日本消化器内視鏡学会雑誌
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37 巻, 11 号
選択された号の論文の26件中1~26を表示しています
  • 前畑 幸彦, 松田 ひろし, 小暮 大嗣, 小川 公啓, 勝沼 英字, 高崎 優
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2391-2399
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     65歳以上のアルツハイマー型老年痴呆71例(以下SDAT)及び脳血管性痴呆144例(以下VD)の215例に胃内視鏡検査を実施.以下の結果が得られた. 1)内視鏡施行理由では貧血によるものが(32.1%)と多く,胃透視(19.2%),食欲不振(16.3%),腹痛(15.8%)と続いた. 2)上部消化管病変発現頻度は68例(31.6%)で,うち消化性潰瘍は24例(11.2%),胃癌は18例(8.4%),急性胃粘膜病変(以下AGML)は8例(3.7%)に認められた. 3)痴呆と胃病変の関連においてはVDではSDATや非痴呆群と比較し,胃癌,消化性潰瘍等の上部消化管病変の発現頻度が高かった.そして血清ペプシノゲンI及びI/II比の測定では,VDはSDATや非痴呆群と比較し低値を示した.このことからVDでは動脈硬化に伴い胃粘膜萎縮との関連が示唆された.
  • 印牧 直人, 中澤 三郎, 山雄 健次, 芳野 純治, 乾 和郎, 山近 仁, 藤本 正夫, 若林 貴夫, 若瀬 輝彦, 平野 謙, 三好 ...
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2400-2409
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
     慢性膵炎確診例24例(ADP18例,MOP6例)を対象に経口的膵管鏡検査(POPS)による慢性膵炎の膵管鏡像について検討した.膵管粘膜面の異常所見はMOP4例,ADP18例で認められ,慢性膵炎全体では24例中22例91.7%であった.MOP4例の異常所見は,粗造粘膜3例75%,発赤2例50%,癩痕2例50%,穎粒状粘膜1例25%であり,ADP18例では粗造粘膜13例72.2%,浮腫状粘膜11例61.1%,発赤7例38.9%,癩痕6例33.3%,穎粒状粘膜4例22.2%,結節状変化2例11.1%であった.膵管内の異常所見は,少量以上の浮遊物がMOPでは6例中2例33.3%,ADP全例で,膵石がADP18例中10例55.6%で認められた.慢性膵炎では膵管像と平行して膵管粘膜面の異常所見や浮遊物の量的増加,結石の出現が認められることより,POPSは慢性膵炎の診断に有用と考えられ,膵管像の変化が比較的軽度であっても内視鏡的に慢性膵炎と診断できる可能性が示唆された.
  • 大泉 弘子, 斎藤 雅雄, 鈴木 岳, 政氏 伸夫, 直原 徹, 比嘉 敏夫, 笠井 正晴, 小林 寿美子, 橋野 聡, 田中 淳司, 今村 ...
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2410-2415_1
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     骨髄移植の普及により血液悪性疾患の治癒が可能となったが,依然として合併症としての移植片対宿主病(GVHD)は大きな問題となっている.今回,われわれは同種骨髄移植後の患者に内視鏡検査を行い,病理学的に消化管GVHDと診断しえた6症例を経験した.6人中2例は下痢を伴い,臨床的に消化管GVHDを呈したが,他の4例は下痢症状を認めなかった.病理学的には粘膜下へのT細胞浸潤や上皮のsinglecellnecrosisなどのGVHDを示した症例での内視鏡所見は,十二指腸では,浮腫,発赤,リンパ組織過形成,下部消化管では,浮腫,発赤,びらん,アフタ様潰瘍などであった.同種骨髄移植後の患者では,臨床的に消化管GVHDを示さない症例においても,病理組織学的にGVHDの所見を認めることがあり,生検材料での免疫組織染色を含めた病理学的検査の重要性が示唆された.
  • 鳥羽 昌仁, 恩田 昌彦, 田尻 孝, 増森 興治, 梅原 松臣, 山下 精彦, 金 徳栄, 吉田 寛, 真々田 裕宏, 谷合 信彦, 西久 ...
