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北野 善郎, 卜部 健, 太田 肇, 種井 政信, 松下 栄紀, 稲垣 豊, 金子 周一, 鵜浦 雅志, 小林 健一, 松井 修
1994 年36 巻7 号 p.
1373-1378
発行日: 1994/07/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
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肝硬変症における胃粘膜病変すなわちportal hypertensive gastropathy(以下PHG)の成因を考察するために,PHGと門脈血行動態との関連を検討した.門脈圧を反映する肝静脈圧勾配(Hepatic Venous Pressure Gradient,以下HVPG)は,severe PHG群がmild PHG群およびPHG(-)群に比し高値でありその差は有意であった.一方,上行性短絡血流の指標である奇静脈血流量(Azygos Blood Flow,以下ABF)は,各群間で有意差は認められなかった.また,下行性短絡血流の指標であるタリウム注腸負荷による心/肝比(H/L比)はsevere群がmild群に比し高値でその差は有意であったが,severe群とPHG(-)群では有意差は認められなかった. 以上より,PHGが高度な症例は実際に門脈圧が高値であることが示された.また,PHGの成因には,門脈圧の上昇のみならず側副血行路の発達の相違も関与している可能性が示唆された.
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石井 圭太, 三橋 利温, 西元寺 克禮
1994 年36 巻7 号 p.
1379-1387
発行日: 1994/07/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
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稀れとされている水疱症に伴う食道病変につき検討した.水疱症29例中15例(52%)に食道病変を認め,従来の報告に比し高頻度であった.食道病変の内訳は血豆様病変のみが11例(73%),食道粘膜剥離が3例(20%),食道粘膜を吐出した例が1例(7%)であった.水疱症別では尋常性天疱瘡が14例中10例(71%),水疱性類天疱瘡が13例中5例(38%),落葉状天疱瘡が2例中0と尋常性天疱瘡に特に多くみられた.食道粘膜剥離例では皮疹の活動性は低い傾向がみられ,報告例においても食道病変出現時皮疹は略治状態にあり,皮膚病変の活動性と食道病変はむしろ負の相関を呈していた.食道病変を伴った症例では経過中高率に口腔内病変を合併していた.治療はステロイドが有効であった.水疱症に伴う食道病変有無別での臨床的特徴を比較検討し,報告例30例についても併せて検討した.
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瓜田 純久, 蜂矢 朗彦, 近藤 栄作, 武藤 ます江, 山田 秀一, 松崎 浩司, 石原 学, 尾崎 元信, 西野 執, 成木 行彦, 大 ...
1994 年36 巻7 号 p.
1389-1396
発行日: 1994/07/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
1%Aethoxysklerol(AS)を用いた血管内外注入法または各種結紮術との併用療法で静脈瘤治療を行った23例について,末梢血好酸球と血清IgE,さらにDダイマー,フィブリノーゲンの変動と臨床経過および胸水,発熱との関連について検討した.好酸球,IgE,Dダイマーは治療経過中,有意に上昇したが,フィブリノーゲンは変化しなかった.これらのピーク値と1%AS総使用量は相関しなかった.好酸球が増多した場合,有意に高率に胸水が発生したが,IgEと胸水発生は明かな相関はなかった.好酸球は胸水発生の3~4日前から急上昇することが多く,IgEは約1週前から徐々に上昇する例が多かった.発熱とIgE,好酸球の関連は認められなかった.胸水例でIgEが好酸球に先行して上昇し,Dダイマーはさらに遅れて上昇することから,胸水発生には肺血栓塞栓症よりも硬化剤の直接作用に加え,アレルギーの関与が示唆された.EISの合併症の一部にはアレルギー反応の関与が強く疑われた.
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瓜田 純久, 西野 執, 近藤 栄作, 武藤 ます江, 山田 秀一, 松崎 浩司, 蜂矢 朗彦, 石原 学, 尾崎 元信, 成木 行彦, 大 ...
1994 年36 巻7 号 p.
1397-1407
発行日: 1994/07/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
ズーム式電子拡大内視鏡オリンパスGIF-200Zに透明フードを装着してスクリーニング検査を行い,その有用性について検討した.200Zは先端部外径が太く,やや挿入困難となった.基礎的検討では拡大観察時の解像力は48.3μ以上であり,胃粘膜微細模様の観察に十分であったが,実際には12.8-36.3%が評価不能であった.ヨード撒布例で,透明フードの装着により検査時間が有意に短縮し,食道の拡大観察における透明フードの有用性が示唆された.食道入口部病変や軽度の逆流性食道炎が高率に発見された.また幽門輪直下の観察が容易となり,十二指腸潰瘍瘢痕の発見が増加した.ズーム式電子拡大内視鏡GIF-200Zはスクリーニングにひき続いて拡大観察ができ,その解像力は微細観察を行うのに十分であり,微細観察とスクリーニングの観察のギャップを埋めた画期的な内視鏡と思われた.その機能を最大限に発揮するための補助具として透明フードの役割は大きいと考えられた.
