巻号一覧
50 巻, 5 号
選択された号の論文の15件中1～15を表示しています
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田中 信治, 平田 真由子, 岡 志郎, 金尾 浩幸, 金子 巌, 大庭 さやか, 茶山 一彰2008 年 50 巻 5 号 p. 1289-1297
発行日: 2008/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル フリーNarrow Band maging(NBI)の大腸腫瘍診療(診断・治療)における現時点での臨床的意義について概説した.1)腫瘍発生に伴う粘膜表層の血管新生を高いコントラストで捉えることで,病変境界の視認性が向上し,微小病変や表面型腫瘍の拾い上げ精度の向上が期待されているが,まだ,一定のコンセンサスが得られていない.2)腫瘍・非腫瘍の鑑別診断に関しては,非腫瘍(特に表面型の過形成病変)はNBI観察では茶褐色に描出されないので容易に鑑別可能である.3)NBI観察ではpit間介在粘膜表層の微小血管は茶褐色に強調されて描出される.一方,血管のないpit部分は白く抜けて描出されるため,regu.arなpitpattern(II,III,IV 型)では間接的なpitpattern診断(色素拡大内視鏡観察の代用)が可能となる.4)早期大腸癌の異型度・浸潤度診断を病変表層部の「微小血管の不整像・太さ・分布の乱れなど」を捉えることによって行う試みが各施設で行われ,その有用性が示唆されているが,所見の定義や分類などが施設ことに異なっており,今後のさらなる症例集積と多施設での合同検討による理想的なNBI所見・分類の確立が必要である.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (15534K) -
高橋 誠, 浜田 修二, 中村 和彦, 富川 盛雅, 是永 大輔, 竹中 賢治, 瀬川 由美子, 八尾 隆史2008 年 50 巻 5 号 p. 1298-1303
発行日: 2008/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル フリー近医にて十二指腸に病変を指摘され生検にて高分化型腺癌が疑われ当院に紹介.十二指腸球部に20mm大で,立ち上がりが比較的急峻,中心部に陥凹を伴う粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めたため,十二指腸分節切除術を施行.病理組織検査にて粘膜内高分化型腺癌と診断.背景粘膜には胃底腺と腺窩上皮からなる異所性胃粘膜を認め,癌細胞と背景粘膜ともにUC5AC ,MUC6に陽性であり,異所性胃粘膜より発生した早期十二指腸球部癌と診断した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (10684K) -
名和 誉敏, 吉原 治正, 山田 幸則, 野田 勝久, 後藤 靖和, 長谷川 順一, 根津 理一郎, 吉川 澄, 川野 潔, 鎌田 武信2008 年 50 巻 5 号 p. 1304-1310
発行日: 2008/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル フリー症例は27歳,女性で血便と排便困難を主訴とした.腹部単純X線,腹部CT・MR.,大腸内視鏡検査で直腸びまん性海綿状血管腫と診断した.貧血増悪し,外科的切除術を施行した.切除標本では,病変はRsからRbまで及び,直腸間膜内の拡張血管の密な増生,粘膜の鬱血,浮腫を認めた.組織像では,直腸の粘膜下層から筋層下脂肪織に拡張血管を認めた.脂肪抑制MRIは直腸血管腫の血管構造を明瞭に描出でき術前検査に有用であった.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (11616K) -
紫村 治久, 吉田 俊太郎, 村越 直人, 中村 朗, 糸林 詠, 志村 謙次, 稲葉 良彦, 田中 学, 鈴木 良夫2008 年 50 巻 5 号 p. 1311-1318
発行日: 2008/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル フリー症例は73歳女性.主訴は下痢,血便.大腸内視鏡検査にて直腸からS状結腸に白苔様付着物のある多発性広基性ポリープを認めた.生検で表面に炎症性肉芽組織などの所見を認めcap polyposisと診断した.predonisolone注腸を1日40mgから開始し,約10カ月の期間をかけて漸減中止した.治療終了後18カ月の現在まで再燃を認めていない.生検検体のhigh iron diamine-alcian blue染色(HID-AB染色)では有症状時シアロムチンが優位であったが,緩解時にはスルボムチンが出現しており,HID-AB染色は病勢の判定に有用と思われた.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (12056K) -
向川 智英, 藤井 久男, 小山 文一, 中川 正, 小林 豊樹, 児島 祐, 内本 和晃, 大槻 憲一, 中村 信治, 中島 祥介2008 年 50 巻 5 号 p. 1319-1324
発行日: 2008/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル フリー症例は40歳代の男性で,16年前に潰瘍性大腸炎と診断されて以来,外来にてsalazosulfapyridine 3g/dayの内服治療を受けていた.経過は長年良好で2003年10月,大腸癌サーベイランスを目的に全大腸内視鏡検査を施行した.その結果,肝彎曲部から上行結腸にかけて表面平滑な半球状の隆起性病変を多数認め,潰瘍性大腸炎に併発した腸管嚢腫様気腫症(pneumatosis cystoides intestinalis)と診断した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (10935K) -
中原 伸, 緒方 伸一, 岸川 圭嗣, 萬年 孝太郎, 坂田 資尚, 高瀬 ゆかり, 山崎 文朗, 梶原 哲郎, 下田 悠一郎, 岩切 龍一 ...2008 年 50 巻 5 号 p. 1325-1331