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2416-2420
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     約10年間に当科で内視鏡的硬化療法(EIS)を施行した食道胃静脈瘤患者100例のうち初回EIS時に血管内注入で静脈瘤造影(EVIS)所見の得られた87例を検討した. EVISの造影形態より,I.通常型,II.瞬時消失型,III.中断型,IV.上行消失型の4型に分類可能であった.この4型に従って87例を検討すると,I型74例(85.E%),II型およびIII型では各々5例(5.7%),IV型3例(3.4%)であった.EVIS分類別にEISの治療効果をみると,1型では有効率93.2%,IV型で66.6%の有効率であるのに対してII型・III型では全例が効果不良あるいは無効であった.以上より,内視鏡的硬化療法を施行するにあたって,静脈瘤造影をすることは静脈瘤局所の血行動態を把握する上で重要な手技であり,しかもわれわれが行った造影形態の分類は,硬化療法の治療効果を予測するうえで有用であると考えられた.
  • ―基礎的研究と対比して―
    松崎 浩司, 近藤 栄作, 片山 雅彦, 米谷 隆, 松崎 一江, 蜂矢 朗彦, 飯田 和成, 成木 行彦, 大塚 幸雄, 三浦 妙太
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2421-2429
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     1993年3月から1994年8月までに経静脈的逆行性静脈瘤塞栓術(B-RTO)を施行した孤立性胃静脈瘤の4例について,B-RTO前後で細径超音波プローブを用いた内視鏡下超音波(UMP)にて経時的に静脈瘤部位の変化を観察した.B-RTO施行前のUMPでは無エコー管腔像であったが,施行直後よりUMPで静脈瘤内部が一時点状高エコーを示した.その後,管腔径は変化しないかまたはやや縮小しながら,点状高エコー部位の一部またはすべてに無エコー部位の出現を認めた.その後,すべての症例で胃静脈瘤の完全消失を認めた.次に,白兎の耳殻静脈を用い5%EOを血管内に注入し,その後30分間駆血した.その静脈の変化を超音波像および組織像にて経時的に観察した.EO注入直後より無エコー管腔内に点状の高エコー像が出現し,1分後では点状高エコー像が増加した.それ以降3日後までほぼ同様の超音波像を示した.組織像では,注入直後より静脈の内皮細胞は消失し,血管内腔を充満するように凝血塊が存在していた.駆血解除15分後では,血管壁の周囲に浮腫を伴っていた.駆血解除1時間後では,血管内腔を充満する凝血塊に加え壁在性にフィブリンの析出と線維芽細胞の出現を認めた.駆血解除3日後では血管内腔を占める凝血塊の内部にフィブリンの析出と線維芽細胞の出現の軽度増加を認めた.臨床と基礎的研究より5%EO注入後に出現する点状高エコーは,血管内皮障害とそれに伴う血管内の凝血塊出現による変化を反映していると考えられた.
  • 平川 隆一, 吉田 行雄, 山中 桓夫, 二村 貢, 大澤 博之, 玉城 吉郎, 新井 葉子, 大石 孝, 藤原 俊文
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2430-2438_1
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     細径超音波プローブを用いて病変を描出する際に,脱気水充満法では,脱気水を貯留させることが困難で病変の描出に難渋する症例が少なくない.その対策としてレーザーバルーン(M&M社)の超音波内視鏡検査への応用を試みた.内視鏡先端にレーザーバルーンを装着し,その中に脱気水を充満した後,鉗子口から細径超音波プローブを挿入して走査を行った.本法は,貯留した脱気水の逆流による被検査の苦痛もなく,どの部位においても病変に対し適切な角度や距離の維持が容易で,超音波像の描出が容易であった.細径超音波プローブを用いた超音波内視鏡検査の一つの方法として有用な方法であると考えられた.
  • 栗原 直人, 久保田 哲朗, 林 憲孝, 石塚 裕人, 星屋 泰則, 桜井 嘉彦, 吉田 昌, 村山 良彦, 大谷 吉秀, 熊井 浩一郎, ...
