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崎田 隆夫
1993 年 35 巻 1 号 p.
1
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
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大柴 三郎
1993 年 35 巻 1 号 p.
2
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
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武正 勇一
1993 年 35 巻 1 号 p.
3-8
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
大腸運動機能調節に関与するとされるセロトニン(5-HT)とその主要代謝物,5-ヒドロキシ・インドール酢酸(5-HIAA),を便通異常の無い大腸ポリープ患者11名におけるポリペクトミー術施行時に,上行,横行,下行,S状結腸,直腸から生検採取した組織中で測定し,各部位における5-HT濃度と5-HT代謝回転(5-HIAA/5-HT比として評価)の差異を検討した.5-HTと5-HIAAの組織濃度は,HPLC・電気化学検出器にて測定した.直腸組織中の5-HT濃度は,上行,横行,下行,S状結腸のいずれの部位の平均値より約2倍高値であった(p<0.01).一方,5-HIAAの濃度分布には5-HTほど顕著な部位差はなく,5-HIAA/5-HT比を指標とする5-HT代謝回転は,下行・S状結腸で直腸よりも高値(p<0.05,0.01)であった.大腸組織中の5-HT濃度はその代謝回転と必ずしも一致しないため,5-HTと腸管運動との関係の検討には5-HT組織濃度だけでなく代謝回転の評価が重要と考えた.
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清崎 浩一, 根井 仁一, 早瀬 満
1993 年 35 巻 1 号 p.
9-14
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
幽門側胃切除後に残胃胃炎の認められた53症例について,残胃胃炎とHelicobacter pylori(HP)との関連を検討した.残胃胃炎でのHP培養陽性率は20.8%と,他の疾患と比較して培養陽性率は低率であった.HP陽性群と陰性群との比較では,内視鏡的所見では差はみられなかったが,組織学的にはHP陽性群に胃炎の程度が強いものが多い傾向がみられた.残胃内への胆汁逆流の頻度は,HP陰性群に高い傾向が認められた.胆汁,ウルソデオキシコール酸(UDCA),ケノデオキシコール酸(CDCA)が,HPの培養に及ぼす影響について検討したところ,いずれもHPの発育を阻止する傾向が示された.以上より,残胃胃炎においては,胃炎の原因としてHPの関与は少ないことが示唆された.
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佐藤 隆啓, 小井戸 一光, 信田 亜一郎, 森田 ゆかり, 佐藤 洋一, 長川 達哉, 有山 悌三, 夏井 清人, 東野 清, 栃原 正博 ...
1993 年 35 巻 1 号 p.
15-18_1
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
内視鏡的超音波カラードプラ法による硬化療法の予後の検討を行った.ECDUSで食道壁内血流,食道壁外血流,供血路の観察を行った結果,静脈瘤再発のない症例は2つに分けられた.1つはEIS後,供血路の血流が消失し,かつ食道壁内血流も消失していた.これに対し,供血路血流が表示されるものでは食道壁外血流が発達していた.
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川浦 幸光, 川上 和之, 道伝 研司, 大竹 由美子, 石川 昇, 小川 滋彦, 小市 勝之
1993 年 35 巻 1 号 p.
19-25
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
下咽頭・頸部食道癌に対して遊離空腸(FJG)による再建法を実施した24例を対象とした.FJG粘膜の機能的ならびに形態学的変化を検討した.観察期間1年以内は14例,1年以上3年以下6例,3年以上は4例であった.年齢分布は42歳から85歳におよんだ.次の結果をえた. 1.FJGの絨毛は1年以内に平坦化および高さの減少を認めたが1年以降は一定であった.2.FJG粘膜組織血流量は経過を通じて終始一定であった.3.FJGの絨毛形態では指頭状絨毛が最も多く,次で葉状絨毛であった.両者の混在は25%であった.4.組織学的には上皮細胞,杯細胞,腺組織が絨毛の平坦化に従って平たくなったが粘液成分の染色性,染色域は終始一定であった.内視鏡を駆使してFJGの機能的,形態学的変化を長期間検討した.FJGは機能的にも形態学的にも約1年で一定のレベルに達するとの結論をえた.
