日本プライマリ・ケア連合学会誌
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最新号
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Editorial
原著(研究)
  • 荒木 章裕, 松田 ひとみ, 岡本 紀子, 高尾 敏文, 巻 直樹, Georg von Fingerhut, 王 暁辰
    2020 年 43 巻 3 号 p. 82-89
    発行日: 2020/09/20
    公開日: 2020/09/24
    ジャーナル フリー

    目的:地域在住高齢者が自覚する眩暈を調査した論文を収集し,メタアナリシスによって高齢者の眩暈の関連要因を検討する.

    方法:検索語には“高齢者(elderly)”,“眩暈(dizzy)”,“地域在住(community dwelling)”等を用い,医中誌WebおよびPubMedによるデータベース検索を実施した.

    結果:最終的に10編が抽出され,有意な関連要因として不安,疲労感,硝酸薬の使用,抗不安薬の使用,主観的健康感低値,記憶障害,抑うつ,睡眠障害,認知症,悪性新生物,バランス機能低下,歩行機能低下,身体機能低下,利尿薬の使用,独居,心疾患,転倒歴,関節リウマチ,脳卒中,睡眠薬の使用,複数の薬剤使用,視覚障害,女性,ADL低下,骨粗鬆症,降圧薬の服用,高血圧,就学歴(短)の28項目が見出された.

    結論:以上の項目は,めまいの調査を実施するための主要な変数となる可能性を示唆している.

  • 石井 充章, 柳 久子
    2020 年 43 巻 3 号 p. 90-96
    発行日: 2020/09/20
    公開日: 2020/09/24
    ジャーナル フリー

    目的:薬局利用患者を対象に,薬剤師における共感性評価尺度Consultation And Relational Empathy(CARE)measureの妥当性と信頼性を検証するため調査した.

    方法:2018年11月から2019年3月,調剤薬局11店舗で,CARE measure日本語版および患者満足について無記名自記式質問紙で調査した.

    結果:回答を得たのは224名(有効回答率44.0%)であり,欠損および「評価不能」回答は低く,表面的妥当性が確認された.因子分析により一因子構造が示され,内的一貫性(Cronbachのα係数0.943)が確認された.構成概念妥当性の検討において患者満足との有意な正の相関が確認された(Spearman's rho 0.43,p<0.01).

    結論:薬局薬剤師の服薬指導業務に対するCARE measure日本語版の一定の妥当性および信頼性が確認された.

  • 牛久保 美津子, 冨田 千恵子, 大谷 忠広
    2020 年 43 巻 3 号 p. 97-104
    発行日: 2020/09/20
    公開日: 2020/09/24
    ジャーナル フリー

    目的:高度急性期病院の外来看護師の在宅療養支援に関する意識と困難状況を明らかにすること.

    方法:A大学病院の外来看護師を対象にした留置き法による無記名式質問紙調査.

    結果:195名を分析対象とした(有効回答率89.9%).外来看護経験年数は,1~3年以内が約37%で最も多かった.外来での在宅療養支援は大切かについては,‘とても思う’と‘少し思う’を合わせて約97%であった.一方,在宅療養支援を行っているかについては‘とても思う’と‘少し思う’を合わせて約50%であった.外来での在宅療養支援の困難状況は【マンパワーが足りない】【時間がない】【患者把握が難しい】【知識不足がある】【連携が難しい】【外来患者が多い】など8つが抽出された.

    結論:切れ目のない看護提供のために,外来看護師個々のスキルの向上,および業務の効率化や院内・地域連携の円滑化を含めた外来看護体制の組織的改善が必要である.

  • 落合 甲太, 福島 啓, 中田 均, 高松 典子, 本田 美和子
    2020 年 43 巻 3 号 p. 105-111
    発行日: 2020/09/20
    公開日: 2020/09/24
    ジャーナル フリー

    目的:日本の一般市中病院で施行できるように修正したHELPにせん妄予防の効果があることを証明すること.

    方法:介入前は2013年1月~7月に西淀病院・尼崎医療生協病院に入院した70歳以上の患者751名,介入後は2017年3月~7月と10月~12月に入院した患者775名を対象にした.せん妄の危険因子に対して多因子の介入(修正HELP)を行った.せん妄スクリーニングツール(DST)を用いて入院中のせん妄発症割合を測定した.

    結果:介入前の751名中108名(14.4%)がせん妄を発症したのに対して,介入後の775名中88名(11.4%)がせん妄を発症した(オッズ比0.70,95%信頼区間:0.48~1.01,p=0.06).

    結論:日本で施行できるように修正したHELPによって入院中のせん妄の有意な減少は見られなかった.今後,より効果的な介入方法を検討していく必要がある.

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