発行日: 2008/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル フリー症例は76歳,女性.大腸癌の追加手術目的で来院.術前スクリーニング目的の上部消化管内視鏡検査で胃体下部小弯に粘調度の高い粘液の流出を伴う深い瘻孔を認めた.粘液を除去して内視鏡を瘻孔内に挿入すると乳頭状の隆起性病変を認め,生検の結果よりIPMNと診断した.IPMNの胃内腔への穿破により拡張した主膵管内腔まで内視鏡を挿入でき,解像度の良い上部消化管内視鏡で直接腫瘍病変を観察し診断できた貴重な症例と考えられた.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (11079K) -
洞口 淳, 藤田 直孝, 野田 裕, 小林 剛, 伊藤 啓, 尾花 貴志, 高澤 磨, 中原 一有, 菅野 良秀2008 年 50 巻 5 号 p. 1332-1337
発行日: 2008/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル フリー症例は73歳,女性.膵頭部癌による閉塞性黄疸に対し,二度にわたり内視鏡的胆道ドレナージ(EBD)を試みたが,下部胆管の強い狭窄のため困難であった.十分なインフォームドコンセントの後,十二指腸より超音波内視鏡下胆道ドレナージ(ESBD)を行い,良好な減黄が得られ手術に至った.切除標本の検索では,瘻孔周囲に微小血腫を認めるのみであった.ESBDはEBD困難例に対する有用な減黄術と考えられた.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (9277K) -
鷺原 規喜, 宮谷 博幸, 吉田 行雄2008 年 50 巻 5 号 p. 1338-1339
発行日: 2008/05/20
公開日: 2011/05/09
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久米 恵一郎2008 年 50 巻 5 号 p. 1340-1341
発行日: 2008/05/20
公開日: 2011/05/09
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石井 直樹, 堀木 紀行, 藤田 善幸2008 年 50 巻 5 号 p. 1342-1343
発行日: 2008/05/20
公開日: 2011/05/09
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野田 裕, 藤田 直孝, 小林 剛, 伊藤 啓, 洞口 淳, 高澤 磨, 尾花 高志, 中原 一有2008 年 50 巻 5 号 p. 1344-1353
発行日: 2008/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル フリー経乳頭的胆管腔内超音波検査(IDUS)は胆管癌をはじめとする膵胆道癌の進展度診断や胆管結石の存在診断に有用である.ガイドワイヤ.チャンネル付マイクロスキャナーを用いることにより,内視鏡的乳頭切開術(EST)を施行することなく胆管へ容易にアクセスすることが可能であり,左右胆管へも選択的に挿入することができる.胆管と周囲臓器との関係をよく理解し,なるべくX線透視を減らし検査時間も短縮することが望ましい.胆管癌に対するIDUSに際してはESTや胆管ドレナージ前に施行することでアーチファクトによる胆管壁の肥厚を避けられ,胆管長軸方向への進展度診断が可能となる.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (20195K) -
丹羽 寛文2008 年 50 巻 5 号 p. 1354-1355
発行日: 2008/05/20
公開日: 2011/05/09
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藤田 直孝, 野田 裕, 小林 剛, 伊藤 啓, 洞口 淳, 高澤 磨, 中原 一有2008 年 50 巻 5 号 p. 1356-1363
発行日: 2008/05/20
公開日: 2011/05/09
ジャーナル フリー内視鏡的胆管ドレナージ術,すなわち内視鏡的胆管ステンティング(endoscopic biliary stenting,EBS)は,良悪性を問わず閉塞性黄疸に対する第一選択の治療法となっている.これは,外科的な内瘻術や経皮経肝的な胆管ドレナージ術(percutaneous transhepatic biliary drainage, PTBD)と比較しより低侵襲性で偶発症も少なく安全に実施できること,生理的な胆汁の流路を確保できることに起因する.しかしながら,EBSは全例に実施可能というわけではない.内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)で選択的胆管挿管が不能な場合,十二指腸狭窄などにより十二指腸乳頭に到達できない場合には,外科的ドレナージ術もしくはPTBDが選択されてきた.近年,超音波内視鏡(endoscopic ultrasonography, EUSもしくはendosonography,ES)は,単に消化管や隣接臓器の超音波断層像を得たり細径針を用いた吸引細胞診,生検により組織標本を得るのみならず,治療的応用が進んできている.超音波内視鏡ガイド下胆管ドレナージ術(endosonography-guided biliary drainage, ESBD)は,そのような治療的超音波内視鏡の一つで,近年これに関する報告が増加している.本稿では,ESBDの技術的側面と現状について概説する.ESBDではEBSと同様,手技に起因する疼痛もなく,胆汁の生理的な流れを回復することが可能である.したがって,ESBDは近い将来,閉塞性黄疸患者においてEBS困難例のみならずPTBD困難例に対する新しい選択肢として,広く受け入れられることが予想される.また,ESBDが第一選択となる状況も明らかになるであろう.関連処置具の開発によりESBDの適応は拡大され,普及も加速することが期待される.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (13275K) -
北野 正剛, 田尻 久雄, 池田 圭一, 炭山 和毅, 斉田 芳久, 中島 清一, 安田 一弘, 北川 雄光, 田中 淳一, 峯 徹哉2008 年 50 巻 5 号 p. 1365-1370
発行日: 2008/05/20
公開日: 2011/05/09
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責任者：粉川 敦史粉川 敦史2008 年 50 巻 5 号 p. 1371-1373
発行日: 2008年
公開日: 2024/01/29
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