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小林 正彦, 田尻 久雄, 林 琢也, 川口 淳, 永尾 重昭, 丹羽 寛文
1993 年 35 巻 1 号 p.
26-31_1
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
面順次式コンバーターを用いた微細径階内視鏡により得られた画像をVTR録画し,コンピューター画像処理装置を用いて樋画像処理を加え,画質および診断能の向上が得られるか否か検討した.処理の内容は,鮮鋭化,平滑化,コントラスト強調コントラスト変換等を慢性膵炎例,膵癌例を中心として行った.その結果,とくにG成分の高域強調による輪郭強調が有用であった.また,コントラスト変換ではR成分の縮小,GおよびB成分の拡大が発赤部分の診断に有用であった.
今回は静止画像を処理の対象としたが,今後はリアルタイム画像処理に向けて種々の方法を検討中である.
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秋山 哲司, 中村 正明, 池田 美雪, 近藤 哲, 田中 慎也, 播磨 健三, 野口 隆義, 沖田 極, 三谷 郁生
1993 年 35 巻 1 号 p.
32-42_1
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
内視鏡的胆道ドレナージ症例の長期予後改善を目的として,近年臨床応用が可能となった金属ステント(Streckerstent)を使用し,11例の悪性胆道狭窄症例に対して内瘻化を施行した.1例術後標本で,また,1例経口胆管鏡によってステントの留置状態を観察しえた.ステントは胆管壁内に食い込むような状態で留置されており,ステントのメッシュ間隙を通じて,腫瘍の内腔への増殖と考えられる所見を観察できた.ステント留置後の腫瘍への局所治療として体外照射を5例において施行した.11例中3例において,平均57日間のステント有効期間で閉塞を認めた.その他は3例が原病死,4例がステント開存状態で生存中である.ステントの最長開存例は,75歳女性の膵癌の無治療症例で,ステント留置後約1年1カ月間無症状で自宅療養中である.
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―非麻薬鎮痛剤butorphanol投与の効果―
木下 芳一, 東條 正英, 千葉 勉, 北嶋 直人, 伊東 俊夫, 稲留 哲也, 福崎 恒
1993 年 35 巻 1 号 p.
45-50
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
上部消化管内視鏡検査の前投薬として非麻薬系鎮;痛剤butorphanolの投与をおこない,投与群と非投与群の検査中の血圧,脈拍,動脈血酸素飽和度(SaO
2)のモニタリングを行った.butorphanolの投与は,内視鏡検査中の嘔吐反射を抑制し被験者の耐容性を増加させた.対照群では内視鏡検査中に,著名な血圧,脈拍の増加が認められたが,60歳以下の若年者において,butorphanolはSaO
2を低下させることなく血圧,脈拍の上昇を抑制した.しかし一方,61歳以上の高齢者ではbutorphanolの投与によって著名なSaO
2の低下が出現した. したがって,上部消化管の内視鏡検査の際,butorphanolを高齢者に使用する場合には,SaO
2の低下に対して十分な注意が必要であると考えられる.
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天木 秀一, 小峰 文彦, 後藤 伊織, 山本 義信, 鈴木 新司, 田中 直英, 椿 浩司, 大久保 仁, 石塚 英夫, 荒川 泰行, 松 ...
1993 年 35 巻 1 号 p.