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2441-2445_1
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     幽門側胃切除術後経過観察中の患者を対象として,Helicabacter pylori(以下,HPと略記)感染と残胃胃炎との関係を検討した.内視鏡的生検にて胃粘膜を採取し,迅速ウレアーゼテストによりHP感染の有無を判定,さらにスキロー培地を用いた分離培養を行い,内視鏡所見および生検組織の病理組織学的所見と比較検討した.対象症例数は残胃症例36例,非切除例171例であり,両群の背景因子には有意の差は認められなかった.残胃例におけるHPの陽1生率は75%(27/36)であり,非切除胃59.6%(109/171)に対してHP陽性率が高い傾向が認められた(p=0.08).残胃の内視鏡所見では発赤,腫脹を伴う表層性胃炎におけるHPの感染率は88.8%(24/27)であり,萎縮性胃炎症例のHP感染率33%(3/9)に比して推計学的に有意に高率であった(p=0.0008).表層性胃炎を呈する残胃症例のHP感染率が高いことからHP感染が残胃胃炎の成立に何らかの役割を有している可能性が示唆された.
  • 菊地 徹, 大原 秀一, 関根 仁, 加藤 勝章, 斎藤 道也, 杉山 幸一, 阿部 慎哉, 有川 正志, 片倉 俊樹, 野口 哲也, 森山 ...
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2446-2452_1
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は29歳男性.胸部食道に原発した0-I型の腫瘤で腫瘍径は6×3mm,立ち上がりはなだらかで大部分は健常粘膜で被われながら頂部に一部不整形びらんを有し,ヨード不染を示した.深達度はsm3であった.浸潤の主体はsmで,印環細胞様の腫瘍細胞,さらに腺管形成傾向を示す部分も認められ,病理組織学的に食道固有腺由来の低分化型腺癌と診断された.文献的に最も若年例の非常にまれな早期食道腺癌であった.
  • 和田 隆, 鳴海 裕之, 鈴木 弘之, 鈴木 孝良, 山下 拓, 浅野 健, 甲田 勝昭, 矢野 潔, 伊東 明美, 白井 孝之, 原澤 茂 ...
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2453-2459
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は19歳,女性.頸部リンパ節炎の診断にてCEX(Cephalexin)5日間内服投与後,水様性下痢,腹痛,発熱を認めた。腹部単純琴線で巨大結腸が認められ,大腸内視鏡で直腸からS状結腸にかけ黄白色で斑状の偽膜を認めた.便培養にてClostridium difficile (C. difficile)は陰性であった.Vancomycinの投与により症状は改善し,大腸内視鏡にても偽膜の消失を認めた.偽膜性大腸炎に中毒性巨大結腸症を併発した報告は本邦5例目である.
  • 土田 研司, 金森 俊成, 奥村 文美典, 物江 孝司, 大野 恒夫, 伊藤 誠, 武内 俊彦
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2460-2468_1
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     便秘を動機に発見された56歳,男性の,大腸に18個の化生性ポリープと4個の腺腫を認めた1例を報告した.病変は,直腸から上行結腸に分布し,茎を有する形態が約半数を占めた.化生性ポリープの大きさは最大21mm,最小6mm,平均11.6mmで,全部を内視鏡的に摘除した.組織学的には18個の化生性ポリープのうち1個にsm癌,2個にm癌の合併がみられた.大腸多発性化生性ポリープを発生母地とする早期大腸癌の報告は本例が3例目で,極めて貴重な症例と考えられた.癌巣は化生性ポリープに局在しており,化生性ポリープからの癌化の可能性も考察して報告した.
  • 藤吉 康明, 鶴田 洋一, 横山 俊伸
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2469-2474
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     患者は69歳,女性.IIa+IIc型早期胃癌にて幽門側胃切除術が施行された.肉眼的には,中央に不整な発赤を伴う辺縁不整な径20mm×20mmの隆起性病変の口側に連続して浅い陥凹性病変を伴っていた.組織学的には中分化型腺癌(tub2)が粘膜内に増殖し,また隆起部のsmを主体にtub2が結節状に増殖していた.この部にはキサントーマ細胞の集簇と周囲には黄色肉芽腫が見られた.早期胃癌が粘膜内からリンパ行性または血行性に壁内転移し,キサントーマ細胞,黄色肉芽腫を形成し粘膜下腫瘍様に隆起し,IIa+IIc型早期胃癌を形成したものと考えられた.胃癌にキサントーマ,黄色肉芽腫を伴うことは希であり,また,その発育進展において興味ある症例と考えられた.
