情報地質
Online ISSN : 1347-541X
Print ISSN : 0388-502X
ISSN-L : 0388-502X
1 巻, 1 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
  • 弘原海 清
    1990 年 1 巻 1 号 p. 1
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
  • 1990 年 1 巻 1 号 p. 2-17
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
  • 西脇 二一
    1990 年 1 巻 1 号 p. 23-24
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
  • 弘原海 清
    1990 年 1 巻 1 号 p. 25-29
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    情報地質学を地質学と情報科学の境界領域の学問と規定した.ここでの具体的な課題として, 地質学の300年の歴史が果たした現在と過去の地球自然の事実的知識の集積をデータベースとして組織化すること, また, その事実を解明した認識過程における公理・定理・論理の推論的知識を定式化して知識ベースやプログラムパッケージに体系化することをあげた.この実現によってもたらされる情報基盤は, 国内外の研究者・技術者間での情報知識の円滑な交流を可能にするのみでなく, 地質情報の計測・処理・流通・利用のあらゆる場面で技術的な知識を適時適所に提供することができる.このような情報地質学は, 地質学における伝統的な歴史科学 (P型) 的側面と新しい未来科学 (F型) 的側面を一つに接合する機能を提供することが期待される.20世紀から21世紀にかけて日本における情報地質学の歩みと展望を行い, その展開がほぼ10年きざみのステップで進みつつあることを述べた.
  • 情報地質的観点から見た問題点と将来動向
    山口 靖
    1990 年 1 巻 1 号 p. 31-39
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    地質リモートセンシングにおけるデータ解析は, 空間パターンの解析とスペクトルパターンの解析とに大別することができる.前者は, 写真地質判読に代表されるものであるが, 現時点では空間パターンの自動判読は当分は無理であろうとの認識が大勢で, 判読しやすい画像を提供するための処理に主眼が置かれている.一方, スペクトルパターンの解析では, 生データの物理量への変換と大気補正の重要性が強調されている.最近ではデータのバンド数が急激に増加したため, スペクトルパターンから地表物質の同定が可能となりつつある.その他最近の話題として, わが国が打ち上げる予定の地球資源衛星1号 (ERS-1) , NASAのEOS計画, 野外用スペクトロメータによる鉱物の自動同定などについての紹介を行った.
  • 中山 一夫, 柿崎 恭子
    1990 年 1 巻 1 号 p. 41-49
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    石油探鉱分野においては, 坑井を単位とする地質情報のデータベース化は, 質, 量及び用途の違いから, 国内型, 海外型に区分され, 各々独立に使用されてきた.近年, 海外での探鉱活動が活発になるにつれ, 海外の坑井についても従来の国内型と同等の坑井情報が入手出来るようになり, これら独立していたシステムの統一化が必要になってきた.“WORLDWELL”と名づけられた新システムは, このような状況の下で作成された対話型汎用統一データベースである.アドレスファイルを鍵として, 各種ファイルを検索できるよう設計を施した一種のリレーショナルデータベースであって, 1) 検索時間の短縮化, 2) ファイル構造における柔軟性の2点を最重要視している.また, 今後のアプリケーションの開発が一本化されたことは, 開発側にとっても大きな長所である.データベースシステムなるものは, 今後ますます多様化する情報に対し如何に柔軟性の高い対応をとれる構造になっているかが問われるとともに, データの内容も単に実測値だけではなく解釈上の鍵となるものまでも包含することによって, 思想性をもたせた一種の戦略的なものとなっていくと思われる.“WORLDWELL”は, そのような戦略的データベースへの第一歩である.
  • 本荘 時江, 菅原 義明
    1990 年 1 巻 1 号 p. 51-57
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    GEOLISはわが国の地球科学に関する文献を網羅したデータベースであって, 現在1986年以降の約30, 000論文が収録されており, これ以前の文献についても収録することを計画している.
    GEOLISの収録範囲はわが国と周辺海域を扱った論文, ならびに日本人による, あるいは日本で出版された論文としており, 当然, 日本語の論文が多数を占める.このため漢字およびローマ字表記との関連を含めた人名・地名などの表記法が, GEOLIS構築に当たっての問題点, あるいは利用する際の留意点として重要である.その他, キーワード選定法などを含めて現状で最も適切と考えられる処理が行われている.
