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崎田 隆夫
1996 年 38 巻 1 号 p.
1
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
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大柴 三郎
1996 年 38 巻 1 号 p.
2
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
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岡村 正造, 瀬川 昂生, 大橋 信治, 三竹 正弘, 中川 浩, 金森 信一, 藤井 康彰, 神谷 健司, 山本 義樹, 浅井 俊夫
1996 年 38 巻 1 号 p.
3-10_1
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
2cm以上の結節集簇様病変39例の病理診断は腺管絨毛腺腫が25例と腺管絨毛腺腫内癌が14例(深達度m5例,sm3例,mp2例,ss4例)で,病変発生部位はR18例,AC12例,S5例,T4例で,深達度mp以深の進行癌に限るとR5例とC1例であった.病変の大きさは腺腫は平均33.6mm,m癌41.8mm,sm癌50.3mm,mp癌45.5mm,ss癌82.0mmで,mp,ss癌は全例癌の深部浸潤部に一致して肉眼的に明かな陥凹部を認め,その大きさは癌の進行とともに増した.sm以上の癌は9例中6例が中分化型腺癌で,脈管侵襲は全例ly(+),4例がv(+),5例がn(+)であった.予後は,早期癌症例は全例良好であったが,進行癌症例6例では3例が遠隔転移をきたして死亡し,進行癌化例の予後は良好ではなかった.
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田代 和弘, 日高 久光, 廣国 敏昭, 井上 文孝, 鹿毛 政義
1996 年 38 巻 1 号 p.
13-19_1
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
大腸疾患に対する腹腔鏡下手術におしいて,病変部の位置確認や診断のために術中に超音波装置を使用し,その有用性について検討した.1993年12月から1995年3月までに行った腹腔鏡下大腸切除は12例で,その内の8例(虫垂粘液襄胞腺腫1例・粘膜下腫瘍1例・早期癌[m:1例,sm:3例]4例・進行癌[mp]2例)に腹腔鏡下超音波検査を行い,病変部の描出能や癌の壁深達度の確認について検討した.結果は1)嚢胞性疾患における悪性変化の有無の判定(1例),2)病変部の局在やマーカークリップの描出(5例),3)癌の深達度診断(2例)に賄効な髄法であった.さらに病変部周辺の脈管系の描出は全例に可能であった.以上より腹腔鏡下超音波検査は,大腸病変の局在診断や質的診断さらには治療方針の決定に有用であると考えられた.
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新井 仁秀, 竜 崇正, 大津 敦, 吉田 茂昭, 藤井 隆広, 朴 成和
1996 年 38 巻 1 号 p.
20-25
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
膵管の分岐形態を周囲の脈管との位置関係を含め立体的に把握する目的で内視鏡的逆行性膵管造影下CT(ERP-CT)を行い,下頭枝がどの領域の枝なのかを検討した.方法はERP撮影後,希釈した造影剤を注入しヘリカルCTを施行する.スライス間隔1mmで再構成したCT像とERP像を対比して検討した.12例中9例に良好な画像が得られた.良好な画像が得られなかった3例はすべてSantorini管からの造影剤の過剰な流出が原因であった.下頭枝の支配領域を検討したところ,通常型ではSantorini管からの下頭枝は6枝すべて腹側下方,Wirsung管からの下頭枝は16枝中4枝が背側下方,12枝が膵鉤部の枝であった.ANSA型ではSantorini管からの下頭枝は10枝中4枝が腹側下方,6枝が膵鉤部,Wirsung管からの下頭枝は3枝中1枝が背側下方,2枝が膵鉤部の枝であった.
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村上 和成, 時枝 正史, 久保田 利博, 末綱 純一, 本田 昇司, 藤岡 利生, 那須 勝
1996 年 38 巻 1 号 p.
26-35
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
われわれは,良性,悪性を問わず膵頭部主膵管に狭窄の原因があると考えられる症例の診断・治療の目的に内視鏡的膵管口切開術(EPST)を施行している.対象は慢性膵炎15例,腫瘍性病変4例,嚢胞性病変1例の計20例であった.10例の膵石症のうち8例(80%)はバスケット鉗子や体外衝撃波結石破砕療法(ESWL)を併用し,排石または膵石の著明減少に成功した.EPSTを施行した慢性膵炎の疼痛の消失や膵酵素の改善は,15例中14例(93%)と良好であった.一方,腫瘍性病変を含め5例にEPST後,組織診を目的に膵生検を施行し,2例に悪性所見を得た.乳頭部癌の1例には胆管,膵管ステント留置を併用した.以上よりEPSTにESWL,エンドプロステーシス留置,純粋膵液採取法等の内視鏡的治療を組合せることにより乳頭側主膵管狭窄の解除ならびに膵液ドレナージの改善が期待された.また,膵生検を付加することにより,膵病変の確定診断の助けにもなると考えられた.