  • 魚谷 英之, 坂本 隆, 沢田石 勝, 東山 考一, 黒木 嘉人, 増子 洋, 清水 哲郎, 唐木 芳昭, 田沢 賢次, 藤巻 雅夫, 田中 ...
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2475-2480_1
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は50歳の女性.45歳時に上部消化管内視鏡検査で,幽門前庭部の粘膜下腫瘍を指摘されていた.今回心窩部痛があり内視鏡を施行.粘膜下腫瘍は5年間で約2倍に増大していた.超音波内視鏡検査により同病変は嚢胞性の腫瘤と判明したが確診に至らず,楔状切除を施行した.病理組織学的には迷入膵とそれに伴った嚢胞であった. 嚢胞を形成した胃迷入膵は比較的少なく,またそのような病変の超音波内視鏡所見を詳細に報告した症例はまだ少ない.超音波内視鏡診断上示唆に富む症例と考えここに報告した.
  • 矩 照幸, 高橋 利彰, 東田 元, 鈴木 智恵, 奥野 資夫, 山崎 時雄, 金崎 周造, 松本 啓一, 小山 茂樹, 藤山 佳秀, 馬場 ...
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2481-2484_1
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は66歳女性.主訴は免疫学的便潜血反応陽性.直腸指診で6時の方向に弾性軟の有茎性の腫瘤を触知.大腸内視鏡検査では肛門より4cmの部位に半球状,広基性の隆起性病変を認めた.病変の表面は平滑で,中心にびらんを伴っていた.粘膜下腫瘍,特にカルチノイド,筋原性腫瘍,悪性リンパ腫が考えられた.確定診断の目的に内視鏡的ポリペクトミーを施行した.切除標本肉眼所見では,大きさは12×12×10mmで表面はほぼ正常粘膜に覆われていた.病理組織標本では粘膜下層を中心に胚中心を有するリンパ濾胞の増殖があり,リンパ球には異型性は認めず,免疫組織染色では,隆起を構成するリンパ球にはmonoclonalityを認めず良性リンパ濾胞性ポリープと診断した.良性リンパ濾胞性ポリープは本邦ではまれな疾患で文献的考察を加え報告した.
  • 工藤 隆, 堀江 泰夫, 千葉 満郎, 鈴木 俊夫, 鎌田 敦志, 渡部 博之, 長沼 敏雄, 正宗 研
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2487-2493_1
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    症例1:23歳,男性.Crohn病の術後回復期に食道にしみる感じが出現.症例2:16歳,女性Crohn病の診断で在宅栄養療法施行中,嚥下時食道狭窄感が出現.症例3:23歳,女性.Crohn病で入院中,むねやけが出現.いずれも食道内視鏡検査にてアラタ様病変を認めた,食道病変は当科Crohn病21例中3例にみられ,決してまれではなく上部消化管症状がある場合には内視鏡による積極的な検索が必要と考えられる.
  • 近藤 敏, 古川 正人, 酒井 敦, 宮下 光世, 三根 義和, 佐々木 誠, 奥濱 幸博
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2494-2498_1
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は72歳,女性.胃切除兼胆管空腸吻合術後6年間に,寛解を伴いながら計5回の下血・貧血を繰り返した.5回目の出血の際,出血シンヂ,血管造影,術中小腸内視鏡検査によりRoux en Y吻合部十二指腸側輸入脚の盲嚢潰瘍と診断された.前4回の間欠的な出血もこの盲嚢潰瘍由来の可能性が高く,消化管吻合の既往があり,小腸出血が疑われる症例に対しては,頻度は少ないものの盲嚢潰瘍も考慮して精査すべきと思われた.
  • 佐野 弘治, 大川 清孝, 浜崎 尚子, 西田 慎二, 森川 浩安, 大庭 宏子, 渡辺 憲治, 森吉 靖子, 木岡 清英, 根引 浩子, ...