51-58_1
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
今回筆者らは,腹腔鏡・肝生検にて診断し得た肝サルコイドーシスを3例経験し,治療前後の腹腔鏡所見を中心にその臨床像の特徴も含めて検討をおこなった.症例は30歳から42歳までのいずれも女性で,胸部X-P上,BHL,肺野病変や胸水貯留を認めた.肝に関連した身体所見として黄疸,肝脾腫および血性腹水の貯留がみられた.肝機能検査では,GOT,GPT,総ビリルビンの上昇を示す例や,胆道系酵素の上昇と高γグロブリン血症を認める例のある一方で,肝機能はほぼ正常範囲内のものもみられた.ACEは全例で高値であった.腹腔鏡所見では肝表面の白色調の病変が特徴的であったが,その大きさや密度は症例ごとに多彩であった.ステロイド投与により肝脾腫,血液生化学所見は改善したが,腹腔鏡上は依然白色病変が観察された.
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加藤 修, 福井 博志, 長谷川 茂
1993 年 35 巻 1 号 p.
61-65_1
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
食道mucosal bridgeは,近年,報告例が多くなってはいるが,その形状は帯状もしくは紡錘型を示すものがほとんどで,何れも生検鉗子またはテフロンチューブがこのbridgeの下を容易に通過することにより確診されている.筆者らが経験したものは逆流性食道炎の経過観察中に,内視鏡的にdouble lumenを認めたもので,生検鉗子およびテフロンチューブをそのpseudo lumenの口側より挿入したが肛側の食道内腔への脱出をみず,内視鏡下食道造影で,長い隧道様として把えられた稀有な食道mucosal bridgeであった.
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藤原 敬人, 岩渕 三哉, 渡辺 英伸, 成澤 林太郎, 横田 剛
1993 年 35 巻 1 号 p.
66-69_1
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
結節性多発動脈炎(以下PN)が,内視鏡的に粘膜下腫瘍様隆起性病変を形成することは,きわめて稀であり,また,胃におけるPN血管炎の特徴も,ほとんど報告されていない.われわれは,咽頭痛を初発症状とし,筋力低下,知覚異常を主症状とし,死亡前に上部消化管内視鏡検査でPNによる胃の粘膜下腫瘍様隆起性病変を認めた1例を経験し,その特徴を検討した.患者は73歳の男性で,全経過5カ月で,腎不全のため死亡した.本例ではPN血管炎は胃全体の,粘膜下層や漿膜下層に分布し,一部では中心に黒色の血管透見を伴う,粘膜下腫瘍様形態を示した.組織学的にはArkin分類のII-III期病変が主体であった.活動期のビ爛や潰瘍などの虚血性病変はみられず,この原因として,胃の血管支配が腸管と異なることや,血管炎の病期が比較的新しいことなどが考えられた.PNの胃病変で,生前,内視鏡的に異常を指摘した報告は例がなく,非常に興味ある症例と考えた.
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吉田 哲也, 高見 元敞, 藤本 高義, 高田 俊明, 塚原 康生, 奥村 幸康, 木村 正治, 花田 正人
1993 年 35 巻 1 号 p.
70-76_1
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
胃体上部に発生した亜有茎のI 型早期胃癌が,十二指腸に陥入している状態から,陥入が解除され元の状態に戻るまでの様子を内視鏡的に詳細に観察し得た.本邦における胃腫瘍の十二指腸内脱出例を分析すると,腫瘍の基部が胃体上部以上に存在するものでは,胃壁全層が陥入するcomplete typeが多い.この事実をもとに,今回得られた内視鏡および組織学的所見に考察を加え,本例をcomplete typeの胃十二指腸重積症と結論した.
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織田 正, 小西 英幸, 道中 智恵美, 胡井 智, 古谷 慎一, 佐藤 達之, 福田 新一郎, 児玉 正, 加嶋 敬, 小林 雅夫, 園山 ...
1993 年 35 巻 1 号 p.