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日比 謙一, 田辺 聡, 木田 光広, 小泉 和三郎, 大井田 正人, 西元寺 克禮, 三富 弘之, 岡安 勲
1996 年 38 巻 1 号 p.
36-44_1
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
症例は75歳,女性.全身倦怠感を主訴に近医受診.小球性低色素性貧血及び便潜血陽性を指摘され,精査されるも原因不明であった.貧血精査目的に当院を受診.上部消化管内視鏡では胃前庭部に限局する毛細血管拡張を認め,gastric antral vascular ectasia(GAVE)を疑い,診断目的に内視鏡的粘膜切除術施行.病理組織学的には粘膜固有層内に多数の拡張した毛細血管の増生が認められた.以上よりGAVEと診断し,ヒータープローブによる焼灼療法を施行した.治療後,毛細血管拡張は消失,貧血は著明に改善し,経過良好である.本症に対するヒータープローブ治療は安全で効果的な治療法と思われる.更に,本症が本来良性疾患であることを考慮すると内視鏡治療を第一選択にすべきであると考えられた.
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山下 拓, 宮澤 正行, 鈴木 孝良, 鈴木 弘之, 原澤 茂, 梅村 しのぶ, 唐沢 博之, 三輪 剛
1996 年 38 巻 1 号 p.
45-50_1
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
症例は62歳女性.嘔気嘔吐,食欲不振,味覚障害,頻回の水様性下痢にて他院入院.その後低蛋白血症,脱毛,爪甲脱落を認め,精査加療のため当院紹介転院.胃に多発性隆起性病変を認め,小腸及び大腸には隆起性病変は認めなかったが,Cronkhite-Canada症候群と診断した.ステロイド,抗プラスミン剤の併用により自覚症状,外胚葉系の変化(脱毛,爪甲異常,皮膚色素沈着),消化管ポリポーシスのすべてにおいて著明な改善を認めた.
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久保田 啓介, 河原 正樹, 宇田川 勝, 西蔭 徹郎, 野村 幸世, 山下 博典, 山本 修, 鹿野 信吾, 片柳 照雄, 新美 範之, ...
1996 年 38 巻 1 号 p.
51-57
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
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フリー
症例は49歳の男性.発熱を主訴に当院を受診した.入院時身体所見では頸部,腋窩部,鼠径部のリンパ節腫大を認めた.鼠径部リンパ節の生検組織所見はimrnunoblastic lymphadenopathy likeT-cell lymphornaであった.経過中大腸内視鏡検査で横行結腸からS状結腸に多発性ポリープ様病変を認め,生検結果からも腫瘍細胞の粘膜下への浸潤が認められたため,multiple lymphomatous polyposisと診断した.CAMBO-VIP療法を行い,大腸病変の完全消失と症状の寛解をみたが,5カ月後に再発をきたし死亡した.文献的検索にても全身性のIBL like T-cell lymphomaに随伴するMLPの報告例はなく,本例は全身性悪性リンパ腫と消化管病変との関係,さらにはその治療を考える上で非常に興味深い症例と思われたので報告する.
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大野 健次, 平沢 好武, 清光 義則, 白崎 良明, 袖本 幸男
1996 年 38 巻 1 号 p.
59-63_1
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
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症例1は59歳男性.盲腸に約10mm大のカルチノイド類似の内視鏡像を示す粘膜下腫瘤を認めた.症例2は64歳男性.盲腸に約5mm大の粘膜下腫瘍様病変を認めた.組織学的に2例とも粘膜下層から粘膜固有層に顆粒細胞腫がみられ,組織標本上,それぞれ7mm大,2.5mm大であった.大腸顆粒細胞腫はある大きさに至るとカルチノイド類似の内視鏡像を示すこと,また2.5mm大の腫瘍の組織像より,この腫瘍の発生の場は粘膜筋板近傍(カルチノイドの如く粘膜固有層の最深層からもしくは粘膜下層の最上層または粘膜筋板)にある可能性が示唆された.
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目黒 真理子, 小林 研介, 林 弘美, 上野 真弓, 高木 俊和, 海老原 洋子, 船津 和夫, 水野 嘉夫, 日比 紀文, 石井 裕正
1996 年 38 巻 1 号 p.
64-70_1
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
症例は,23歳女性で血便,貧血の精査目的で入院した.注腸,大腸内視鏡で潰瘍性大腸炎(UC)と診断,ERCPで胆管に狭窄や枯枝様所見がみられ,原発性硬化性胆管炎(PSC)の合併と診断した.血便が続きプレドニゾロン(PSL)を,投与したところ肝胆道系酵素の悪化を認めたが,減量により改善した.PSC合併UCは,本邦では約30例の報告があるが,PSL投与にて肝胆道系酵素の悪化を認めた例はなく報告した.
