ER is a relative indication and have to be treated by non-ER. Recently, it is going to increase as endoscopic treatment for the lesion that the combination therapy of ER at first and then non-ER is performed or after ER in the meaning of diagnosis, non-ER or surgery is selected, if necessary.
  • 鎌田 武信
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2417-2418
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    In 1983, Welch-Allyn developed a new CCD-based endoscope. A videoendoscope or an electronic endoscope primarily uses electric signal through wires, notoptic signal through glass fiber bundle, for transferring images. Taking this advantage over a fiberscope, a number of endoscopists have developed computerized image analyzing system for elecrtonic endoscopy. This tutorial focused on the recent advances in image processing in electronic endoscopy. The image processing in electronic endoscopy includes reproduction or improvement of the image, analysis of morphological character of the lesion and analysis of GI functions. The reproduction (or improvement) of the endoscopic image reduces noises, compresses endoscopic image for picture archiving communication and storage, enhances color of the image, or makes a map of the lesions from a series of endoscopic pictures of narrow GI tract. The morphological analysis measures the size of the lesions or estimates malignant lesion from its texture. Oshiba et al. have reported a morphometric analysis of mucosal reepithelization around the gastric ulcer. Other groups of endoscopists also have contributed to morphometric analysis of various gastric disorders using electronic endoscopy. Since 1986, endoscopic mucosal hemoglobin analyses have been developed by the aid of an electronic endoscope, an image processor and a personal computer. (1-4). Mucosal hemoglobin distribution around gastric ulcer have been demonstrated. Gastric submucosal blood vessels have been analyzed with infrared electronic endoscopy and computer. Such an analysis of GI functions will open a new era in electronic endoscopy.
  • 藤田 力也
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2419
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 小林 絢三
    1992 年 34 巻 10 号 p. 2420-2431
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     消化管における種々の疾病は,形態学上,それぞれに特徴ある変化をもたらす.それと同時に形態上の変化は,消化管の機能に影響を与え,病像として認識しうる状態となる.それ故に,消化管の特異性として,多くの疾病は機能異常を介して病態を表現する. したがって,消化管の病態生理学的追求には,機能異常をどのようにとらえるかが重要であり,そのためには消化器内視鏡は必須の方法論といえる. 胃粘膜の微細観察とくに微細血管像,すなわち,微細血管の新生の程度,およびその走行の性状が潰瘍の難易度に大きく関係する.十二指腸粘膜の微細構造,特に絨毛内毛細血管網が,種々の消化管ホルモンの負荷により変化することから,物質のdigestionの過程を内視鏡的にとらえることの可能性を示した.十二指腸炎を臨床的に確かなentityとして確立させる必要性と,球部炎と全十二指腸炎とは異なった病態であることを強調したい. 消化性潰瘍の治療の目的は,再発のない真の意味の潰瘍治癒を求めることにあるということから,潰瘍治癒の質(quality of ulcer healing=QOUH)の概念が生まれた.その判定に,電子内視鏡(色素内視鏡),螢光内視鏡ならびに超音波内視鏡は有力な手段となる. Helicobacter Pylori(HP)の存続は,胃潰瘍ならびに胃炎の消長に大きく影響する.しかし,その存在は必ずしも均一ではない.Hpの産生するアンモニアが胃内pHを上昇させ,赤キャベツ色素を青変させることに着目し,Hpの胃内分布の可視化に成功した. 内視鏡器機の開発以上に,病態生理の基本的かつ基礎的な所見を蓄積することが,消化管の病態の把握ならびに治療に欠くことの出来ない多くの情報を提供してくれること,同時にこれが病因の解明にも貢献するであろうことを強調したい.
  • 1992 年 34 巻 10 号 p. 2432-2494
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
feedback
Top