    GEOLISは地質調査所で作成されたが, 多くの研究者の便を図るため, 現在そのフロッピーディスク版の試行配布を行っている.
  • 菅原 義明, 本荘 時江
    1990 年 1 巻 1 号 p. 59-65
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    GEOLISデータFD版はGEOLIS (日本地質文献データベース) のデータをフロッピーディスクに収めたもので, 一般に配布されている.この報告では, GEOLISデータFD版を使用してパソコン上にリレーショナルデータベースを作成する過程について述べる.使用したソフトは日本語Unifyである.プログラミング言語を使用せずソフトが提供しているツールを使用して作成した.作成上特に問題になったのはGEOLISを扱う際の, データの正規化とデータベースの論理スキーマである.この報告では作成過程上での解決法の1例をあげている.
  • 冨長 勇作
    1990 年 1 巻 1 号 p. 67-73
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    人間の認識の特徴について概察し, 曖昧さが入り込む可能性について述べ, 曖昧さ処理するためのファジー集合論の利用について述べた.
    更に地質学でのファジー集合論の有用性を調べるために, 知識工学で用いられている4手法を採取岩石の分類に適用した.分類のための因子の値が, 採取岩石と第1表でのサンプル岩石との間で比較された.
    本研究の主な結果は以下の通りである;
    (1) 採取岩石は, 類似優先度比較法, ファジーパターン識別法, 消去法およびデルファイ法の全ての手法に於て同じく分類された.
    (2) 各サンプル岩石の採取岩石への類似の程度は, 4手法間では異なった.
    (3) より厳密な分類が必要な場合には, 用いられた方法の判定過程をトレースすることにより可能である.
    (4) 返答結果が互いに分かるデルファイ法は相対的な確信度を合理的に決めるために有効である.
  • 小池 克明, 清水 信宏, 大見 美智人
    1990 年 1 巻 1 号 p. 75-84
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    地盤情報データベースは, 地質柱状図と各種の土質試験の結果を含む多くのボーリングデータを記憶し, 検索を行うためのメカニズムを具えている.この構造化されたデータベースのデータを迅速にアクセスし, 直ちに解析できると同時に結果を容易に可視化できる応用システムが必要である.本研究では, 様々な目的に適用可能な地盤情報データベースをパーソナルコンピューターを用いて構築した.さらに, データベースから地質構造と地質工学的な特性を明らかにするために, 次の項目に関する解析手法を検討した.
    (1) 水平方向・垂直方向に対する岩質の推移
    (2) 鍵層の3次元構造
    (3) 地下水の流動モデル
    (4) N値に基づく支持層の分布
    これらの解析手法はBASIC言語によってプログラム化, システム化した.
    このデータベースとこれを利用する解析システムを熊本平野表層地盤の構造解析に適用し, 有効性を検討・評価した.
  • 大阪市立大学におけるコンピュータ教育の実例
    塩野 清治, 升本 眞二, 弘原海 清
    1990 年 1 巻 1 号 p. 85-92
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    大阪市立大学における地質図学を教材に使ったBASICプログラムの作成実習の現状を紹介して, 地質学専攻の学生を対象としたコンピュータ教育のあり方に関する議論の材料を提供する.効果的な教育を行うためには, 十分なコンピュータ台数の確保や効率的な実習室のデザインなどのハード面での環境を充実することが必要であるが, なにをどのように教えるかというソフト面での充実もそれ以上に重要である.地質学の現状を考えると, 「地質学の世界」を「コンピュータの世界」に置きかえるという視点が不可欠である.地質データの処理法を基本的なプログラム技術と結び付けて整理したり, 地質学の数学的基礎を明確にする研究が効果的な教育法を確立する上で重要な意味をもつ.この面での情報地質学の発展が望まれる.
