情報地質
Online ISSN : 1347-541X
Print ISSN : 0388-502X
ISSN-L : 0388-502X
2 巻, 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 河西 秀夫
    1991 年 2 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 1991/03/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    等高線の作成にプロダクションルールを適用した.不規則に分布するデータから等高線を作成するが, 各等高線は時計まわり方向に追跡される.
    本文では, プロダクションルール, 推論機構, モジュール群から成るプロダクションシステムを示す.プロダクションルールは, ルール番号, 条件節, 結論節の3つの部分からなる.条件節は条件命題と真理値からなり, 結論節は結論命題のみからなる.真理値は“TRUE”, “FALSE”のどちらかの論理値をとる.命題はモジュール構造の形式で定義される.ルール番号はモジュール番号としても使用される.
    あるルールで, 条件節が“TRUE”の場合, このルールの結論命題とルール番号が採用される.そして, 次のルールを捜すためにこの採用された結論命題は条件節に変わり, さらにルール番号と一致したモジュール番号のモジュールが呼び出され実行される.
    プロダクションシステムではモジュール間の関係がプロダクションルールで記述される.
  • 塩野 清治, 弘原海 清
    1991 年 2 巻 1 号 p. 9-22
    発行日: 1991/03/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    論理地質学の目指す論理体系の基本モデルとして「地層累重の法則」の論理構造を研究した.実空間の部分集合Aから地層名の集合Bへの全射fが存在するという仮定のもとに, B上の新旧関係を表す関係Kや累重関係を表す関係C, Lを厳密に定義した.aKb: abより古い, aCb: abのすぐ下側にある, aLb: abの下位にある.関係K, Lは次のような半順序としての性質をもつ.
    KK-1=O (条件J1) はつねに成り立ち, KE=KEは半順序である.もし, KEKE-1=I (条件J2) が成り立てば, KEは全順序となり, 地層の形成順序が定まる.一方, LL-1=O (条件J3) が成り立つとき, LE=LEは半順序となり, さらに, LELE-1=I (条件J4) も成り立てばLEは全順序となり層序が確定する.「地層累重の法則」はCからK (CK) を推定する法則であり, 次のような法則として矛盾なく定式化できる:
    LL-1=OCKおよびLL-1=OLK.
    このような研究を進めることによって, 地質学の論理構造が明確になり, われわれの地質学に対する理解が深化するだけでなく, 多様な地質情報のコンピュータ処理法の開発に役立つことが期待される.
  • 中野 司, 藤井 直之
    1991 年 2 巻 1 号 p. 23-44
    発行日: 1991/03/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    我々の開発した画像処理システムを構成するソフトウェアについて説明する.‘exgrain’は二値化した画像データ中の粒子像 (クラスタ) にそのサイズ順にラベリングを行い, 画像をラベルに対応する輝度で色分けするためのプログラムである.また, プログラム‘exedge’はexgrainで得た各クラスタの輪郭線を抽出するために使用できる.得られた輪郭線データは複雑な構造をしているので, それを解析する際に必要になるデータ構造変換のプログラムも紹介する.
  • 中野 司, 藤井 直之
    1991 年 2 巻 1 号 p. 45-64
    発行日: 1991/03/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    画像データから, そこに含まれるネットワークをなしているように見える領域 (ネットワーク領域) に電流や粘性流体が流れた場合の流れの様子を解析するためのアルゴリズム, およびそれを実現するために開発したソフトウェア群について説明する.本文では, 形に関する情報を捨て去らないでネットワーク領域のスケルトニング (骨格線抽出) を行うためのVoronoi分割の考え方にもとづいたネットワーク領域の三角形分割のアルゴリズムについて述べ, また, それを行うプログラムtc2を紹介する.
  • 井上 誠, 樗木 政昭, 岩松 暉, 横田 修一郎
    1991 年 2 巻 1 号 p. 65-83
    発行日: 1991/03/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    パンコンにより管理された電気探査測定システムに安全管理機能とリアルタイムデータ処理機能を組み込むことにより, 電気探査の自動計測システムを構築することができた.このシステムでは, 膨大な時系列的データをリアルタイムで処理・表示する方法を考案するとともに, 時系列的な変化の表示, 解析をも試みた.具体的には, 見かけ比抵抗値を等値線表示と変化率表示によりリアルタイム処理するプログラム (HITEIKOU.BAS) および各測定点の時系列的な変化を表示するプログラム (DEPTH2.BAS) について述べる.
  • 1991 年 2 巻 1 号 p. 85-88
    発行日: 1991/03/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
feedback
Top