DEMやその他の地球科学関連の数値地図が次第に整備されてきたのにつれて, それら三次元のデータをコンピュータディスプレイ上に表示し, 直感的な理解を助ける手法が必要となってきた.そこで, 筆者らは, それらのデータを色のついた鳥瞰図のステレオ表示を行うためのANSICのプログラムを開発した.また, このプログラムは図を次々に出力することで, アニメーションのように表示することもできる.ここで色の変化は, たとえば温度変化やジオイド高変化, 反射率変化といった様々な情報に対応させている.この手法は, DEMと, シミュレーションやリモートセンシングなどで得られた情報との関係を理解すると共に, それらの時間変化も追うことを可能にした。UNIXシステムでデータを収集したすぐ後に, データがDEMと同じ地点の情報列でありさえすれば, データの変換を行うことなく, すぐに図やアニメーションとして表示できる.このプログラムはUNIXのX Windowで動作可能で, X toolkit, アテナウイジット, Xライブラリを使っている.単純な構造のプログラムのため, 特別なソフトウェアやハードウェアを必要としないし, 負荷も少ない.
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