79-84_1
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
症例は45歳,女性.排便時,出血を主訴に外来受診.大腸内視鏡検査目的の下剤を服用後嘔気嘔吐が出現,その後腹満感及び腹痛が増強したため緊急入院となった.ガストログラフィン注腸造影ではS状結腸に大きさ約4.5cmの表面凹凸不整な管腔の半周以上を占める陰影欠損を認め2'型大腸癌と考えられた.下行結腸は鋸歯状辺縁像を認め横行結腸はいわゆるthumb printing像を呈していた.入院翌日の大腸内視鏡検査ではS状結腸に2'型の大腸癌を認め下行結腸は癌部の口側より正常粘膜を介して全周性にびらん,潰瘍を伴う敷石状の凹凸不整を呈し横行結腸では浮腫および粗大結節状隆起の多発を認めた.S状結腸癌に合併した閉塞性大腸炎と診断し入院後7日目に手術を施行した.切除範囲決定のための術中内視鏡では下行結腸から横行結腸まで広範な潰瘍形成を認めた.
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高尾 美幸, 島本 史夫, 高尾 文介, 馬嶋 和雄, 藤原 祥子, 松本 恒司, 大柴 三郎
1993 年 35 巻 1 号 p.
85-90_1
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
大量下血を繰り返し,保存的治療で軽快したクローン病の1例を経験した.症例は24歳の男性.食思不振,水様下痢を主訴に入院した.翌日に突然2000mlに及ぶ大量下血が出現し,大腸内視鏡検査では,punched out ulcerの多発や粘膜剥離などを認めた.激症型の潰瘍性大腸炎などとの鑑別も困難であったが,3回目下血後の小腸造影再検査で初めて回腸末端に非連続性の縦走潰瘍瘢痕を認め,小腸・大腸型クローン病と診断できた.輸血を必要とするほどの大量下血という比較的稀な症状で発症し,内科的に止血しえたクローン病の症例という点で自験例は貴重な症例と思われたので,文献的考察を加えて報告する.
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平川 晴久, 道免 和文, 山野 裕二郎, 大森 房之, 長野 政則, 溝口 幹朗, 岩田 康, 石橋 大海
1993 年 35 巻 1 号 p.
93-99_1
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
症例は38歳の男性で,発熱と体重減少を主訴に入院.腹部超音波検査,CT,MRIで突出性の脾腫瘤と腹部大動脈周囲リンパ節の腫大を認め,Gaシンチグラムで同部に取り込みを認めた.診断目的で腹腔鏡を施行した.脾は腫大し,頂点に白色変化を伴った発赤状の腫瘤性病変を認めた.腫瘤頂部より生検を施行した.出血等の合併症は認めなかった.組織学的にHodgkin病と診断され,化学療法を行い,脾腫瘤,リンパ節は縮小した.
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古井 俊文, 秋山 哲司, 中村 正明, 近藤 哲, 新開 泰司, 斉藤 満, 古谷 晴茂, 重田 幸二郎, 井上 幹茂, 沖田 極
1993 年 35 巻 1 号 p.
100-106_1
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
症例は4歳女児と1歳8カ月女児で,両症例とも腹痛で発症し,血液検査で急性膵炎ならびに黄疸を認めた.膵胆管系の精査のため全身麻酔下にERCP(endoscopic retrograde cholangio-pancreatography)を施行したところ,過長な共通管を認め膵胆管合流異常と診断した.両症例ともに共通管内にX線陰性結石を認め,前者は用手的腹壁圧迫により排石し,後者は造影中に自然排石した.その後症状は消失し,血液検査値も改善し,総胆管径にも改善が見られた.また,本症に多く合併する総胆管拡張症の成因を考える上でも興味ある症例であると考えられた.
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印牧 直人, 中澤 三郎, 山雄 健次, 芳野 純治, 乾 和郎, 山近 仁, 藤本 正夫, 若林 貴夫, 朝倉 直子, 奥嶋 一武, 渡辺 ...
1993 年 35 巻 1 号 p.