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新見 晶子, 山下 克子, 秋本 真寿美, 橋本 洋, 石黒 久貴, 栗原 毅, 前田 淳, 本間 康正, 重本 六男, 横山 泉, 今村 ...
1994 年36 巻7 号 p.
1408-1411_1
発行日: 1994/07/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
症例は,65歳ならびに76歳の男性.いずれも無症状でスクリーニングの上部消化管内視鏡検査にて,中部食道にXanthoma様病変を認め,生検にて皮脂腺と確診された.内胚葉起源の食道には,極めて稀である皮脂腺の迷入例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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斉藤 雅之, 綿引 元, 星野 知久, 多々見 光仁, 百々 修司, 山本 英明, 樋口 哲也, 嚴 光弘, 久保 裕史, 井山 薫, 富岡 ...
1994 年36 巻7 号 p.
1412-1418_1
発行日: 1994/07/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
縦隔気腫を伴う剥離性食道炎の1例を経験した.早期内視鏡像より剥離性食道炎の進展過程が初期像としての粘膜下血腫より粘膜剥離,潰瘍へと進展していくことが示唆された.また,剥離が口側へと進展したことも特異であった.縦隔気腫は,頸部食道に憩室様所見を認め,この部の先行する壁脆弱性のために穿孔したものと推測された.自験例は,剥離性食道炎における進展機序を考察する上で,さらには先行する何らかの壁脆弱性が存在する場合,剥離性食道炎においても穿孔をきたし得る可能性を示唆するものであり,極めて貴重な症例と考えられた.
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齊藤 忠範, 池田 成之, 女澤 慎一, 小笠原 俊実, 増子 詠一, 本間 久登, 安保 智典, 潘 紀良
1994 年36 巻7 号 p.
1419-1425_1
発行日: 1994/07/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
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患者は55歳,女性,心窩部不快感を主訴として当科外来を受診した.超音波内視鏡検査では胃体中部より穹隆部の胃壁の粘膜層と粘膜下層内に境界明瞭,内部均一で固有筋層と同程度のエコーレベルで大きさ2mmから15mmまでの6病変が描出され,多発性早期胃悪性リンパ腫と診断した.病理所見では病変は胃体中部より穹隆部に7個存在し,深達度粘膜下層,Bce11,diffuse,medium-sized cell typeの原発性胃悪性リンパ腫(MALT Lymphoma)であった.
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銭谷 明, 石岡 知憲, 菅原 正伯, 五十嵐 潔, 中島 康, 正宗 研
1994 年36 巻7 号 p.
1426-1430_1
発行日: 1994/07/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
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Intraluminal duodenal protrusionの2例を報告した.症例1;55歳,女.内視鏡で十二指腸下行部上端に基始部を有する細長い突起物を認め,内視鏡的に切除組織は正常十二指腸粘膜,粘膜筋板,粘膜下層より構成され,先端部の一部にBrunner腺の増生を認め,間質は脂肪織,拡張した静脈,リンパ管で占められていた.症例2;60歳,女.内視鏡検査で十二指腸球部に症例1と同様の所見を認め,現在外来経過観察中である.
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高尾 雄二郎, 平田 一郎, 村野 実之, 斎藤 治, 島本 史夫, 高田 興, 中川 憲, 瀧内 比呂也, 吉積 宗範, 岡 成樹, 江頭 ...
1994 年36 巻7 号 p.
1433-1438_1
発行日: 1994/07/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
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症例は41歳,女性.下腹部痛のため近医を受診し精査の結果,食道・胃・大腸に多発するポリープを指摘され当科を受診した.ポリープはいずれも病理組織学的には過形成性病変であった.顔面に多発性丘疹,四肢に角化性小丘疹,歯肉・口腔粘膜に乳頭腫を認めたことからCowden病と診断した.またS状結腸に15mm大の隆起性病変を認め病理組織学的には高分化型腺癌であった.本症は悪性腫瘍を合併しやすく全身の注意深い検索が重要である.
