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有住 純也
1996 年38 巻8 号 p.
1935-1945
発行日: 1996/08/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
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プロトンポンプ阻害薬(PPI)による胃潰瘍治癒過程の組織学的特徴を明らかにする目的で,抗BrdU抗体による免疫組織化学的染色法を利用し,胃粘膜の再生能を再生上皮細胞の細胞回転を指標としてH
2受容体拮抗薬(H
2-RA)や健常粘膜と比較検討した.DNA合成期にある標識細胞数/胃粘膜上皮細胞数比から標識率(LI)を求めた. 潰瘍辺縁および潰瘍瘢痕部,背景粘膜のLIは,PPI群,H
2-RA群とも健常対照群の粘膜に比較して高値を示した.また背景粘膜よりも潰瘍辺縁および潰瘍瘢痕部の方がLIが高値であった.PPI群の潰瘍辺縁および潰瘍瘢痕部のLIはH
2-RA群のそれに比較し高い傾向があり,PPIで治療した胃潰瘍はH
2-RAで治療を行ったものに比較して再生能が高まっていることが示唆された.また,PPIで初期治療を行った胃潰瘍瘢痕のLIは維持療法移行後経時的に低下し,9カ月で健常粘膜と同程度となることが明らかとなった.
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高崎 元宏, 平野 淳, 高松 正宏, 辻 晃仁, 井上 敬太, 田中 拓, 依光 幸夫, 森田 荘二郎, 武田 功, 徳岡 裕文, 堀見 ...
1996 年38 巻8 号 p.
1946-1952_1
発行日: 1996/08/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
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1977年3月から1995年12月までの18年間に,当院で内視鏡的大腸ポリペクトミー(ポリペクトミー)が施行され,病理組織学的に若年性ポリープと診断された小児22症例(27病巣)に対して検討を行った.平均年齢は5.2歳(1~11歳)で,性別は男性9例,女性13例であった.臨床症状としては,血便が22例全例に認められた.ポリープはS字状結腸および直腸に24病巣(88.9%)が存在した.ポリープの長径は平均12.2(2~23mm)で,発生個数は,4症例において2個のポリープを認めた以外はすべて単発であり,全病巣が亜有茎性あるいは有茎性の形態を呈した.病理組織学的に悪性変化を伴うものはみられなかった.ポリペクトミーに伴った合併症として,1症例において穿孔が発生した.また,1症例において,ポリペクトミーの4年後に同部位に再発を認めた.若年性ポリープは,臨床症状は軽微でありかつ,悪性化の可能性が極めて低いと思われるため,治療法としては侵襲の少ないポリペクトミーを選択すべきであると考えられた.
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中塚 雄久, 金沢 秀典, 間宮 康貴, 長田 祐二, 吉本 均, 斎藤 整, 星長 春樹, 吉沢 雅史, 多田 教彦, 松坂 聡, 黒田 ...
1996 年38 巻8 号 p.
1953-1960_1
発行日: 1996/08/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
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経頸静脈的肝内門脈大循環短絡術(TIPS)を行った肝硬変24例を対象に,TIPSによる門脈圧低下および術後の短絡路狭窄による門脈圧再上昇がportal hypertensive gastropathy (PHG)に及ぼす影響を検討した.TIPS前にPHGを有した9例では術2週後には全例でPHGは改善し,PHGからの難治性出血を合併した4例ではすべて止血に成功した.平均506日の観察期間中19例に短絡路狭窄が生じバルン拡張術(PTA)を必要とした.短絡路狭窄発生時には,TIPS後にPHGを認めなかった16例中7例にPHGが出現したが,うち5例でPTA施行後にPHGは消失した.一方,TIPS前あるいはPTA前におけるPHGの有無で分けた2群間の門脈圧には差を認めなかった.TIPSまたはPTAによる門脈圧低下はPHGを改善させ,特に出血例でその止血に有用であった.PHGの発生には門脈圧亢進に加えて他の因子の関与が示唆された.
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三輪 純, 梅田 典嗣, 小坂 秀, 松枝 啓, 正田 良介, 松川 雅也, 梅沢 正, 花田 佳典, 三澤 綾子, 福島 清乃, 秋山 純 ...
1996 年38 巻8 号 p.
