日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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45 巻, 1 号
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  • 丹羽 寛文
    2003 年 45 巻 1 号 p. 1
    発行日: 2003/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 中村 孝司
    2003 年 45 巻 1 号 p. 2
    発行日: 2003/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • ―超音波内視鏡による検討―
    及川 圭介, 大原 秀一, 杉山 幸一, 関根 仁, 小池 智幸, 北川 靖, 下瀬川 徹
    2003 年 45 巻 1 号 p. 3-11
    発行日: 2003/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    EVL後の長期非再発例の血行動態を明らかにすることを目的に,EVL後2年以上経過した22例を対象として,傍食道静脈(PEV),胃噴門部小彎の壁外血管(EGV),食道壁貫通血管(EPV)の超音波内視鏡(EUS)所見と再発率の関連を検討した.治療前のEUS所見において,EGVが高度なほど有意に再発率が高率であったのに対し,PEVの程度と再発率には相関は認めなかった.また,治療前にEPVを認めない群は,認める群と比較し有意に再発率が低く,また治療後にPEVがイ億に増強した.EGVが高度でなくEPVを認めない症例では,2年以上再発を認めなかった.以上より,治療前のEUS所見からEVL後の長期予後が推測可能と考えられた.すなわち治療前,EGVの発達が高度でなく,EPVを認めないものでは,治療後PEVがdrainage veinとして長期の非再発に効果的に作用するように血行改変が生じ,局所治療のみでの長期予後が期待できると考えられた.
  • 中沢 和之, 有井 研司, 木下 博之, 中谷 佳弘, 紺谷 忠司, 一瀬 雅夫
    2003 年 45 巻 1 号 p. 12-16
    発行日: 2003/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    症例は15歳,男性.野球でヘッドスライディングをしたあとに,前胸部痛が出現.飲水をした後に,前胸部がしみる感じもあうた.胸部X線,CT検査で縦隔気腫と診断され,縦隔気腫の原因精査のため,上部消化管内視鏡検査を施行,食道入口部2時と8時の方向に約3cmにわたる裂創を認めた.以上の結果より,外傷性食道破裂に伴う縦隔気腫と診断した.厳重な経過観察ならびに絶食と抗生物質の投与による保存的治療にて軽快したので,文献的考察を加えて報告する.
  • 中山 佳子, 堀内 朗, 赤松 泰次, 沖村 幸枝, 熊谷 俊子, 勝山 努
    2003 年 45 巻 1 号 p. 17-20
    発行日: 2003/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    症例は15歳女子.心窩部痛が出現,その1年後に過食,嘔吐,無月経,体重減少が出現し神経性食欲不振症を合併したHelicobacter pylori(以下H.pylori)関連慢性胃炎と診断した.H.pylori除菌療法成功後,心窩部痛は消失,過食,嘔吐が軽減,月経も再来し,体重も増加した.また,上部消化管内視鏡検査所見も著明に改善した.消化器症状の強い神経性食欲不振症では,H.pylori感染診断と除菌療法を考慮すべきと考えられた.
  • 池田 理絵, 山内 雄介, 松浦 晃, 久保 義一
    2003 年 45 巻 1 号 p. 21-26
    発行日: 2003/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    症例は86歳,女性.近医の上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行部の潰瘍性病変を指摘された.当院の上部消化管造影,内視鏡検査にて傍乳頭部に25×21mmの憩室と,憩室に接して輪状潰瘍を認めた.6力月後の潰瘍底からの生検病理組織より非乾酪性肉芽腫が認められた.抗結核剤内服により,潰瘍性病変は治癒し,十二指腸結核と診断した.傍乳頭憩室が十二指腸結核の発症の一因となったと号えられた.
  • 小橋川 嘉泉, 仲村 将泉, 外間 昭, 山澤 紀子, 松原 賢治, 金城 福則, 斎藤 厚
    2003 年 45 巻 1 号 p. 27-31
    発行日: 2003/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    症例は55歳,男性.心窩部痛と黒色便を主訴に当科受診.消化管内視鏡検査で十二指腸下行部の下掘れ傾向のある潰瘍と回腸末端部の潰瘍を認めた.十二指腸潰瘍はHelicobacter pyloriの関与はなく.omeprazoleに抵抗性であった.当初Crohn病と診断し,中心静脈栄養療法を行い,5-aminosalicylic acidとprednisoloneを投与した.症状は速やかに軽快し,消化管病変は狭窄や変形もなく改善してCrohn病の通常の臨床経過と異なっていた.外陰部潰瘍の既往と皮膚の針反応陽性所見の2主症状と,消化管病変及び経過中に生じた左足関節炎の2副症状から不全型腸管Behcet病と診断した.十二指腸下行部の潰瘍を併発した腸管Behcet病は稀であり,若干の文献的考察を加えて報告する.
  • 坪井 一人, 藤崎 順子, 田尻 久雄, 成宮 徳親, 一志 公夫, 根岸 道子, 佐々木 知也, 鳥居 明, 池上 雅博
    2003 年 45 巻 1 号 p. 32-37
    発行日: 2003/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    症例は54歳,男性.検診での上部消化管内視鏡で十二指腸下行部の陥凹性病変を認め当院紹介となる.4mm大の粘膜内癌のため内視鏡的静脈瘤結紮術(endoscopic variceal ligation;EVL)用結紮器具を用いた内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection with ligating device;EMRL)を施行した.EMR-L法は安全かつ確実に行え,陥凹型十二指腸癌治療のoptionの一つと思われた.
  • 宗 祐人, 長浜 孝, 野村 秀幸, 松永 俊泰
    2003 年 45 巻 1 号 p. 38-42
    発行日: 2003/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    症例は41歳,男性.自覚症状はない.検診にて便潜血陽性を指摘され,近医の大腸内視鏡検査にて盲腸に潰瘍性病変を指摘され.当科を受診した.患者は健常人で他に合併症はなかった.大腸内視鏡検査では,盲腸に辺縁比較的明瞭な汚い白苔で覆われた潰瘍を認め,周囲に発赤粘膜を有していた.生検組織検査では,盲腸の潰瘍底よりEntamoeba histolyticaの栄養型を認め,アメーバ性大腸炎と診断された。回盲部は本症の好発部位であるが,盲腸に限局した報告は稀である.近年,大腸内視鏡検査の普及により,本症例の様に便潜血陽性にて偶然発見される無症候性のアメーバ性大腸炎があり,今後,同疾患も十分念頭に置くことが必要と思われた.
  • 村上 英広, 松井 秀隆, 二宮 朋之, 竹下 英次, 横田 智行, 小林 雄一, 池田 宜央, 道堯 浩二郎, 堀池 典生, 恩地 森一
    2003 年 45 巻 1 号 p. 43-47
    発行日: 2003/01/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    (背景・目的)内視鏡的食道静脈瘤硬化療法における通常の穿刺法では,一定時間血管内腔に穿刺針を維持するには熟練を要する.筆者らは,穿刺手技が容易となった内視鏡装着器具を作成したので報告する.(方法)窪みを設けた透明フードを内視鏡に装着し,14例に硬化療法を行った.(結果)穿刺針を長時間血管内に維持でき高い供血路造影率が得られた.(結論)改良型透明フードは,硬化療法を確実に行える内視鏡装着器具であった.
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