情報地質
Online ISSN : 1347-541X
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26 巻, 3 号
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表紙
目次
論説
  • 西岡 芳晴, 長津 樹理
    2015 年 26 巻 3 号 p. 113-120
    発行日: 2015/09/25
    公開日: 2016/08/19
    ジャーナル フリー

    21世紀なってWebが爆発的に普及し,地質情報を安価で,高速に,表現力の向上を伴って発信できる時代となった.地質情報を提供するWebサイトにおいて,幅広いユーザの多様なニーズに柔軟に対応するためには対話的な処理が重要である.対話的な処理の向上のためにスマートタイルアーキテクチャを考案した.これは,従来のタイルマップシステムにおけるサーバ側のピラミッドタイルデータとクライアント表示処理の間に高速なタイル変換プロセスを加えるものであり,WebGISやWMS,通常のタイルを用いた既存の技術と比べて,高速化と高機能化が同時に実現できる.タイル変換プロセスは,サーバ側とクライアント側どちらにも実装可能である.サーバ側実装を用いて日本シームレス地質図Webサイトにこれを適用し,地質単元を選択して表示を切り替える機能を高速に動作させることができた.このアーキテクチャは地質図以外にも応用可能である.

  • 塩野 清治, 大熊 俊明
    2015 年 26 巻 3 号 p. 121-134
    発行日: 2015/09/25
    公開日: 2016/08/19
    ジャーナル フリー

    地質構造の論理モデルに関わる集合演算を実行するのに有効なビット演算を提案する.Sが3次元領域Ωを上下に2分する面であるとき,領域Ωを面S,面より上側部分S+ ,面より下側部分S という互いに素な部分空間に3分割し,面Sによって生成される8種類のΩの部分空間それぞれに3桁の2進数を対応づける.このとき,部分空間の集合と3桁の2進数の集合とブール同型となり,の元に関する和集合,共通集合,補集合などの集合演算は上のビット演算に置き換えることができる.複数の面S1, …, Sn が与えられたとき,各面によって生成される部分空間の共通集合を2進数の組(n-tuple)に対応づけて,p(x1, …, xn)と表現する.それらの共通集合,和集合,補集合はパラメータx1, …, xn に関するビット演算に置き換えられる.その手続きを演算公式として一般化した.この方法の有効性を4つの境界面で区切られた地質構造に対する論理モデルへの適用例を通じて確認した.

学会記事
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