地層の分布域と境界面の関係を表す地質構造の論理モデルを,ラベルつき2 分木で表現したとき,各頂点(根,枝点および葉)は面で境された領域を表す.根は調査対象領域を表し,葉は各地層の分布域を表す.枝点はその先にある葉が表す領域すべての和集合である.枝点
v の先にある地層を統合して新たな層序単元
v を再定義する(
v を根とする部分木を縮約して葉
v とする)と,2 分木の他の部分には影響が及ばず,地層の分布域と境界面の関係が保存される.したがって,ある地域の3 次元地質モデルが地質構造の論理モデルと境界面の具体的形状の組み合わせとして確定しているとき,論理モデルを一部修正するだけで,境界面をそのまま活用して,新たな地質モデルを再構築することができる.
抄録全体を表示