パソコンレベルのコンピューターによる各種データの処理能力が向上し, それらを比較的容易に利用できるようになった現在, ボーリング柱状図を初めとする地盤情報のデータベース化が各機関において行われている. (財) 大阪土質試験所においては, 地域地盤情報の特性のデータベース化に当たって, 次のようなシステム開発を目指した.
(1) 軟弱地盤から岩盤までのすべての地質地盤に適応できること.
(2) 柱状図データのみならず, 室内土質試験, 現位置試験結果も広範囲に取り入れること.
(3) 地域地盤の特性の比較や抽出が容易にできるリレーショナル型のデータベースを構築すること.
(4) 数年でハードが変革している現在, 機種によらないハードインデペンデントなコンピューター作業環境を実現すること.
(5) パソコンや大型コンピューターとの効率的かつ有機的な統合利用のために, 主として入力用に独立に作動するパソコンレベル用のローカルシステム, さらにそれらを集積して管理するホストシステムの2システムで構成すること.
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