情報地質
Online ISSN : 1347-541X
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21 巻, 4 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • オブジェクトのグループ化
    河西 秀夫
    2010 年 21 巻 4 号 p. 191-207
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/12/28
    ジャーナル フリー
     Google Earthは衛星写真を使用した3次元地形表示ソフトであり,ユーザーによりデータの登録が可能なことから,簡易なGISソフトとして使用できる.登録した複数のデータをグループ化しておくと,データの管理に便利である.第3回では登録データのグループ化の方法について解説する.また,ドーナツ状のポリゴンや凡例の表示などのグループ化の応用例についても解説する.
  • 鄭 敏学, 福山 薫, 大村 誠
    2010 年 21 巻 4 号 p. 209-219
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/12/28
    ジャーナル フリー
     干渉SARによる地殻変動観測の主要な誤差要因の一つに電波の大気遅延がある.大気遅延は,標高や水蒸気水平分布の違いによって発生する.詳細な気象データがなければ,水蒸気水平分布の影響を評価することは非常に困難になる.ここでは詳細な気象データがない時期の衛星JERS-1干渉SARに対して,水蒸気分布の影響を評価する類似天気図法を検討する.濃尾平野でのJERS-1干渉ペアを例として,メソ数値予報モデルGPV-MSMデータを用いて衛星観測日の水蒸気分布を復元し,水蒸気分布の違いによる大気遅延を定量的に評価する.二つの観測日における屈折指数差の鉛直変化は簡単な線形関係ではないことを示している.研究対象地域における大気遅延量水平分布の最大差は約38mmとなる.GPV-MSM水蒸気データから推定した大気遅延量と差分干渉位相の空間分布パターンは類似している.
  • 露頭情報ボキャブラリの試作
    西岡 芳晴, 伏島 祐一郎, 宝田 晋治, 巌谷 敏光, 井川 敏恵
    2010 年 21 巻 4 号 p. 221-245
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/12/28
    ジャーナル フリー
     露頭情報をデジタル情報として取得,流通,活用させるために,様々な立場で利用できるオープンなシステムの構築と,その実現のための標準技術の確立を目指し「露頭情報ボキャブラリ」の試作を行った.露頭情報ボキャブラリの作成に当たっては,露頭情報が基本的な一次情報であるため,Web上に分散された他のシステムとの関連付けが行えるようにセマンティックWeb技術を取り入れた.具体的にはオントロジーを用いて設計し,OWL(Web Ontology Language)で記述した.この露頭情報ボキャブラリは,フィールド観察を記述するためのFieldObservationクラスを中心とする14個のクラスを含む.また,野外調査者が利用する部分のテストシステムを作成し,露頭情報ボキャブラリの有効性の検証した.この結果,XMLベースの他のフォーマットとの相互変換,関連付け等,既存技術と親和性が良いことが明らかになった.
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