1963-1967_1
発行日: 1996/08/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
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症例は57歳男性.偶然の機会の大腸内視鏡検査にて,回腸末端部に多発性の潰瘍性病変が認められた.これらの潰瘍性病変は2年3カ月にわたり計5回定期的に内視鏡で観察された.その観察中に回盲弁より2cm口側にある潰瘍性病変の1つが次第に隆起し,直径1.5cmの粘膜下腫瘍様の形態を呈してきた.内視鏡下生検では腫瘍性病変は認められなかったが,形態的に悪性腫瘍を否定し得なかったため回盲部切除術が施行された.切除された腫瘍性病変は,病理組織学的にInflammatory Fibroid Polyp (IFP)と診断された.回腸末端部のIFPは稀であり,さらに,その発育過程はよく知られていない.われわれは,回腸末端部のIFPの発育を内視鏡的に経過観察し得た.このIFPの発育過程の観察は,機械的刺激が粘膜障害部に持続的に加わることが,IFP発生の原因の1つである可能性を示唆するものと考えられた.
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浦野 薫, 長嶋 厚樹, 島田 〓介, 佐竹 儀治, 片平 俊彦, 光谷 利幸
1996 年38 巻8 号 p.
1968-1973
発行日: 1996/08/20
公開日: 2011/05/09
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顆粒細胞腫は,皮膚・舌などに好発するが,消化管における発生は少なく,特に大腸に発生することは稀である.われわれは盲腸,上行結腸に発生し内視鏡的に切除しえた多発顆粒細胞腫の一例を経験したので報告する.症例は45歳男性.時折みられる腹痛精査のため大腸内視鏡検査を施行し,盲腸に7×7mm I sp型,上行結腸に8×7mm Is型の表面平滑な粘膜下腫瘍がみられ,内視鏡的ポリペクトミーを施行した.組織学的には粘膜下層に限局する充実性の腫瘍で,完全切除されていた.腫瘍細胞は好酸性の顆粒を含む豊富な胞体を有し,その顆粒はPAS染色陽性でジアスターゼにて消化されず,免疫組織学的染色ではS-100蛋白,NSE陽性であり顆粒細胞腫と診断した.本邦での報告例は,自験例を含め19例であり,うち多発例は自験例を含め2例であった.
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松井 泰道, 伊藤 和幸, 犬飼 政美, 田中 明隆, 祖父江 雅至, 伊藤 雄介, 武内 俊彦
1996 年38 巻8 号 p.
1974-1978_1
発行日: 1996/08/20
公開日: 2011/05/09
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症例は49歳,男性.主訴は下腹部不快感.大腸内視鏡で虫垂入口部から突出した有茎性のポリープを認め,生検結果は腺腫であった.注腸造影でポリープは虫垂由来であることを確認し,内視鏡的ポリペクトミーを試みたが成功せず,虫垂切除術を施行した.腫瘍は虫垂入口部から3cmの部位を起始部とし,大きさ16×6×6mmの有茎性ポリープで,病理組織は腺管腺腫であった.なお,主訴は虫垂腺腫とは無関係と思われた.本例の虫垂腺腫は本邦報告10例目,術前診断した例としては2例目と考えられたので報告した.
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渡辺 憲治, 大川 清孝, 木岡 清英, 根引 浩子, 宋 健二, 岡 博子, 山田 英明, 針原 重義, 李 光春, 奥野 匡宥, 北野 ...
1996 年38 巻8 号 p.
1979-1984_1
発行日: 1996/08/20
公開日: 2011/05/09
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症例は51歳女性で,主訴は血性下痢.プレドニン強力静注療法等で治療を行ったが改善せず,DICを合併し内科的に治癒した.続いて中毒性巨大結腸(TM)を合併し,手術を行い救命し得た.本例の如く術前にDICとTMを合併し救命し得た報告は本邦に無かった.島状残存粘膜が縦走配列を示す,特異な肉眼的病理所見を呈した.重症の潰瘍性大腸炎では,エンドトキシンの血中への流入が,DIC発症の引き金となることが推測された.
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篠原 靖, 武田 一弥, 武井 和夫, 糸井 隆夫, 溝上 俊郎, 穀野 真一郎, 水村 泰夫, 堀部 俊哉, 角谷 宏, 新戸 禎哲, 福 ...
1996 年38 巻8 号 p.