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2499-2505
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例1は27歳,男性.内視鏡検査にて直腸から下行結腸中部まで潰瘍性大腸炎(UC)の所見を認めた.それより口側は盲腸まで異常所見はなく,虫垂開口部に小潰瘍,びらんを認めた.症例2は57歳,男性.内視鏡検査にて直腸からS状結腸までUCの所見を認めた.それより口側は盲腸まで異常所見はなく虫垂開口部に小潰瘍,びらんを認めた.本邦報告例とUCにおける虫垂病変の意義について考察を加えた.
  • 原 順一, 松本 誉之, 中村 志郎, 押谷 伸英, 小畠 昭重, 内田 俊之, 広田 理, 田守 昭博, 蝶野 愼治, 町田 圭弘, 大川 ...
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2506-2511
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は54歳の女性,下痢・嘔吐の精査目的にて入院となった.内視鏡検査にて食道・胃・十二指腸・回腸・大腸に病変を認め,すべての部位の生検組織よりアミロイドの沈着が証明されたため慢性関節リウマチに続発した消化管アミロイドーシスと診断した.大腸内視鏡検査で回腸に多発する不整型の潰瘍を認め得た点で稀な症例と考え,報告する.
  • 松浦 惠美子, 松浦 文三, 佐藤 孝夫, 恩地 森一
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2512-2516_1
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は47歳,男性.昭和42年左大腿骨骨折手術時,輸血歴あり.平成5年検診でHCV抗体陽性を指摘され,平成6年8月精査加療目的にて当科に入院した.腹部US,CTでは,肝左葉は腫大し,肝右葉は描出されず,胆嚢は右腹壁に偏位していた.腹部血管造影では,門脈右枝及び右肝動脈は描出されなかった.腹腔鏡では,肝左葉外側区が右側中央部まで腫大し,方形葉が右腹壁に接し,胆嚢も右腹壁に接していた.肝表面は,島田分類200番地で,peliosisを認めた.肝生検組織では,慢性肝炎非活動型であった.以上から肝右葉欠損症にC型肝炎を合併したと考えられた.肝右葉欠損症は稀であり,非侵襲的画像診断の発達に伴って報告例が増加するものと考えられた.
  • 坂本 龍, 徳島 き子, 黒崎 雅之, 小林 史枝, 池田 隆明, 戸塚 慎一, 稲葉 博之, 小松 達司, 進藤 仁, 宮川 八平, 佐藤 ...
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2517-2521_1
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     広義のMirizzi症候群はconfluence stoneやbilio-biliary fistulaをも包括し,胆嚢摘出に困難を伴う事が多く,内視鏡や結石破砕装置を使っての保存的治療もなされている. 今般,Charcot 3徴で発症した82歳男性のミリッチ症候群例を,内視鏡的乳頭括約筋切開術,経鼻胆管ドレナージ,対外衝撃波結石破砕の3手技を組み合わせて,合併症なく非手術的に治療しえたので報告する.
  • 藤永 明, 須賀 俊博, 村島 義男, 八百坂 透, 豊田 成司, 今村 哲理, 小井戸 一光, 狩野 吉康, 宮川 宏之, 古河 知行, ...
    1995 年 37 巻 11 号 p. 2522-2528
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は75歳,男性.閉塞性黄疸で入院.ERCで下部胆管の閉塞を認め,生検で腺癌の診断がついた.経乳頭的胆管内超音波で,壁進展度は肝門部側は胆嚢管分枝部までで,壁深達度は膵外胆管でAf,膵内はPanclと診断した.手術の結果病理診断も同様であり,経乳頭的胆管内超音波が術前検査として非常に有用であった.
  • 1995 年 37 巻 11 号 p. 2529-2581
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 1995 年 37 巻 11 号 p. 2581-2594
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 1995 年 37 巻 11 号 p. 2594-2604
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 1995 年 37 巻 11 号 p. 2604-2628
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 1995 年 37 巻 11 号 p. 2628-2637
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 1995 年 37 巻 11 号 p. 2637-2649
    発行日: 1995/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
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