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長谷川 央, 小川 裕, 吉岡 宣夫, 越知 敬善, 芳金 弘昭, 家田 秀明, 飯塚 直彦, 長谷川 千尋, 吉川 俊之, 鈴木 敏行
1994 年36 巻7 号 p.
1439-1444_1
発行日: 1994/07/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
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症例は28歳女性.主訴は右下腹部痛と粘血便.入院翌日に右上腹部へ移動する鵞卵大の腫瘤を右下腹部に触知した.USにて層状構造を伴う低エコー嚢胞性病変を認め,腸重積と診断し注腸にて整復を行った.内視鏡では盲腸に"はち巻きひだ"を伴う半球状の隆起性病変を認め,CT,MRI等の所見もあわせ虫垂粘液嚢胞腺腫と診断した.虫垂・盲腸底切除術を施行し,病理組織所見は虫垂粘液嚢胞腺腫であった.
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池田 理絵, 金岡 光雄, 藤澤 友樹, 土居 靖子, 熊本 いずみ, 恩地 森一
1994 年36 巻7 号 p.
1445-1451
発行日: 1994/07/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
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症例は54歳の女性.漢方薬(金鵄丸)を7カ月間内服し,8カ月目に倍量(毎日120粒)を増やしたところ,全身倦怠感・黄疸が出現し入院.重篤な肝機能障害が認められたが,意識障害は出現しなかった.14週目に施行した腹腔鏡検査による観察で,肝表面に多数の陥凹と右葉の軽度萎縮を認めた.組織学的には中心帯の帯状壊死・門脈域と中心静脈域との架橋壊死が認められ,急性肝炎重症型の所見と考えられた.
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福光 真二, 赤井 秀幸, 瀧川 和彦, 辻 秀治, 藤野 博也, 高祖 均, 赤木 博, 岡野 均, 児玉 正, 加嶋 敬
1994 年36 巻7 号 p.
1452-1454_1
発行日: 1994/07/20
公開日: 2011/05/09
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食道静脈瘤に対する治療において内視鏡的食道静脈瘤硬化療法と静脈瘤結紮術を同時に併用する方法を試みたので報告する.手技はまず内視鏡装着バルーンの使用下に食道胃接合部の7-10cm口側で通常の硬化療法を施行し,続いて食道胃接合部より口側に向かって順次静脈瘤結紮術を実施するものである.本法にて短期間に治療が完了し得たことから,本法は効率の良い食道静脈瘤の治療法となる可能性が示唆された.
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尾崎 元信, 大塚 幸雄
1994 年36 巻7 号 p.
1455-1462_1
発行日: 1994/07/20
公開日: 2011/05/09
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われわれは1989年2月より内視鏡の先端に装着する透明フードを考案し,種々の内視鏡治療を施行し,その有用性を報告してきた.今回,上部消化管狭窄18例(食道狭窄15例,幽門狭窄3例)の内視鏡治療に使用したのでその治療成績を報告する.方法はスコープの先端に透明フードを装着し狭窄部を十分に観察した後,内視鏡治療を行なった.癌性食道狭窄5例に対しレーザー照射を行なったが腫瘍部分を正確に照射でき,効率よく短時間で施行できた.術後吻合部狭窄5例に対し高周波電気メスにて切開を施行した後,バルーンあるいはブジーにて拡張した.観察が十分に行なえ,目的とする部位で固定ができるため,切開は正確で容易であった.食道静脈瘤硬化療法後の狭窄5例に対しバルーンにて拡張した.狭窄部の中のteleangiectasia,残存静脈瘤の状況がよくわかり,追加硬化療法の必要性の判定や治療器具の選択に有用であった.幽門狭窄3例中,癌性狭窄2例に対しレーザー照射を施行し,他の瘢痕性狭窄1例に対しては高周波切開をした後,バルーンにて拡張した.食道狭窄と同様に正確なレーザー照射と安全な切開ができ有用であった.透明フードを装着すると,狭窄部に限りなく接近しても治療部位とスコープの先端(レンズ)との間にフードを介して常に一定の距離を有するため,いわゆる「赤だま」を生ぜず,良好な視野が得られた.また,目的とする部位での固定が可能なため,治療操作が容易で正確であった.これらの事により治療時間は短縮し,患者の苦痛も軽減した.
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1994 年36 巻7 号 p.
1463-1481
発行日: 1994/07/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
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1994 年36 巻7 号 p.
1482-1527
発行日: 1994/07/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
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1994 年36 巻7 号 p.
1548
発行日: 1994年
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
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