目的:プライマリ・ケア医の予防接種実施と接種推奨度およびワクチンに関する知識と情報源を明らかにする.
方法:2019年に日本プライマリ・ケア連合学会に所属する卒後3年目以上の医師を対象に,医師の各ワクチンの接種実施割合,被接種者への推奨度およびワクチンに関する知識と情報源について質問紙調査(記述疫学研究)を実施した.
結果:1,084名(20.1%)から回答を得て,981名が対象となった.ワクチンの接種実施割合およびワクチンを積極的に推奨する割合はそれぞれ,定期接種ワクチンが23.3-95.5%および41.6-92.0%,任意接種ワクチンが13.2-94.4%および13.6-75.5%であった.定期接種ワクチンでは実施割合,推奨度ともにヒトパピローマウイルスワクチンが最も低かった.
結論:プライマリ・ケア医の各ワクチンの接種実施割合および被接種者への推奨度が明らかとなった.
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