  • 升本 眞二, 弘原海 清
    1990 年 1 巻 1 号 p. 93-102
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    近年, 顕微鏡画像処理がいろいろな分野で活用されている.この手法をフィッション・トラック (FT) 年代測定法に応用したFT画像計測システムを作成した.本システムは大きく分けて顕微鏡サブシステム, テレビカメラ・サブシステム, 画像処理を受け持つイメージプロセッシング・サブシステム, 画像の保存・呼び出しを行うイメージデータベース・サブシステム, およびこれらを制御するコントロールコンピュータ・サブシステムの5つのサブシステムから構成されている.これらのシステムをおもに解説し, さらにそれらを応用した例として (1) トラックの自動計測, (2) トラックのエッチング過程, および (3) トラックの3次元計測を示した.このなかで (2) および (3) は画像処理の特徴を用いた新しい手法である.
  • 岩崎 好規, 諏訪 靖二, 山本 浩司
    1990 年 1 巻 1 号 p. 103-113
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    パソコンレベルのコンピューターによる各種データの処理能力が向上し, それらを比較的容易に利用できるようになった現在, ボーリング柱状図を初めとする地盤情報のデータベース化が各機関において行われている. (財) 大阪土質試験所においては, 地域地盤情報の特性のデータベース化に当たって, 次のようなシステム開発を目指した.
    (1) 軟弱地盤から岩盤までのすべての地質地盤に適応できること.
    (2) 柱状図データのみならず, 室内土質試験, 現位置試験結果も広範囲に取り入れること.
    (3) 地域地盤の特性の比較や抽出が容易にできるリレーショナル型のデータベースを構築すること.
    (4) 数年でハードが変革している現在, 機種によらないハードインデペンデントなコンピューター作業環境を実現すること.
    (5) パソコンや大型コンピューターとの効率的かつ有機的な統合利用のために, 主として入力用に独立に作動するパソコンレベル用のローカルシステム, さらにそれらを集積して管理するホストシステムの2システムで構成すること.
  • 正路 徹也
    1990 年 1 巻 1 号 p. 115-126
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    地質学的, 地球化学的, 地球物理的データは, 常に多次元である.しかし, 通常の方法では, これらのデータのうち2変数の関係のみが2次元平面に表示される.これに対して, 対話型立体視の計算機システムでは, 同時に3変数の問の関係が表示できる.このシステムを使うと, 学生は結晶構造を容易に学習できる.探査技術者は, 地質の3次元的構造を容易に把握することができる.地球化学データは, 3ないし4成分を選んで, 立方体あるいは四面体中に表示する.さらに, 流速ベクトルや応力テンソルを3次元空間に表示することもできる.このように広範なデータに対して利用可能な立体視システムを使うことにより, 地質学的, 地球化学的, 地球物理学的研究における議論, あるいは鉱物やエネルギー資源の探査のみならず, 他の科学あるいは技術の分野らにおいても, 多大の貴重な示唆が得られるであろう.
  • 鈴木 徳行
    1990 年 1 巻 1 号 p. 127-138
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    石油資源探査を目的にしたコンピュータによる堆積盆地モデリングシステムは巨大化の一途をたどっている.他方, そうした巨大シミュレーションのモデリング条件を容易に検討できる, コンパクトでユーザーフレンドリーなモデリングシステムも必要になってきた.MAT98は最も普及している16ビットパーソナルコンピュータをベースにして開発された石油資源探査堆積盆地モデリングのための支援システムである.このシステムでは, いくつかのシミュレーション条件の検討と, 一次元, 疑似二次元 (熱の側方移動を考慮していない) 埋没史, 熱史の復元, および, ケロジェンからの石油生成シミュレーションを行うことができる.MAT98では, 限られた地下温度データからの現在の熱流量評価やケロジェンの石油生成活性化エネルギー分布の評価を容易に実行することができる.埋没史, 熱史の補正は計算速度の速い新しいビトリニット反射率カイネティックモデリング法とステランのエピメリ化 (あるいは他の一次反応カイネティック指標) のモデリング法を基にして行う.MAT98の石油生成モデルには柔軟性があり, いくつかの生成モデルを容易に設計できる.MAT98には熟成作用モデリング法の現状がよく反映されている.ユーザーフレンドリーなMAT98は大規模シミュレーションのモデリング条件の検討を容易にするばかりでなく, 堆積盆地モデリングに際したインタラクティブな思考支援ツールとしても機能する.
  • 井上 誠
    1990 年 1 巻 1 号 p. 139-142
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
  • 矢島 壮一
    1990 年 1 巻 1 号 p. 143-146
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
feedback
Top