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祐徳 浩紀, 柳井 秀雄, 花田 浩, 原田 稔也, 和崎 秀二, 入江 和彦, 加藤 彰, 白澤 宏幸, 山崎 隆弘, 黒川 典枝, 安永 ...
1996 年 38 巻 1 号 p.
71-76_1
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
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69歳男性.肝切除術後に断端再発した肝細胞癌の加療目的で入院.腹部血管造影による化学塞栓療法及びTAE施行後に下血及び貧血の進行を認めたため,上部消化管内視鏡検査を行なったところ十二指腸球部にBorrmann 2型様の潰瘍を伴なった腫瘤を認め,生検・上部消化管X線検査・腹部CTにて肝細胞癌の直接浸潤であることが確認された.肝細胞癌の消化管,特に十二指腸への浸潤・転移は稀であるため,本邦の報告例(18例)と比較して報告した.
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板東 隆文, 永岡 栄, 豊島 宏, 庵 政志
1996 年 38 巻 1 号 p.
79-84
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
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フリー
40歳の女性に胆石症・慢性胆嚢炎の術前診断で腹腔鏡下胆摘術(LC)を施行した.術中視診と摘出胆嚢の肉眼所見で癌を疑わなかったが,組織検査では全周性,全層性の低分化腺癌であった.54日後に再手術を施行したが,すでに癌性腹膜炎を呈していた.LCで予期せぬ癌を合併していれば短期間で癌性腹膜炎やトロカール孔周囲の局所再発の可能性があるので,速やかに根治手術を追加すべきである.
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霜野 良一, 多田 秀樹, 鹿嶽 佳紀, 高島 哲哉, 東野 健, 本合 泰, 安達 岳似, 野村 俊之, 福本 信介, 松本 太一三, 安 ...
1996 年 38 巻 1 号 p.
85-91_1
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
症例は61歳,女性.肝胆道系酵素の上昇と肝内胆管の拡張のため入院.内視鏡にて,十二指腸に高度の狭窄を認めた.ERC像では総肝管に高度の狭窄を認め肝門部胆管癌と診断し,PTCDを施行後胆管狭窄部にWallstentを留置した.経過中,胆管癌の浸潤による十二指腸の狭窄症状(頻回の嘔吐)が出現したため,十二指腸狭窄部にZ-stentを留置した.Z-stent留置後約3週間再び摂食可能となった.本例は患者のQOLの点から悪性十二指腸狭窄に対するZ-stent留置が有用な治療法であることを認めた本邦最初の症例と考え報告する.
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白石 慶, 秋山 哲司, 白澤 宏幸, 沖田 聡, 良沢 昭銘, 池田 美雪, 藪下 芳子, 古井 俊文, 近藤 哲, 野口 隆義, 沖田 ...
1996 年 38 巻 1 号 p.
92-98_1
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
症例は66歳女性.昭和58年に進行胆嚢癌の診断で胆嚢および肝床部切除術を受けている.平成6年,心窩部痛・嘔吐を認め,ERCPで中部胆管に隆起性病変を指摘された.経口胆道鏡では表面微細顆粒状の乳頭状腫瘤を認め,その他の画像診断と総合して胆管癌と術前診断した.病理組織学的には深達度fmの乳頭状腺癌であった.本症例は,胆嚢癌の術後11年目に異時性重複発症した早期胆管癌で,本邦第6例目の報告例である.
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柳井 秀雄, 松元 裕輔, 原田 稔也, 三谷 伸之, 檜垣 真吾, 時山 裕, 西明 真, 松浦 伸二郎, 吉田 智治, 多田 正弘, 沖 ...
1996 年 38 巻 1 号 p.
101-109
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
ラジアル・リニア切り替え型細径超音波プローブ (FUJINON,SONOPROBE SYSTEM,SP-501,20-MHz) を用いて,食道癌10病巣・食道異形成2病巣・食道平滑筋腫3病巣・良性食道狭窄1病巣・胃癌5病巣の超音波内視鏡検査 (EUS) を行った.内視鏡直視下に,まずリアルタイムのラジアル走査により病巣の全貌を把握して腫瘍最深部等の関心領域を設定し,引き続き手動のリニア走査にて詳細な観察を行った.従来のEUS機器では小病巣において描出不能例が経験されたが,本機では全例で病巣が観察できた.腫瘍深達度診断に関しては,従来の細径リニアプローブと同様に超音波減衰等の問題点が経験された.しかし,2つの走査方法を兼ね備えた高周波数超音波プローブの特性を生かし対象を表在小病巣とした場合の,SP-501の有用性が期待された.
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1996 年 38 巻 1 号 p.
110-126
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
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1996 年 38 巻 1 号 p.
127-138
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
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1996 年 38 巻 1 号 p.
139-153
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
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1996 年 38 巻 1 号 p.
154-172
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
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1996 年 38 巻 1 号 p.
173-199
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー
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1996 年 38 巻 1 号 p.
200-213
発行日: 1996/01/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
フリー