20MHzの高周波数細径超音波プローブによる生体内での正常直腸壁層構造の描出能について,腸管の伸展度を変え(伸展強,伸展弱),機種別(オリンパス社製UM3R,フジノン社製SP501)に検討した.正常直腸壁の超音波検査に同意が得られた20例を対象とした.直腸壁は最大11層に描出された.この11層を上層から順に1,2a,2b,2c,3a,3b,3c,4a,4b,4c,5層と呼称し,以下の結果を得た.1)2bの描出率が最も高かったのは,SP501伸展弱で25%であった.2)3bの描出率が最も高かったのは,UM3R伸展弱で55%であった.3)4bは2b,3bに比べ描出率が高く,SP501伸展弱では95%に達した.4)いずれの機種でも伸展強に比べ,伸展弱での描出率が高かった.以上より,同じ20MHzの細径プローブでも機種によって,また,腸管の伸展度の違いによって,直腸壁層構造の描出能に違いがあることが示された.
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