日本プライマリ・ケア連合学会誌
Online ISSN : 2187-2791
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ISSN-L : 2185-2928
35 巻 , 2 号
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Editorial
原著(研究)
  • 坂戸 慶一郎, 松島 雅人, 川崎 彩子, 横田 祐介, 岩上 真吾, 佐藤 裕美, 田中 忍, 平塚 祐介, 竹内 一仁
    2012 年 35 巻 2 号 p. 104-108
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/10/05
    ジャーナル フリー
    要 旨
    目的 : 地域中規模病院における経皮内視鏡的胃瘻造設術 (percutaneous endoscopic gastrostomy, 以下「PEG」) 施行患者の長期生存率を明らかにする.
    対象・方法 : 2004年1月1日∼2006年9月1日の期間にあおもり協立病院にてPEGを施行した患者を対象とし, 過去の診療録を用いて調査した. 累積生存率を生命表分析 (Kaplan-Meier法) にて推定し, その95%信頼区間を算出した. 後ろ向きコホート研究である.
    結果 : 対象者332名, 平均年齢77.5±9.5歳 (中央値78歳). 24名は転帰不明であり追跡が可能だった日までを解析に組み入れた (追跡率92.8%).
     累積生存率は30日90.3%, 1年61.8%, 2年47.9%, 3年37.6%, 5年21.5%であった.
    結論 : 地域中規模病院におけるPEG後の長期生存率は高次機能病院と同程度であったが, 原因疾患は異なる可能性がある.
  • 竹中 裕昭, 藤原 靖士, 朝倉 健太郎, 武田 以知郎
    2012 年 35 巻 2 号 p. 109-113
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/10/05
    ジャーナル フリー
    要 旨
    目的 : 関西の家庭医が行っている地域・コミュニティアプローチの具体的内容とゴールを明らかにすること.
    方法 : 対象は, 関西家庭医療研究会または奈良県家庭医療研究会 “万葉衆” の会員. フォーカスグループディスカッションを行い, 発言を記録した上で分析を重ね, 参加者チェッキングにより真実性の確保に努めた.
    結果 : 関西の家庭医の地域・コミュニティアプローチは, 1. 日常診療, 2. 自分の責任エリアの明確化, 3. 医師の地域への参加と住民による医師の品定め, 4. キーパーソンと各人のやる気の評価, 5. 課題への取り組みに対する一歩引いたところからの支援, 6. 成果と達成感の評価という6つのステップから構成されていた. そのゴールについては, 住民の自律性という説と, ゴールなどないという説とに別れた.
    結論 : 今まで明示されなかった関西の家庭医特有の地域・コミュニティアプローチが存在した.
原著(活動報告)
  • 若林 崇雄, 山田 和美, 加藤 隼吾, 濱口 杉大, 阿部 昌彦
    2012 年 35 巻 2 号 p. 114-116
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/10/05
    ジャーナル フリー
    要 旨
    はじめに : 病院が主体となって行う在宅医療について検討した.
    方法 : 院内に訪問看護ステーションを有し急性期∼在宅医療を行うE病院を対象に実態調査と訪問看護師へのインタビュー調査を行った.
    結果 : 訪問診療の開始平均年齢は80.6歳だった. 導入理由により通院不可能型, ターミナル・ケア型に大別され, 前者は要介護度が高く, 後者は死亡率が高かった. また看護師はE病院の行う在宅医療について多診療科の医師に医療技術的な問題を聞くことができる, いつでも状態に応じ入院可能である, 地域へ責任があるといった感想を抱いていた.
    考察 : E病院の訪問診療は高齢者, ターミナル患者が多かった. この状況を看護師は肯定的にとらえている可能性があった. 今後は, 診療所と病院の比較検討を行うとともに病院の行う在宅医療にも支援が必要と考えた.
  • 板東 浩
    2012 年 35 巻 2 号 p. 117-119
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/10/05
    ジャーナル フリー
インタビュー
リレーエッセイ
臨床医学の現在
  • 家 研也, 岡田 唯男
    2012 年 35 巻 2 号 p. 157-161
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/10/05
    ジャーナル フリー
    要 旨
     帯下異常の主因となる感染性の膣炎のうち, 最多の細菌性膣症の有病率は10∼40%1) , カンジダ外陰膣炎の生涯罹患率は75%2) と高頻度であるが, 帯下異常を主訴にプライマリケア医を受診する頻度は少なく3) , 患者・医療者双方に心理的障壁がある. 一方で, 帯下異常の主因を占める感染性の膣炎は診断・治療に関するエビデンスが集積されており, 膣鏡がなくとも膣【扁】平上皮を含む膣分泌物が採取できれば可能なアプローチも存在する. 本稿では疫学データや国内外の診療ガイドラインをレビューし膣鏡や経膣エコーのない施設でも実現可能な「帯下異常」へのアプローチを紹介する. なお妊娠中の治療および, 不正性器出血については紙面の都合上割愛しており, 詳細は成書をご参照頂きたい.
  • 柳 秀高
    2012 年 35 巻 2 号 p. 162-164
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/10/05
    ジャーナル フリー
    要 旨
     慢性閉塞性肺疾患 (COPD : Chronic Obstructive Pulmonary Disease) は慢性の肺の炎症性疾患であり, タバコ煙を主な原因とする. 禁煙による予防や, 気管支拡張薬, ステロイド薬吸入, 酸素療法, 呼吸リハビリテーションなどによる治療が有効である1) . 喫煙率が減少傾向ではあるものの, 依然として先進国の中では高率2) であり続ける我が国において現在のみならず, 将来にわたって注意が必要な疾患の1つである. 我が国の大規模な疫学調査3) によると, 日本人の40歳以上のCOPD有病率は8.6%, 患者数は530万人と推定されたが, 厚生労働省の統計ではCOPD患者数は17万3000人と報告されている. つまり, 診断されていない人が500万人以上存在すると推定されており, プライマリケア医が関与するべきフィールドが大きいと考えられる.
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