目的:京都府における薬局薬剤師の在宅医療活動の特徴を把握するために,在宅訪問を実施している薬局薬剤師を対象にアンケート調査を実施した.
方法:京都府薬剤師会に所属し在宅訪問を実施している411薬局に依頼状を郵送し,本調査に同意が得られた薬剤師のみを対象とした.解析は重要度と実施度の評価およびCS分析を用いた.
結果:在宅医療における薬剤師業務30項目のうち,重要度よりも実施度が低く相関が認められなかった項目として「④患者の状態に応じた懸濁法による調剤」,「⑤麻薬の調剤」,「⑥経腸・経鼻薬等の補助管理」,「㉖歯科医・歯科衛生士との連携・情報共有」,「㉚退院時カンファレンスへの参加」があり,CS分析でも要改善項目に該当した.
結論:医薬品の説明や管理などの対物業務は積極的に実施できていたが,病状・副作用の確認や多職種連携などの対人業務は重要であるとの認識はあるもののあまり実施できていないことが明らかになった.
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