109-116_1
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
形状記憶合金を使用したカテーテル(SMAカテーテル)を膵胆道領域において使用し,その有用性と問題点について報告した.SMAカテーテルはアングル機構を具備するカテーテルで1方向灣曲型と2方向灣曲型があり,2方向型では直径0.8mmの超細径ファイバースコープの挿入が可能である.膵胆道疾患10例(総胆管結石4例,胆管狭窄1例,粘液産生膵腫瘍5例)に対して2方向型を9例,1方向型を1例に使用した.胆管は乳頭切開実施例であった.内視鏡下に経乳頭的挿入を9例,経瘻孔的挿入を1例に行い,全例で膵管あるいは胆管への挿入が可能であった.2方向型を使用した9例では同時に超細径ファイバースコープにより内腔の観察が行い得た.また胆管狭窄例ではERBDチューブの留置も行った.本カテーテルはアングル機構のない超細径ファイバースコープの観察能の向上やERBDなどの膵胆道系治療手技に寄与できるものと考えられた.
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竹内 護, 小川 哲史, 西木 茂, 前川 眞輝
1993 年 35 巻 1 号 p.
117-122_1
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
従来,消化性潰瘍穿孔は外科的手術の絶対的適応とされてきたが,近年,保存的治療の報告が増加している.しかし,その適応については(1)空腹時発症,(2)全身状態良好,(3)限局する腹膜刺激症状,(4)経過とともに症状,所見の改善することなどが一般的であるが,治療開始時確実に適応を把握できる診断法はないのが現状である.われわれは十二指腸潰瘍穿孔の2例に緊急腹腔鏡,腹腔鏡下ドレナージを施行し,保存的治療の適応判断に有用であったので報告する.
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佐藤 隆啓, 信田 亜一郎, 加藤 茂治, 佐藤 洋一, 國田 芳敬, 長川 達哉, 夏井 清人, 東野 清, 栃原 正博, 宮川 宏之, ...
1993 年 35 巻 1 号 p.
123-127
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
三つ又把持鉗子,結紮用エンドループを応用し,内視鏡的静脈瘤結紮術を施行した.結紮術の手順は2チャンネル式ファイバースコープを使用し,結紮用エンドループと把持鉗子を挿入する.ループの中を鉗子が通るようにしておき,静脈瘤を把持,そのまま軽く牽引するとエンドループ内に静脈瘤が引き込まれる.ループを閉じ静脈瘤を結紮した後,はさみ鉗子にて結紮糸を切断し終了する.結紮術後は潰瘍の縮小に伴い静脈瘤の消退を認めた.本法は特殊な器具を必要とせず比較的簡便に施行可能な方法と思われた.
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二ツ木 浩一, 井田 和徳, 小黒 八七郎
1993 年 35 巻 1 号 p.
128-135
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
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フリー
1991年1月,レーザー内視鏡委員会により進行癌に対する内視鏡的レーザー治療の現状についての全国調査が行われた.アンケート調査用紙を発送した施設は187,回答を得た施設は140(74.9%)であった.消化管進行癌のレーザー内視鏡治療の経験ありは93施設(66.4%)であり,治療症例総数(止血例を除く)は1,112例であった. 癌性狭窄改善を目的とした治療は,76施設で622例行われており,内視鏡およびX線所見による狭窄管腔の改善は69.5%,食事などの機能的改善は47.9%であった. pm癌(あるいは早期類似進行癌)に対する治療は59施設で198例について,早期癌治療の延長線上,あるいは腫瘍縮小目的治療として行われ,局所病巣の評価は60.2%に有効,延命効果ありとの評価は60.8%であった. 高度進行癌に対しては45施設で292例について腫瘤縮小目的治療として行われており,局所病巣の縮小効果は39.3%に有効,延命効果ありとの評価は28.9%であった.
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1993 年 35 巻 1 号 p.
136-197
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
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1993 年 35 巻 1 号 p.
197-210
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
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小原 勝敏, 豊永 純, 幕内 博康
1993 年 35 巻 1 号 p.
211-214
発行日: 1993/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー