本システム (GGCS) は, 探鉱地域の金鉱床 (金資源) の評価および検証を行うことを目的として開発されたシステムである.このシステムは金鉱床に関する地質学的, 鉱物学的, 地球化学的各種データをもとに作成された知識バンクやデータバンク, 鉱床の評価および検証の結果を得るまでの手続きを定めたインターフェイスエンジン, 学習機能の役目を担うラーニングモジュール等より構築されている (Fig.2) .知識バンクは鉱床型 (正マグマ成, スカルン, マグマ熱水成, 天水起源熱水成, 変成, 風化残留, 漂砂) , 鉱化に関連する地質現象 (Au-Cu-Ni鉱石, Au-Cr-Pt鉱石, マグマ, 再溶融マグマ, テクトニクス, 火成岩, 斑岩, 砕屑岩, 炭酸塩岩, 緑色岩帯, 鉄鉱層等) , それに鉱床地質学的因子の項目 (母岩, 構成鉱物, 鉱体の形状, 変質作用, 金粒径, 鉱体の空間的位置, 金の運搬経路, 母岩の生成年代, 地質構造, 金の品質) 等の情報より構成されている.データバンクには90の鉱床より抽出された, 地質図, 地質断面図, 鉱床の記載的情報が各鉱床毎に収められている.作業はインターフェースエンジンに収納されたシステムの指示に従って, 対話型形式で進行する (Fig.2) .最初に鉱床型名が問われる.次に調査対象としている鉱床に関して種々の質問 (母岩, 構成鉱物, 鉱体の形状, 変質作用, 金粒径) が開始され (Fig.1) , そこで鉱床型の検証が行われる.ひき続き鉱床の規模, 母岩, 母岩の生成年代, 鉱体の形, 空間的位置, 構成鉱物, 変質作用, 金粒子の粒径, 地質構造, 金の運搬機構, 金の品質に関する質問が行われ, それらに答えた結果として鉱床地質学的諸因子が5段階表記で示される.いわゆる鉱床地質学的諸因子の重みづけが行われる.5が最も信頼度が高く, 1が最も低いことを意味する (Fig.3) .これらの重みづけ数値をもとに, 調査対象の鉱床のスコアが計算されデータバンクに収められている情報とのマッチングが試みられる (Fig.4) .結果として, 現在検討対象となっている金鉱床と地質, 鉱床学的に類似した5つの鉱床例がデータバンクより抽出される.ユーザーは抽出された鉱床例を参考にして鉱床 (金資源量) 評価を行う.また, 学習機能のシステム (ラーニングモジュール) の働きにより, 知識バンク, データバンクの内容は常に追加, 変更される (Fig.2) .このGGCSを160箇所の鉱床地域に実地に適用したところ, 金量1000kg以上の鉱床では正答率100%, 金量1000kg以下の鉱床では正答率75%を得た.
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