1985-1990_1
発行日: 1996/08/20
公開日: 2011/05/09
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症例は57歳,男性.肝硬変にて通院中,胆嚢ポリープを指摘され,精査目的にて入院した.腹部USでは胆嚢底部に20mm大で低エコーの腫瘤を認め,EUSでは内部エコーが実質様で表面は小結節状の病変であった.胆嚢二重造影では,隆起性病変の表面は乳頭顆粒状を呈していた.Non-EST下に経口胆道スコープによる観察を試みたところ,胆嚢内の病変は乳頭状隆起で,周囲にも顆粒状粘膜が広がっていた.直視下生検により胆嚢癌との確定診断をし得た.経口的アプローチにより胆嚢内を観察し,直視下生検により組織学的に確定診断が得られたことから,経口胆嚢内視鏡の有用性が示唆された.
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福家 博史, 佐藤 兵衛, 斎藤 今日子, 亀井 昭, 和氣 一兆, 小林 由直, 小島 裕治, 東山 浩敬, 財田 至啓
1996 年38 巻8 号 p.
1993-1999_1
発行日: 1996/08/20
公開日: 2011/05/09
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過去10年間に,1,143例の上部消化管出血例を経験し,245例に内視鏡的止血を行った.止血率は91.8%であった.止血例245例のうち胃潰瘍が168例と最も多く,その出血部位は後壁が多かった.止血困難例は20例でありDieulafoy潰瘍を含む胃潰瘍が最も多かった.出血部位は後壁が多く,噴出性動脈性出血の止血率が悪かった.20例のうち13例が合併症を有し,2,000cc以上の大量輸血を要するものが多かった.止血困難例の内視鏡像として(1)大量出血のため十分な視野確保が困難な場合,(2)潰瘍底の露出血管が2mm以上と太い場合,(3)新生露出血管が複数出現する場合,(4)露出血管上の発赤等の場合であり,これら複数の要因が関与していた.12例がTAE,7例が手術にて止血,1例はDICにて死亡した.クリップ・ゼルフォーム止血は,組織ダメージが少なく,TAE前の出血血管同定に有用である.TAEは緊急手術に比し,侵襲が少なく安全性の高い止血法である.
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冨木 裕一, 権田 厚文, 藤井 佑二, 櫻井 秀樹, 勝浦 康光, 榊原 宣
1996 年38 巻8 号 p.
2000-2007
発行日: 1996/08/20
公開日: 2011/05/09
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内視鏡的内痔核結紮術(Endoscopic hemorrhoidal ligation:以下EHL)を試みたので,その手技と治療成績を報告する. 対象は出血あるいは脱肛を主訴とし,保存的治療で効果がみられなかった内痔核20例である. EHLの治療回数は1~3回で平均1.6±0.8回(Mean±S.D.)の治療を行った.また輪ゴム("○"リング)の結紮数は2~9個で平均4.1±1.9個の結紮を行った.本法の治療効果は,著効8例40%,有効9例45%,無効3例15%で,有効以上の効果は85%に認められた. 術後観察期間は最短3カ月,最長2年2カ月であるが,EHL後に手術に移行した例はなかった.術後の愁訴は,軽度の疼痛と出血であったが,いずれも保存的に軽快し,入院を要する重篤な合併症は認められなかった. EHLは,外来で可能な効果的な内痔核の治療であると思われた.
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―長崎内視鏡下外科手術研究会アンケート調査―
井上 啓爾, 冨岡 勉, 山口 広之, 千葉 憲哉, 清水 輝久, 佐々木 誠, 三浦 敏夫, 富田 正雄, 伊藤 俊哉, 兼松 隆之
1996 年38 巻8 号 p.
2008-2014
発行日: 1996/08/20
公開日: 2011/05/09
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1991年1月から1994年12月までの4年間の長崎大学関連病院を中心とした施設における腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)についてアンケート調査を行い,その結果を分析し長崎県における腹腔鏡下胆嚢摘出術の現況と問題点について検討を行った. 本県において,LCは年を経るに従い増加しており,1991年の173例から1994年の659例と4倍近くに増加し,現在までに1,865例に達した.一方,この間の合併症は主なものとして出血42例,胆道損傷25例,他臓器損傷11例,皮下膿瘍23例などが見られたが,死亡例は1例もなかった.重篤な合併症としては胆管損傷25例(1.3%)中,術後胆管炎を繰り返す3例が認められ,今後の問題点として残った.しかし全体としてはLCは胆嚢結石症の治療法の第1選択枝として長崎においても定着したものと考えられた.
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1996 年38 巻8 号 p.
2015-2092
発行日: 1996/08/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル
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