地質学雑誌
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109 巻 , 10 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 栗原 憲一, 平野 弘道
    2003 年 109 巻 10 号 p. 565-578_1
    発行日: 2003/10/15
    公開日: 2008/04/11
    ジャーナル フリー
    北海道芦別湖地域の上部白亜系は沖合相からなり,中部蝦夷層群上部の滝ノ沢層(砂岩泥岩互層)と上部蝦夷層群下部の鹿島層(泥岩層)に区分される.各層は,Mh, MiとUa, Ubのそれぞれ2つの岩相ユニットに細分される.産出するアンモナイト・イノセラムス類の大型化石層序学的研究に基づくと,チューロニアン/コニアシアン階境界は岩相ユニットUa中部に,コニアシアン/サントニアン階境界は岩相ユニットUb最上部に存在する.岩相ユニットMiとUaでは,アンモナイト類の種数および産出個体数が少ない.これは,後期チューロニアン期~コニアシアン期前期に蝦夷海盆の沖合の芦別湖地域に一時的に貧酸素環境が広かった影響によるものと考えられる.
  • 下司 信夫
    2003 年 109 巻 10 号 p. 580-594
    発行日: 2003/10/15
    公開日: 2008/04/11
    ジャーナル フリー
    設楽火山岩体の一部を構成する大峠火山岩体の形成過程は,コールドロン形成期の火砕噴火のステージと,後コールドロン期の岩脈・シート群の貫入のステージに分けられる後コールドロン期における貫入岩体の形成は,大峠コーンシート群の形成から設楽中央岩脈群の形成に漸移し,ほぼ同時期に大峠ストック群が形成された大峠火山岩体は主にアルカリ苦鉄質岩からなり,少量のカルクアルカリ質デイサイトを伴う全岩組成の時間変化は,後コールドロン期の初期に発生した浅部のマグマ溜りへの未分化な苦鉄質マグマの再供給によって後コールドロン期の貫入岩体が形成されたことを示唆する
  • 吉本 充宏, 古川 竜太, 七山 太, 西村 裕一, 仁科 健二, 内田 康人, 宝田 晋治, 高橋 良, 木下 博久
    2003 年 109 巻 10 号 p. 595-606
    発行日: 2003/10/15
    公開日: 2008/04/11
    ジャーナル フリー
    鹿部冲の海底に分布する北海道駒ヶ岳火山1640年の岩屑なだれ堆積物を調査した音波探査の結果,海底岩屑なだれ堆積物の分布の末端部を確認することに成功したこれらは溶岩流などに認められる急勾配の末端崖は示さないものの,傾斜の変化を示す海域に分布する流れ山は岩屑なだれ堆積物分布末端部では存任せず,流走距離に反比例して規模・分布頻度が小さくなる傾向を示す海域における岩屑なだれ堆積物の分布は,主方向が北東方向と東方向の双頭状の分布を示し,給源からの最大水平流走距離は約20km,最大幅は約15km,分布面積は約126km2であるH/L比は0.06であり,海底を流走した岩屑なだれは同規模の陸上岩屑なだれより流動性が高い傾向がある実際に海中に流入した体積は,探査から求めた海底地形データによって見積もった体積に,薄く広がった部分と流れ山の体積を加えた0.92~120km3と見積もられた
  • 大西 セリア智恵美, 清水 以知子
    2003 年 109 巻 10 号 p. 607-610
    発行日: 2003/10/15
    公開日: 2008/04/11
    ジャーナル フリー
  • 野村 正弘, 石川 博行, 金子 稔, 大平 寛人, 松丸 国照
    2003 年 109 巻 10 号 p. 611-614
    発行日: 2003/10/15
    公開日: 2008/04/11
    ジャーナル フリー
    In the Miocene sediments distributed along the Watarase River, in the northern Kanto Plain, Miogypsina gr. kotoi was discovered from the Miocene marine section of the Yabuzuka Formation at Kanayama Hill, Ota City, Gunma Prefecture, central Japan. Fission track age of 14.9 ± 0.5Ma (1 σ error) was determined for pumice tuff bed interbedded in the marine sequence which represents the age of Miogypsina gr. kotoi.
  • 大西 セリア智恵美, 清水 以知子
    2003 年 109 巻 10 号 p. XIX-XX
    発行日: 2003年
    公開日: 2010/12/14
    ジャーナル フリー
    レーザー蛍光法による花崗岩中の微小割れ目の可視化の例を紹介する. 試料には白亜紀花崗岩(岐阜県土岐花崗岩)のボーリングコアを用いた. 試料チップは蛍光剤を含むアクリル樹脂で充填し, 中央部を切断・研磨した上で, 走査型レーザー顕微鏡 (laser scanning microscope, LSM)で蛍光観察した(大西・清水, 2003).共焦点LSMでは深さ方向にも解像度をもつため, 従来の蛍光法・染色法よりも鮮明な像を得ることができる. 今回この手法を用いることによって, 新鮮な花崗岩母岩・断層周辺のフラクチャー帯・断層中軸部のカタクレーサイトにおける間隙構造の違いが明瞭になった. 花崗岩母岩(第2図)では主として結晶粒界に沿った割れ目がみられる. 準3次元像(第3図)では, 間隙が実際に面状に連なって分布していることが見てとれる. フラクチャー帯(第5図)では結晶内部を貫いて, 方向性のある割れ目が生じている. カタクレーサイト(第7図)においては結晶の破壊・粉砕によって, 微小間隙が網の目のように発達していることがわかる.
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